【スタッフコラム】日常の記録は、たまにでもいいですか?
編集スタッフ 田中
私は、飽き性。子供の頃から習い事も1年続けばよい方で、自分から通いたいと言って通い始めたダンス教室が嫌になり、払ってしまった残りの月謝分、代わりに姉に通ってもらったほど。
もう何年も前になるけれど、一人暮らしを始めた当初は家で過ごす時間を持て余して、日記をつけようと思い立って日記帳を買うことに。気合い十分でどっしりとした日記帳を買ったのですが、それも10日も続かずで。
それから何度かトライしてみましたが、3日書いては2日休み、また書いては4日休み……どんどんスパンが空いていき、やっぱり断念。
今日は、日々こつこつと日記をつけることができない私の記憶に残ったことを2つだけ、日常の記録にお付き合いください。
5年ほど使っていた電気ケトル。スイッチが入らなくなり、思わぬタイミングで毎日の必需品を失ってしまいました。
飽き性な私は、ものを捨てられないタイプでもあるので、良く言えば「物持ちがよく」、大抵のものは失くしたことがありません(仕舞い込んで、存在を忘れていても、探せば出てくるという仕組み)。
キッチンの上の方の戸棚を探ると、ありました、ホーローのケトル。火にかけると忘れてしまうこともあるので、すぐに使うのをやめてしまったそれは、まだまだ新品同様の輝き。
試しに火にかけてみると、すぐに沸いて、なかなかよい。
なんだかお湯を沸かすのが楽しくなって、一日のお茶の回数をこまめに何度にも分けて沸かしてしまいます。ホーローのケトルの脇に見つけた、コーヒードリッパーも合わせて引っ張り出すと、それはそれは楽しみが増えました。
さてもうひとつ。私はスマホの動画配信アプリをいくつも利用して、移動時間やお風呂の時間、家でくつろぐ時間のほとんどを動画を観て過ごしています。
最近は学生時代にやっていたドラマの再放送がいくつも上がっていて、ついつい観過ぎてしまうので、一日2本と決めました。
一度観たことのあるドラマも多いので、洗い物をしながら、ながら鑑賞をしていると、通りがかった夫がそのまま立ち止まり、一緒に観ることに。
せまいキッチンに横並びになって、スポンジで洗って流す係と、拭いてしまう係に分かれます。
その時観ていたのは私が小学生か中学生の頃にやっていたドラマで、私は生粋のテレビドラマっ子。観ているうちに、当時の熱くなっていた気持ちまで思い出してきて、さらに熱があがります。
夫とは普段、お互いにそれぞれ観たいものを観るスタイルで過ごしているので、同じものを一緒に観るなんて珍しいこと。特にドラマは趣味が分かれるので、ほとんど一緒に観ていません。
そのドラマは夫も観たことがあったようで、ドラマの内容について話しているうちに、当時の私と当時の夫が話しているかのような会話になって。大人になってから出会った二人なので、放送当時の時間は共有していないけれど、記憶の共有はこうしてできるんだと、嬉しくなったのです。
こうして振り返ると、日常は案外面白いことが転がっているように思えてきました。日記を書けたなら、もっともっと楽しいことに気付けるようになるんでしょうか。気が向いた時にだけこうして日記にしてみる、ゆるいルールで始めてみてもよいでしょうか……?
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