【僕のおやつ日記】特別な日のためのスペシャルなケーキ。こんな風に作ってます!
OYATSUYA SUN 梅澤
こんにちは、OYATSUYA SUNの梅澤です。
年末年始の慌しさが過ぎ去って、ひと息つく間もなくもうすぐバレンタインですね。
僕たちのお店でも、この時期にはバレンタインのためのケーキを焼いています。
ココアの生地にオレンジピールとチョコチップを混ぜた、オランジェットのような特別なケーキです。
今週はそんな「オレンジピールとココアのパウンドケーキ」が一年ぶりに販売開始。
製造の舞台裏やこだわりポイントをご紹介したいと思います。
ケーキのボディとなる生地は、バターに砂糖を合わせ、空気を含ませるように混ぜるところからスタート。
手早くしっかり混ぜることで、色が白っぽくなり、カサも倍くらいに増えていきます。
この、バターと砂糖をよく混ぜた生地に、分離しないよう卵を数回に分けて混ぜ合わせてから、薄力粉とココア、そして少量のベーキングパウダーを混ぜ入れます。
こうして作った生地に、特製シロップに漬けたオレンジピールとチョコチップを混ぜていきます。
滑らかな生地ができたら手早く型に流し込み、オーブンへ。
材料も作り方も非常にシンプルですが、ヘラの扱い方や混ぜ方など、些細なことが仕上がりに影響するので、ここまでの過程で、ケーキの完成度がほとんど決まってきます。
焼きあがったら型から取り出し最後の仕上げ。
ケーキが熱いうちに洋酒をベースにした自家製シロップを全体に染み込ませます。
実はこのシロップが味の決め手なんです。
このレシピで焼きあがる生地は、きめが細かくややふわっとした生地感。
ですが、そこへシロップを染み込ませることで、生地も味もしっとり落ち着き、リッチな質感に仕上げることができます。
シロップを染み込ませたあとは、粗熱が取れるまで涼しいところに置いて完成です!
お菓子を作るときはいつも、味、香り、食感の3点がうまく調和するようにしているのですが、このケーキはココアとチョコレートの奥深い味わいに加え、しっとりした生地とオレンジピールの爽やかな香りが効いた、とてもバランスの良いケーキだと思っています。
コーヒ・紅茶・ワインなどに合わせてぜひ一度食べてみていただきたい自信作です。
そういえば、このケーキには思い出深いエピソードが一つあります。
それはまだ、僕らが「北欧、暮らしの道具店」でおやつを本格的に販売し始める前のクリスマスのことでした。
社長の青木さんから、クリスマスケーキを販売してみませんかと声をかけてもらって、ドキドキしながら発売日を迎えたその日の午後のことです。
「2月に第二弾をやりませんか」と、突然の電話が。
そこから、大急ぎで企画したのがこのバレンタインのための特別なケーキでした。
クリスマスケーキのことしか考えていなかった我々は、喜びながらも大慌てで材料を揃え、なんとか作って納品したのでした。
そんなご縁からはじまった、おやつの販売とこのコラム。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
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