【僕のおやつ日記】忘れられない特別な2週間。猫とおやつの思い出。
OYATSUYA SUN 梅澤
こんにちは、OYATSUYA SUNの梅澤です。
おやつのことで忘れられないエピソードがあります。
ある秋の話です。
当時住んでいた家の近所に、原っぱのような場所がありました。
人が入れないようフェンスが建てられてる場所で、それまで別段気に留めたことはなかったのですが、仕事からの帰り道、たまたま視線をやった先にガサガサ動く小さな影が。
なんと、そこにいたのは一匹の子猫。
周りには親猫も兄弟も見当たりません。
手を出すと近づいてきますが触れるまではいかない。
敵意はなさそうですが、少し警戒しています。
毛並みが綺麗なので飼われていたのかとも思いましたが、人に慣れている様子もあまりありませんでした。
ふだん野良猫を見かけても、良くも悪くもあまり気にしたことがなかったのですが、今回ばかりは事情が違いました。
ひとつは、猫があまりにも小さかったこと。
そしてもうひとつは、猫がいる場所が車通りの多い道の目の前だったことです。
近くに寝床があるのか、ときどき車の間をぬって道を横切る姿も見かけます。
通勤のたびに何度も見かけるので、もういてもたってもいられず、とうとう妻と二人で「保護してうちで飼おう!」と決意してしまいました。
▲出会って間もない頃。興味はありそうだけど影に隠れてなかなか出てきてくれませんでした。
こうしてはじまった子猫捕獲作戦。
おもちゃと猫用おやつを買い、ケージも揃えました。
近所のお店に聞き込みをしていつ頃どの辺にいるのか目撃情報も集めました。
しばらくは鞄の中におやつを忍ばせて、会えたら餌付けする日々。
猫もおやつが好きなんですね。だんだん、ちょうだい!と手を出すようになってきてものすごくかわいかったです。
だんだん慣れてきてそろそろ捕まえられそうかな、というそのとき。
捕獲作戦は唐突に終わりを迎えます。
▲だいぶ慣れてきておやつを食べるようになってきた頃。
子猫の姿が全く見えなくなってしまったんです。
違う場所に隠れているだけかな、と、何日も待ってみましたがついに現れず。
聞き込みをしていたお店にもう一度話を聞きに行ったところ、どうやら他の方に保護されたようだ、とのこと。
悲しいような、でも無事でホッとしたような……。
なんとも言えない複雑な気持ちだったことを覚えています。
ただ、それ以来姿を見ていないので、きっと大事にされて幸せになっていることでしょう。
言葉は通じませんが、おやつを通じて猫とコミュニケーションを取れたことが嬉しかったです。
いつか猫や犬のためのおやつも作ってみようかな。
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