【インテリア特集】第3話:「魅せる」収納で、すっきりインテリアがつづく?
編集スタッフ 二本柳
整理整頓で手に入れた!快適な家づくり。
インテリア連載vol.08は、ライフオーガナイザー・鈴木尚子さんのご自宅を訪れています。
出身でもある神奈川県に建てた一軒家で、家族4人暮らしの鈴木さん。
出産を機に家で過ごす時間が増え、それまで苦手意識のあった 「整理整頓」 とあらためて向き合うようになりました。
家族みんなが気持ちよく過ごせるように、まずは “お母さん” である自分がイライラしないように。そのためのすっきり片付いたインテリアには、心地よく暮らすためのヒントが詰まっていました。
第3話では、収納そのものをインテリアの一部として魅せるアイデアをご紹介いただきます。
(※登場するアイテムは、全て私物です。過去に購入したものを紹介しているので、現在手に入らないものもございます。どうぞご理解、ご了承いただけると幸いです)
第3話
おしゃれを妥協しない収納
うっとり収納のコツは「そろえる」こと?
鈴木さんのご自宅でとても印象的だったのが、収納が片付けの役割だけでなく、インテリアの一部としても成り立っていたことでした。
使われている収納用品そのものは全てシンプル、なかには100円均一で買ったというものもあるそうですが……。
どうしてオシャレに 「魅せる」ことができるのでしょうか?
無印良品のシリコンカップ(現在は取り扱い無し)でそろえたアクセサリー収納は、見た目と使い勝手の良さ、どちらもバッチリ。
鈴木さん:
「収納のインテリア性を高めるコツは、『そろえる』 ことだと思います。
高さ、素材、それから角が丸いか四角いか……。そのあたりがそろっていれば、メーカーが違ってもばらついた印象になりにくいですよ」
MAWAハンガーとダイソーのハンガーを併用。
たしかに言われてみると、ハンガーもカタチがそろっているから見た目がすっきりしています。
「人に見える、見えないは関係なしに、収納はうっとりするような状態にしたい」と話す鈴木さん。
ふだん人に見せる部分でないクローゼットの中身もグラデーションでそろえるなど、ビジュアルに対するこだわりを感じました。
鈴木さん:
「機能面だけ重視して見た目を適当にしてしまうと、片付けもどんどん雑になってしまう気がするんです……。
だからもう惚れ惚れしてしまうくらいの収納にしてしまえば、モチベーションの維持にもつながると思っていて」
クローゼットと同様、あまり人目につかない洗面所。
ここでも収納にカゴを活用しながら見た目もすてきな空間をつくっていました。
「洗面所はお風呂もあってリラックスしたいスペースなので、白とベージュでナチュラルな雰囲気を意識しました」と鈴木さん。
色合いを統一させることで、水まわりの清潔感も保っているように見えました。
ラベルで「分かりやすい&おしゃれ」な収納に。
ボックス:ファボーレヌーヴォボックス
また、鈴木さんは収納用品にラベルをつけて、見た目のおしゃれさと実用性の両方を叶える工夫をしていました。
鈴木さん:
「キッチンまわりであれば、缶詰や乾物、子供のスポーツドリンクなどなど……すべて種類別にボックスへ収納します。
薬や文具といった日用品も同様で、ポンポン投げ込むスタイルですね」
だからケースには、家族が 「どこに何を入れたか」 で悩まないようにとカテゴリーの名前が貼られていました。
器用な仕事仲間が作ってくれたというラベルはなんともオシャレ。
ちなみに上のスプレー類は何かと思ったら、お掃除セットでした。
「T」 が炭酸、「J」が重曹、「C」 がクエン酸、「S」 がセスキだそう。スタイリッシュな見た目に、思わず取材陣からは 「なるほど〜!」 と感嘆の声があがりました。
これであれば掃除道具とはいえ、見えるところに並んでいても違和感がありませんよね。
書類整理は優先順位をつけて。
家電の取り扱い説明書から、契約書、お子さんのいる家庭なら学校関連の書類など……。
紙ものは増えていく一方です。
だから鈴木さんは 「頻繁につかうものかどうか」 で優先順位をつけながら、お気に入りの書類ケースをそろえていました。
ボックス:Gクラッセ
鈴木さん:
「書類の分類はかなりざっくり。カテゴリーにわけるくらいなんです。
でもケースはビジュアルにこだわって選びました。頻繁に出し入れするものはリビングのよく見える位置に置きたいので、見た目も妥協したくないですよね」
インテリアとしても効果的な収納アイデアについてお届けしました。
自分自身がうっとりとしてしまうくらい、見た目にこだわる収納。たしかにそれなら、片付けが面倒なときでも 「いや頑張ろう」 と思えるモチベーションにつながりそうな気がしてきました。
さて、次回はワクワクとすっきりが同居した 「子供部屋」 を拝見することにします。どうぞお楽しみに!
(つづく)
【写真】木村文平
もくじ
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鈴木尚子(ライフオーガナイザー)
「SMART STORAGE!」 代表。神奈川県鎌倉市に生まれ、現在は横浜市に家族4人で暮らす。前職ではアパレル企業でデザイン、企画に携わり、出産を機に専業主婦へ。そこで苦手だった片づけに向き合うようになり、本格的に整理収納の仕事をはじめる。現在は、半年先まで予約が取れないライフオーガナイザーとしても話題になるほど。著書に 『もっと心地いい暮らし』(中経出版) 『賢いクローゼット』(宝島社) など。
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