【わたしの転機】当店お客さま係 上山「30歳で上京、40歳でクラシコムへ。うまく行かないときは、思い切って環境を変えてみる」

編集スタッフ 塩川

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「わたしのターニングポイント」は、転機をテーマにした連載シリーズです。

今回は当店のお客さま係、広報、KURASHI&Trips JAM LABORATORYと3つの業務を兼任する、スタッフ 上山のターニングポイントに迫りました。

わたしたちクラシコムで働くスタッフは、全員が転職組で過去の経歴も人それぞれ。

上山はアメリカの大学を卒業し、テレビ局や英会話教室、大手IT企業に勤めたのち、40歳の時にクラシコムに入社しました。

 

どうして「いい会社」と言えたのだろう?

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わたし塩川はクラシコム入社前に、上山と話す機会がありました。それは今から約2年前「北欧、暮らしの道具店」が国立に実店舗を構えていた時のことです。(※実店舗は2014年3月28日に閉店。現在はECサイトのみです)

前職の会社や仕事内容にモヤモヤを抱え、転職を考えていたわたしは、クラシコムの働き方に興味を持っていました。

お店にふらりと立ち寄り、その日たまたま店番だった上山に「クラシコムで働いてみたいんです」と話しかけると「いい会社だから、一緒に働けるといいですね」とにっこり。

突然話しかけたにもかかわらず、優しい返答も嬉しかったのですが「いい会社」の一言に、転職ばかりしていたわたしは、驚いた事を覚えています。

どうして、自然にそう言えたのだろう? 2年前から気になっていたことが、上山の話を聞くうちに、彼女の転機と繋がる理由が分かっていきました。

 

仕事も恋も、うまく行かない……。
30歳で上京を決めた。

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上山は子供の頃から、テレビや雑誌などメディアに興味を持ち「当時は日本の大学に、メディアの専門学科がなかったから」と20歳の時にアメリカに渡り、現地の大学を卒業。帰国後は地元、札幌のテレビ局で働きはじめます。

カメラマンさんや美術さんなど、プロ意識の高い職人さんに囲まれ、鍛えられながらも充実した3年間を過ごしますが、ハードワークに体がもたず、体調を崩してしまいました。

その後、体調と相談しながら自分でスケジュールが調整できる、英会話講師に転職。働きはじめて数年が経った30歳を目前にして、ある悩みが生まれてきたそうです。

上山:
「仕事はやりがいもあって楽しいけど『ずっとこのままでいいのかな』とモヤモヤしていました。

ちょうど恋愛もうまくいかず、なんだか自分自身が停滞しているような気がして……。環境を変えないと変わらないような、漠然とした不安があったんです。

その時、東京のテレビ局の求人を見つけ『この状況が嫌なら、自分で変えるしかない!』と人生の舵を、思いっきり切ることにしました。

20代前半でテレビの仕事についた時『ディレクターやプロデューサーになりたい。上を目指したい』そうと思いながらも志半ばで辞めてしまったことに、ずっと悔いが残っていたんです」

無事内定し、テレビ局の宣伝広報職として、30歳で上京を決意します。

この決断がなければ「別の人生を歩んでいたかも」と話すほど、上山にとって大きな転機になりました。

 

模索の30代。自分の道を探して、再び転職を。

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上山:
「東京での日々は、新たな環境への期待と、30代ならではの焦りを抱えた日々でした。

35歳までにプロフェッショナルな仕事をするのか、もしかしたら結婚して家庭を築くのか。東京に来てからも、モヤモヤはしていました。

老後まで視野に入れて『手に職をつけた方が、この先ずっと安心なのでは?』と思い、長年親しんできた英語を生かそうと、字幕翻訳の学校に通ったことも。でも結局、上には上がいると諦めたり。

テレビの仕事の傍ら、頑張っては空回りを繰り返して、ずっと自分を探していたんです」

東京に来ても「自分を変えたい」とあがいていた上山は、30代の中盤に差し掛かる頃、テレビからWEBの世界に興味が移り、検索エンジンやポータルサイトを運営する大手IT企業に転職しました。

そこでも宣伝広報の仕事を続け、ご主人と出会い37歳で結婚します。

 

結婚も一つの転機。
40代になって、わかったこと。

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上山:
「30代は『自分は何ができるんだろう?』と実力を知りたくて、頑張りすぎていたようにも思えます。

結婚して気づいたのは、自分の苦手なことは、得意な人にお願いした方がスムーズに進むこと。これは家庭だけじゃなくて、仕事も一緒だなと感じています。

昔は誰かにお願いすることが苦手でした。お願いするのは、負けを認めた気がして……。自分で自分をがんじがらめにしていたんですよね。

40代になってようやく、自分のことが少し分かってきたように思えます」

やっと肩の力が抜けてきたと話す上山。働き方も変えたいと、考えるようになっていきました。

上山:
「前職は残業も多かったんです。結婚して家族が増え、もう少し家のことをやりたい。生活を見ながらできる仕事に、切り替えたいと思うようになりました」

仕事と暮らしの変化を求め、40歳でクラシコムに転職します。

 

チャレンジし続けたから「今」につながった。

1606_tenki_001▲入社当時、同期の田中との1枚。

上山は20代、30代、40代と悩んでは、そのときの自分に合った暮らしを探し、人生の舵を切ってきました。

ターニングポイントを経ても、変わらなかったことは何ですか?と聞くと「何事にも興味を持って、チャレンジし続けること」と上山は答えます。

大企業からクラシコムへの転職は、文化の違いなど驚くことがあったようです。

上山:
「わたしも人間だから『いまの自分は100%』と言い切れないところはあります。40歳からはじめたお客さま係の仕事も、最初は葛藤や苦戦することもありました。

そして小さな会社だから、変わることも多いんです。入社して5年経ちましたが、ずっと同じ状態だったことが、ほぼ無いんですよね。

例えばわたしは、入社して1年半で会社としても新たな挑戦の、ジャムの製造販売を任せてもらったり。会社が変化するたびに挑戦できることがあるから、興味が尽きません」

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上山は転機が訪れた時「できる試練しか与えられないはずだから、できると思ってやる」と心に決めているそうです。

そうやって自分を信じ、変化を楽しみながらも挑戦し続けたからからこそ「過去が今に繋がった」と言えるのかもしれません。

会社でも人生でも先輩スタッフの上山から、転機を楽しむコツを学びました。

 


▽これまでお聞きした方の記事はこちら。
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