【スタッフコラム】続・小麦粉の部屋では眠れない
編集スタッフ 糸井
夏に書いた「小麦粉の部屋では眠れない」というコラムの続編です。
といっても大した話ではないのですが、あのあとどうなったかというと結局、ホテルに3日ほど泊まりながら、隙間時間に自宅に通い、掃除に通いつめる数日間でありました。
まずは小麦粉を吸引するための掃除機を探すことに(ここで人生はじめて、「吸込仕事率」という掃除機の吸引力を表す数値があることを知ります、この世には色々な吸引の威力があるのですね)。ハンディタイプのものを買おうと思っていたのですが、小麦粉のように細かな粒子を回収するには、粉塵の吸引に長けた「集塵機」なるものを使うのがベストなよう。ようし、とノズルが長く伸びる工務用のマキタの小型吸引機を購入。それと、本の上にぴっちりとついた小麦粉を一旦浮かせながら吸引するのに、ダスターもいるな、と追加購入。そこまで購入し、ホテルで眠りにつきまして。次の日から、3日かけて掃除を敢行しました。
どうせなら徹底的にやってやろうと、紙に掃除する箇所のリストを洗い出し、どの順番で動くかを決めて。心を無にして手足を動かします。まずは上から下に向けて掃除。エアコンから退治し、本棚、テーブル、食料庫へと、手を進めました。
いやぁ、大変でした。本当に。掃除をするときの格好はというと、頭にはシャンプーキャップをかぶり、マスクをして、一番古い靴下を履き(真夏に)、ポカリスエットを2本(真夏なので)。それを1人で黙々と続けるという孤独さプラス。たまに鏡にうつる自分の姿に情けをかけたくなりますね。なかでも大変だった箇所ベスト3はこちら。
本棚
部屋の中央に立ちはだかっていた大きな本棚。ここに全ての本を陳列していました。並んでいる本の高さがそれぞれ違うので、集塵機のノズルがうまいこと隙間を吸うには大変なんですよね。まず吸引し、それで7割取れるので、そこからダスターを一冊一冊にファサファサと拭きまして、再度吸引する作業をひたすらします。
食料庫
パスタや昆布、カレーのパウチ。サイズ様々なそれらをひとつひとつ拾い上げ、シンクで水洗い。洗い終わったものは、大きなビニール袋にひとまず入れながら、あとで乾拭き。終始ベルトコンベアのような動きをしていました。
薬箱
不幸にも薬箱代わりにしていた無印良品の収納ケースがパッカリと空いていたので、小さな薬の錠剤たちに小麦粉、ぴっしり。ひとつひとつ、ひっくり返し、水で洗い流します。洗ったものは、タオルを敷いた床に並べて、自然乾燥を待ちます。何十個洗ったのだろう……。
ベランダで一体何枚の服をはたき、洗濯機は何回回したのか、汗を流しながら、倒れないように定期的にポカリスエットをあおぎ、ようやっと元の見慣れた部屋が戻ってきました。本当によかったです。
でもですね、実は、まだ手付かずのクローゼットがあります。衣替え用の布団やコートが入っていて、そこはまあ、冬が来た時にと思って残しておいたのですが、とうとうそんな季節も近づいてきている訳で、重い腰を上げなければと思っている次第です。
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