【僕のおやつ日記】それは、まるで手紙のように
OYATSUYA SUN 梅澤
こんにちは、OYATSUYA SUNの梅澤です。
この時期、忘年会という名目で外食が増えがちですよね。
我が家は、忘年会に限らず、休日たまに息抜きがてら夫婦二人で外食をします。どちらも食いしん坊なので、スマホにはメモした「行きたいお店リスト」がズラリ。何かと理由をつけてリストを消化しようと画策しています。
最近ご飯を食べていてふと気付いたのですが、二人ともお店のメニューが大好きです。
特に、一皿目を頼んでから、料理が来るまでの間ずっとメニューを見てしまいます。
カジュアルな立ち飲み屋さんでも、ちょっと背伸びが必要なビストロでも、注文した後もずっと握りしめているレベルで好き。
食い意地が張っているからでしょう。次は何を頼もう、このお酒にはこれを合わせたいよね、など、メニューを肴にお酒が飲めてしまうのです。
メニューだけでなく、出てきた料理そのものについて話し込んでしまうこともあります。
工夫を凝らした逸品が出てくると、会話の主役はもうずっと目の前のそのひと皿について。
と言っても、評論家のような分析はできないので、
「おいしい、ちょっと意味がわからないほどおいしい」
「一生口の中に入れていたい」
「結婚してほしい(主にシェフに対して)」
「明日も来よう?」
「タッパー持ってくればよかった(おかわりして持ち帰りたいほどおいしいの意)」
など、ただひたすら褒めるだけの会話が繰り広げられています。
▲メニューが壁にかかってるタイプのお店なんかは大変です。飲んでる間ずっと首をぐるぐる動かしてメニューを確認。
気がつけば、食事をしているあいだ中ずっと食べ物の話をしているという、よく言えば目の前のことに集中している時間を過ごすことに。
メニューは、見れば見るほど面白い。
文字の大きさや書いてある順番。何ページ目に何を書くか、その一品が黒板に書いてあるのは何でなのか。そこには、意識的にも無意識的にも、何かしらお店側からのメッセージが隠れているような気がするのです。
思えば、メニューはお店とお客さんが共有できる数少ないコミュニケーション手段の一つ。そういう意味で、メニューはまるで、店主やシェフからの手紙のようだと思います。
来年は、どんな手紙を受け取れるでしょうか。その出会いが今からとても楽しみです。
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