【スタッフコラム】紡いだり、ほどけたり。平行線だったとしても。
編集スタッフ 田中
中学の頃からの幼なじみに1年ぶりに会った。
20代半ばで結婚して3人の子供を育てながら働く彼女と、30歳を目前に上京して働いている私。いまは40歳が近づいていることくらいが共通点か。
向いているベクトルはそれぞれ違うけれど、この20年余り、細々と連絡はして近況だけは知っていた。
1人暮らしの私と家族5人の彼女とでは、自分を取り巻く環境が違う。どちらがいい・悪いもなく、ただただ違う。
そういえば、高校を選ぶ時点ですでに違うほうを向いていた。
彼女は女子校へ進学、私は共学の普通科へ。大学も学ぶ分野の異なるところへ通った。付き合う彼もそう。
だから久々に会って近況や感じていることを話すと怪訝な顔をされたり、したりもする。かと思えば、共通で知る事柄になると大笑いしたり。噛み合っているのかどうか分からない会話を喫茶店で延々としている。(ま、女性同士のお喋りにはあるあるかなと思いながら)
これから先もがっちり交じり合うことはないかもしれない。だけど時折、会話の糸がふぅ〜っと編まれていく感覚を覚える。
例えば先日は、「今までは思いもしなかったけれど、最近こう感じてる」と、仕事や家族に対する考え方に珍しく共感してくれた。2人がついている仕事は内容をいくら説明しても互いに想像しにくいはずなのだが、40歳を前にした心持ちの変化は似ていたのかも。
自分たちのフィールドに戻っても大丈夫、またがんばれると思えた。
この人間模様、有名な曲にもあるように糸のようなものだとしたら、頼りない糸を紡いだり、時にほどいたりしながら編まれていくのかと初めて意味がわかったかもしれない。
と、高尚な気分になりつつ、やっぱり先日の会話も概ね平行線で、モーニングを食べ、コーヒーをお代わりした2時間余りだったなと思い返している。
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