【スタッフコラム】ポストから現れた小さな趣味
編集スタッフ 澁谷
今の家に引っ越して一年ほど経った頃でしょうか。とある日を境にマグネット型の広告がポストへ投函されるようになりました。次の日も、その次の日も、毎日のように溜まっていく水道修理のご案内。
「もしもの時はお世話になります」と思いながらも、溜まっていくマグネットを見ていると、捨ててしまうのももったいない……という気持ちが湧いてきました。
そんな気持ちと夜更かししたい気持ちが居合わせたある日の夜、捨ててしまうのならばとマグネットをパレットにして絵を描こうと思い立ちました。
まずは押入れにしまい込んだアクリル絵の具を引っ張り出すところから。そうして、深夜のお絵かき大会がはじまりました。
▲冷蔵庫の脇に仲間入りしたマグネット。次は何を描こうかと、ひそかな楽しみです
マグネットの一面をまずはベタ塗りにし、乾かしている間はどんな絵を描こうか考えたり、絵の具を混ぜて紙に試し塗りをしたり。
そして、あっという間に時計は25時に。
淡い緑と水色、2つのイラストマグネットが完成しました。
特段絵がうまいというわけではないのですが、何も考えずに集中して色を塗っている時間が好きで、しまい込んでいた道具箱をひっぱり出してきてはノートへ思いのままに絵を描くことがありました。
久しぶりに絵を描いて、こうして手を動かす作業が好きだったなとか、絵の具でしか出せない風合いも好きだなとか、細々と自分が大切にしていた瞬間のことを思い出しました。
そういえばと思い返せば、最近は手を動かすことよりも、ラジオを聞いたりお笑いを見たり、何かを受け取る時間が多かったように思います。
もちろんどちらの過ごし方も好きだけれど、手を動かして何かを作りたいという自分の底の方にあった気持ちが掘り起こされたような感覚になりました。
マグネットの使い方は本来の目的とは違うかもしれないけれど、道具箱へ一緒にしまい込んでいた自分の好きなことを思い出すいいきっかけになった夜でした。
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