OYATSUYA SUN 梅澤

こんにちは、OYATSUYA SUNの梅澤です。

取材や打ち合わせなどで「こだわりはなんですか？」と聞かれると、モニョモニョしてしまってうまく答えられません。

なぜかというと、もしかしたら物事にこだわらない方が色々とうまくいくんじゃないか？と思っているからなんです。どうしてそう思うようになったのか、何がきっかけだったのか、明確なことは覚えていないのですが、自分が今までしてきた体験を通していつの間にかそう思うようになっていました。

こう書くと、なんだか面倒くさいやつみたいですが（笑）、実はちゃんと理由があるんです。

 

ブルースリーに教わった、柳のような身のこなし

▲カフェラテのシフォンとエスプレッソ。エスプレッソを落とす時は天候や豆の状態に応じて柔軟な判断が求められます。

話は少し飛びますが、僕はブルース・リーが好きです。

ブルース・リーは前後左右どこから敵が襲ってきても全てに対応して勝ってしまいます。何故あんなことができるのかというと（映画だからだよ、というツッコミは一旦置いておいてください）、彼は自分の重心を体の真ん中に置いて、どこから敵が来てもすぐ動けるように準備をしているからなんだそうです。

目の前に見えている敵だけにとらわれず、絶えずゆらゆらと身体を動かして備えているからなんだそうです。
（この姿勢があの有名な「考えるな、感じろ。」という名言に表れています。）

僕たちが接するのはお客様ですし、喜んでもらうのが目的ですが、このブルース・リーのやり方は何にでも応用できるんじゃないかと思って、心の床の間に額に入れて飾ってあります。

 

自分たちのこだわりよりも喜んでもらえるかどうか

▲いつかの試食会の風景。いつもあっという間に食べてもらえるのでとても安心します。嬉しいです。

毎回毎回お菓子を作るたびに、自問自答していることがあります。

それは、「これは本当に喜んでもらえるのか」ということです。

基本的には自分たちがつくりたいもの、おいしいと思うものをつくってリリースしていますが、そのリリースした先にいるお客さんの顔をいつも思い浮かべるようにしています。

ここにこだわったからこういうお菓子になりました！というより、おいしいと思うものをお客様に届けるためにどうしたらいいかを考えた結果として、「小麦粉は北海道のもので、果物は長野県のもので、作り方は、手間がかかるけどこの方がおいしいので…」ということになっていたらいいなあと思って日々お菓子をつくっています。

こだわって硬くなるのではなく、大事にしたいことを軸にして柔らかく生きていきたいです。

 

そんなOYATSUYA SUNの今週のおやつは…

すっかり秋めいてきたこともあって、新作のケーキをつくりました。

「クランベリーとホワイトチョコのケーキ」です。

今回は、よりしっとりさとふんわりした食感を目指して、生地に蜂蜜を配合しています。

ホワイトラムに浅く漬けた酸味の効いたクランベリーと、優しい甘さのホワイトチョコをバランスよく混ぜ込み、最後にシロップを染み込ませています。

日が経つごとにしっとりと馴染んでいくので少しずつスライスしながら食べてみてください。

▼香り豊かな「クランベリーとホワイとチョコのケーキ」今日から販売スタートです！

 
▼OYATSUYA SUNの公式インスタグラムでは、コラムには書かなかった裏話や工房の様子などを毎日更新しています。こちらもぜひご覧ください！

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