【フィットする暮らし】第1話:菓子研究家・いがらしろみさんが、毎日たのしそうなワケが知りたかった。

編集スタッフ 田中

romi_m-0393写真 鍵岡龍門

 

菓子研究家・いがらしろみさんの「フィットする暮らしのつくり方」

わたしたちが「今の暮らしは、自分にフィットしている」と感じるとき、そこにはきっと他人のモノサシではない、“自分” の基準で選びとったスタイルがあるのだと思います。

シリーズ「フィットする暮らしのつくり方」は、そんな自分らしく心地いい暮らしをつくっている方を取材し、お届けする読みものです。

vol.11となる今回は、ジャムのお店「Romi-Unie Confiture(ロミ・ユニ コンフィチュール)」や焼き菓子店を運営、さらに菓子研究家としてレシピ提案やお菓子教室を手がけるいがらしろみさんにご登場いただくことになりました。

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いがらしろみさんは、神奈川県鎌倉市にある「ロミ・ユニ コンフィチュール」を主な拠点に、5歳の娘さんを育てながら、菓子研究家のお仕事をしていらっしゃいます。

私・田中は、大学生の頃からろみさんの大ファン。お店の世界観、おいしいジャム、ろみさんのつくるお菓子が今も好きです。今回、ろみさんの「フィットする暮らし」をお届けする前に、私の思い出話を交えて、ろみさんのことをご紹介したいと思います。


もくじ


 


 第1話:いがらしろみさんが、
毎日楽しそうなワケが知りたかった。


 

「こういうの好き」を発見できた本。

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私は大学生だったころ、自分の好きなことがわからなくなった時期がありました。30代に入ってようやく「誰しもが通る道なのかも」と思うようになりましたが、当時の私は、身につける服、読む本、聴く音楽……周囲がよしとするものを試してはみるものの、心がワクワクと高揚することは少なかったように思います。

そんな中、ろみさんの本に出会ったとき、はっきり「私はこういうのが好きなんだ」と感じられました。

本の名前は『-おいしいお茶とお菓子の時間- (いがらしろみさんと嶋崎ナナさんの共著)。お茶と焼き菓子のユニットを組んだお二人が、コーヒー、紅茶、日本茶などさまざまなドリンクに合う焼き菓子とともに、ティータイムの楽しみを提案する本です。

レシピだけじゃなく、かわいいカップに注がれたコーヒー、素朴でおいしそうな菓子との組み合わせ、それがかわいくスタイリングされているシーンの数々。

当時の私は「これ、これ!こういうの好きだなあ」と食い入るように本を読みました。それまで迷走していたのが嘘のよう、心が高揚している自分を発見した瞬間だったんです。

 

好きなことが、増えてつながっていく

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この本に出会ってのち、雑貨屋さんをめぐるのが好き、デザインがすてきなものを眺めるのが好き、日常の何気ないシーンを切り取った写真が好き…と、好きなことが徐々に増えてつながっていく感じがありました。

その後、小さく変化はありますが、いまでも暮らしにまつわるかわいいものは大好きです。

もちろん、鎌倉のジャムのお店にも行きました。棚に並んだジャムを手に取りながら、あの高揚した気持ちを改めて感じたのを覚えています。

fitlife_romi_tanaka_DF1_6799▲店頭では数種類限定で、オリジナルジャム瓶に詰めてもらうことができます。私もいちじくとラムレーズンのジャムを詰めてもらいました。

その後、ろみさんがジャム以外にも活躍の幅を広げるのを知りつつ、大学卒業、就職、転職など私自身もターニングポイントを重ねていきました。今は自分の好きな暮らしにまつわるモノやコトについて、お仕事をさせてもらっているありがたい環境です。

 

いがらしろみさんが、毎日楽しそうなワケが知りたい。

romi_m-7566▲2015年秋に移転オープンした「ロミ・ユニ コンフィチュール」鎌倉店

いがらしろみさんは現在、鎌倉のお店とともに、東京・学芸大学駅近くにある焼き菓子とジャムのお店「Maison romi-unie(メゾン ロミ・ユニ)」の運営や、お菓子教室、カップケーキのお店「Fairycake fair(フェアリーケーキフェアー)」のプロデュース、その他レシピ開発など幅広く活躍されています。

昨年、長年お店をかまえていた鎌倉・扇ガ谷から、若宮大路沿いに店舗を移転したのを機に、事務所や住まいも東京から鎌倉へと移したそう。

romi_m-7434▲Romi-Unie Confitureのオリジナル瓶。

実は、ろみさんはこれまでも常に変化とともにありました。お店を開く前は、フランスへの留学を数度されています。その後、東京から鎌倉へ引っ越し、出産を機に再び東京へ。そして昨年、事務所も住まいも大移動を終えたばかり。

romi_m-7498▲店内には甘い香りが漂っていました。

「自宅か、店舗か、毎年何かしらの移動がある」とご自身でもおっしゃるほど、変化の毎日。加えて、お店の経営に、お菓子教室、レシピ開発……仕事だけでも忙しいのに、5歳になる子どもを育てるお母さんでもあります。けれど、雑誌やメディアで拝見するろみさんはいつもスマイル満点なんです。

朗らかに笑っているろみさんの毎日は、どうやってできているんだろう?

とっても気になっていた私はそのお話を聞きに鎌倉までやってきました。

 

実際にお話したら、たのしく日々を過ごす「考え方」に出会えた!

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初めてお会いして緊張している私に、気さくに接してくださったろみさん。これまでのことやライフスタイルのお話など、たくさん聞かせてくれました。私は学生時代に読んだ本に続いて、ろみさんから新たな発見をもらったような気がします。

いがらしろみさん:
「自分がいいと思ったものを、みんなと『ね、これいいよね!』って分かちあいたい。その気持ちはお菓子に対してずっと持っていますね。

ワクワクしたものを追っていくと、どんどん知識は深まるし、思わぬ広がりや繋がりを見せていくんです。その道中、『私ならどう進めたい?』『スタッフも無理なく続けられる方法はどれ?』と立ち止まって考える、その結果変化が絶えないんですよね。

そんな日々の中で、子育てや家事を並行するときに心がけているのは『無理しないこと』。人とは違っても自分が無理なく続けられるほうが楽しい毎日になると思うから」

ろみさんのお菓子に対する考え方も、ライフスタイルにおいて自分なりの方法を探すことも、小難しいものではなく明快でした。

この日の帰り道、私の心はとても軽やかになっていたほど。

明日からは、ろみさんが自分にフィットするものを見つけたときのこと、それを元にした今の暮らしの在り方などをお届けしていきます。

 (つづく)


 

もくじ

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いがらしろみ(菓子研究家)

小さな頃からお菓子づくりが好きで、短大卒業後、フランス菓子店製造部に就職。その後パリに留学。ル・コルドン・ブルーでフランス菓子を学ぶ。帰国後、ル・コルドン・ブルー東京校事務局に勤務。2002年より菓子研究家・romi-unieとして活動をスタート、2004年に鎌倉にジャムの専門店「Romi-Unie Confiture」を開店。2008年に学芸大学に焼き菓子とジャムの店「Maison romi-unie」を開店し、お菓子教室も開催。ほかに、カップケーキ専門店「Fairycake fair」のプロデュース、商品開発や、アドバイザーなども務める。新著「いがらしろみのレシピノート」(2016年4月20日 NHK出版)が発売予定。

▽いがらしろみさんの著書

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romi-unie books第1弾のレシピブック。ビスケットをテーマに、バターガレットやレモンクッキー、ショートブレッドなど全44種類のレシピを収録。(自主制作のため販売はwebshopか一部取り扱い店のみ。HP:http://www.romi-unie.jp/)


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