【ノルウェー日記】ふとした思いつきからはじまった、日帰りレンタカーの旅。
ライター 桒原さやか
大きな自然を前にすると、背筋がピンと伸びます。
天気予報を見てみると、どうやら明日は晴れるみたい。明日は何をしようかな……と考えていた、金曜日の夜。
「じゃあレンタカー借りて、Senja(センヤ)に行ってみる?」と、夫からうれしいお誘いが!
Senjaはノルウェーらしい景色が見られることで有名な場所。一度は行ってみたいと思っていたところでもありました。そんなわけで、突如日帰り旅行が決まったのでした。
そうと決まったら、早速レンタカーを手配。大急ぎで準備がはじまります。
遠出のドライブは、グーグルマップでルートを決めます。時間と動きが把握できて安心◎
早起きして、いよいよ出発!
土曜日の朝、早起きしてまずはレンタカーを借りにいき、向かったのは船乗り場。
船で20分くらい進むと、Senjaの入り口に到着します。海沿いの街が多いノルウェーでは、船が交通手段のひとつ。山育ちのわたしには船に乗るだけで、どこか遠くにでかけているみたいでワクワクします。
Senjaの入り口に到着。ここからは、レンタカーで島を進んでいきます。
ルートに沿ってひたすら車を走らせて、気になる景色をみつけたら止まることに。着いたばかりなのに、すでにノルウェーの大きな自然に圧倒されます。
ふーーーー。大きく深呼吸。
頭の先っぽまで新鮮な空気がはいってきて、頭が冴えるような気がします。
自然の中にいると、気持ちがシンと静かになります。
壮大な景色にただただ驚いていたら、ふと横を見るとノルウェー人のおじさんがこちらを見ています。わたしと目が合うと、クシャッといい笑顔。
「ノルウェーの自然はすごいでしょう?」と言っているみたい。
照れ屋なノルウェーの人たちの、この静かなコミュニケーションがわたしは好きなのです。
車を走らせていてふと気づいたのは、人が少ないなぁということ。大きな景色を前に、夫とふたりだけ。私たちは世界の果てに来てしまったの?と思うほどでした。
ただただその場所にぼーっと立って、「すごいねぇ……」と何度も繰り返していました。
足元をみると、ブルーベリーやリンゴンベリーが地面いっぱい。
今はベリーのシーズンで、あちこちにおいしそうなベリーが実っています。時々足を止めて、ちょっとつまみ食い。写真のベリーは、Multe(ムルテ)といって、寒冷地域でしかとれないベリーです。
予定の決まっていない旅は、新鮮な発見がありました。
キャンピングカーで旅をしている人たちも見かけます。車から出てきたおじさんが淹れたてのコーヒーをすすっているのが、ものすごくかっこよくて!
山に囲まれて夜を過ごし、朝起きたらこの景色が目の前に広がっているなんて、きっとすごい体験なんだろうなぁ。そんな旅ができたら、人生観が変わりそうです。
こちらは人気の宿、Rørbua(ロールブア)。昔は漁師さんが使っていた家が、宿泊施設になっている宿です。ベランダは海に通じていて、窓から見える景色が本当にすばらしいのです。
本当はここで一泊したかったのですが、今回は残念ながら予約が取れず。また、今度来たときは泊まってみたいです。
ふと立ち寄った、緑に囲まれたカフェ。
あたたかいコーヒーと、ケーキをいただき、ドライブの疲れもここですっかり癒されました〜。あまりにも居心地がよくて、思わず長居してしまいました。
ここが旅の折り返し地点。寂しい気持ちもありつつ、ここからは家に向かって車を走らせました。
この身軽さがたまには必要なのかも?
思いつきで出かけた日帰りの旅行でしたが、夫とともに大満足で帰ってきました。
予定が決まっていないと、うまくいかないことがあっても、頭の切り替えがすばやくできたり。偶然出合った景色やカフェに、いつも以上にテンションがあがったり。
たまにはこの身軽さが必要なのかもしれませんね。
たくさん新鮮な空気を吸って、体も心もスッキリ!いい休日になりました。
ライター 桑原さやか
『北欧、暮らしの道具店』で、お客さま係として6年間働いていた元スタッフ。旅が好きで、冬の旅行で訪れたノルウェーの北極圏にある町、トロムソに一目惚れ。スウェーデン人の夫と共に、2016年6月より移住をはじめている。
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