【スタッフコラム】「頑張れ」に代わることば
編集スタッフ 奥村
頑張れって言わないでほしい。昔、付き合っていたひとにそう言われたことがあります。
当時大学生だったわたしたちは、就職活動の真っ只中。今目の前にあることに、いい結果が実るように。そんな気持ちで、思えばわたしはよく「頑張れ」と口にしていました。
頑張れっていう言葉は強すぎる。
その言葉にポジティブな意味しかないと思っていたから、そう言われたのは軽い衝撃だったのですが、正直なところ当時は「人の感じ方ってさまざまなのだなあ」としか思えていませんでした。
そんなやりとりをふと思い出したのは最近のこと。
落ち込むできごとがあり、元来どちらかと言えばポジティブな性分ですが、しばらく下向きな気持ちが続きました。
そんな時、周りが良心からかけてくれる言葉に、良心だとわかってはいても、耳を傾けるのを辛く感じてしまう自分がいたのです。
「頑張れ」は、頑張りたいと思っているときに言われたらパワーになるけれど、ひと休みしたいと思っているときには辛いんだとか。
反対に「頑張らないでいいんだよ」と言われても、もしも諦めたくない気持ちがあったら、それもまたちょっと辛いんだとか。
「大変そうだね」「辛くない?」という声は、優しく心に届くこともあれば、その言葉に引っ張られるように、余計に落ち込んでしまうこともあるとか。
どれも優しいやりとりのはずなのに、うまく噛み合わないことがあるのだから、言葉って難しいものです。
それなら、大切な人が頑張っているときにどんな声をかけられたら、それがどんなタイミングなら “ちょうどいいエール” になるのでしょう。
「一緒に頑張ろう」と、一人きりではないことを伝えること?
「見守っているよ」と、何かを強いるのではなく、そっと気持ちに寄り添うこと?
負担なく、齟齬なく、気持ちを伝える言葉の正解はいまだにわからないですが、時には「頑張れ」に代わる言葉を選べるようでありたいなあと。自戒を込めて、そんなことを思うこの頃です。
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