【ただいま収穫中!】八百屋が教える、冬野菜のおいしさを保つ、かんたん保存ポイント
坂ノ途中 倉田
「旬のお野菜セット」11月のLセットの1例。かぶや大根、にんじん、さつまいも…根菜が充実してきます。
こんにちは!京都の八百屋「坂ノ途中」の倉田です。
ずいぶん寒くなってきましたね。わたしたちがお届けする「旬のお野菜セット」も、冬らしい顔ぶれに。
今週から大根が始まったんだ、ほうれん草が甘くなってきたな、そんなふうに季節の移り変わりを感じられるのは、野菜の定期宅配の楽しみのひとつです。
いっぽうで、宅配に興味はあるけれど、一度にたくさん届いたらどう保存したらいいのか、ちゃんと使い切れるのか、そんな不安の声もいただきます。
そこで今回から2回にわたって「野菜別の保存方法」と、ふたり暮らしの倉田家でどう使い切ったのか、「リアルな献立」をご紹介したいと思います。
「旬のお野菜セット」って?
「その時いちばんおいしい野菜」や「ちょっと珍しい野菜」を詰め合わせた野菜セット。提携する農家さんが、農薬や化学肥料に頼らず手間ひまかけてじっくり育てたものばかりです。「宝箱を開けたような気持ちになるセット」を作ることを大切に、彩りのある野菜や使いやすい定番の野菜…と組み合わせにも工夫しています。
今週の「旬のお野菜セット」はこちらです!
11月第3週の旬のお野菜セット・Sセット
Sセットは、7~9種類の野菜の詰め合わせ。今週の中身は上の写真にあるこの9品。定期宅配は、毎回ちょっとうれしいオマケつきです。
・べか菜
・キクナ
・間引きにんじん
・源助だいこん
・特大エリンギ
・スティックブロッコリー
・ミニかぼちゃ
・さといも
・みかん(おまけ)
べか菜は丸くならない白菜の仲間。間引きにんじんは、生長途中の小さなにんじん。葉も柔らかくおいしいです。煮炊き向きの源助だいこんにも、立派な葉がついてきました!
セットには、お届けした野菜と生産者さんの名前、食べ方や保存、調理のポイントなどを書いた「お野菜説明書」と、野菜のマメ知識やレシピの読みもの「坂ノ途中だより」が一緒に入っています。
それではこのセットをモデルに、届いた時にしておくとよいことをご紹介していきます。
野菜が届いた時に入っているビニール袋は、曇りにくい素材のもの。この袋も野菜の日持ちを良くする工夫なのですが、もうひと手間を加えることで、より長くおいしく保存できるんですよ。
野菜が届いたときに
しておくとよいことって?
葉物は適度な水分が大切!
【葉物の保存ポイント】
「新聞紙やキッチンペーパーを霧吹きなどで軽く湿らせて野菜をくるみ、ポリ袋に入れ軽く口を閉じて冷蔵庫へ」
葉物は、乾燥すると元気がなくなってしまいます。
水分過多にならないよう、新聞紙は内側が湿っている程度にすること、ポリ袋の口を完全に閉じてしまわないことがポイントです。
できれば立てて冷蔵庫に入れるようにすると、より長もちします。
かぶや大根は葉と根をわけて保存
【かぶや大根の保存ポイント】
「葉付きで届いた場合は、すぐに根と葉を切り分けてから冷蔵庫へ」
かぶ、大根などの根菜類は、葉付きのままおくと根の部分の水分が葉から抜けてしまい、日持ちしません。すぐに葉と根の部分を切り分けてから冷蔵庫へ。
葉も甘さとほろ苦さがありおいしいです!葉野菜と同様に保存してください。
間引きにんじんも同様。にんじんの葉は鮮度が落ちるのが早くすぐに黄色くなってしまうので、早めに使います。
カットかぼちゃはわたと種を取る
【かぼちゃの保存ポイント】
「カットかぼちゃは、種とわたをまず取り除く」
かぼちゃは、玉のままなら常温のままでOKです。今回は、届いた日に半分を使うことにしたのでカット。
種とわたの部分から傷んでくるので、スプーンで取り除いてから、カット面ラップでぴっちりくるみ、野菜室で保存します。
里芋やじゃがいもは湿気に注意
【里芋の保存ポイント】
「新聞紙などにくるんで冷暗所で保存」
里芋は水気があるとすぐにカビが生えてしまうので、新聞紙などにくるみ、涼しい場所で保存してください。
冷蔵庫に入れると冷えすぎて傷みが早くなってしまうので注意です。
きのこ類は、パックに穴をあけておく
【きのこの保存ポイント】
「パックに穴をあけ、通気性をよくする」
キノコ類は、水分が苦手。 湿気がこもらないように穴をあけておきます。
しめじなど、株ごとで石づきがついている場合は、取らずに保存してください。もしパックに水滴がついてきたら、パックから取り出しキッチンペーパーでくるんでポリ袋に入れるなどし、早めに使い切ってください。
***
これで、今回届いた野菜たちの「届いたときにしておくとよいこと」は完了です!
ほかに倉田家では、玉ねぎ、じゃがいも、しょうが、にんにくを今の季節は常備しています。
それでは次回のコラムでは、この野菜たちを倉田家でどう使い切ったのか、5日間の献立をご紹介していきます。
▽旬の野菜が届く、お試しセットはこちらから。
倉田優香
環境負荷の低い農業でつくられた野菜を全国へ届ける『坂ノ途中』の広報。1984年、福岡県生まれ。もともとは電機メーカーでバイヤーとして働いていたが、2年ほど前に『坂ノ途中』へ転職。広報のほか、東京にある店舗「坂ノ途中soil ヨヨギ garage」、「坂ノ途中soil キョードー」を担当する。いちばん好きな野菜はナス。自己紹介はコチラ。
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