【スタッフコラム】ようやく決まった今年の抱負
編集スタッフ 野村
毎年の年末年始には、実家のある四国へ片道10時間ほどかけて帰省していました。
実家はとても山深い場所にあるため交通機関が十分ではなく、関東から四国へ帰るとなると、どんなに頑張っても半日くらいかかってしまいます。なのでその長い移動時間の間に、観ようと思いダウンロードしておいた映画やドラマを複数立て続けに観たり、買って積んだままになっていた本を読み始めたりと、自分なりに快適に過ごせるように工夫していました。そして、自分1人で好きなことに没頭できるその時間は、個人的にちょっと好きな時間でした。
今年の年末年始はやむなく帰省はやめにして、家でのんびりと過ごすことに。いざ家で過ごすとなっても、面白いと噂の映画やドラマを一気見してみたり、買っておいた本を読み進めたりと、結局いつもの帰省の移動時間と変わらない過ごし方になりました。
でもそうやって過ごしてみると、なんだか1年の区切りがついたような気がせず、気づけば仕事始め、そして年が明けて早3週間が経過しています。
毎年は、去年を振り返ってどうだったかとか、今年はこんな年にしたいなという気持ちが自然と湧いてきて、頑張るぞーと気合が入ったりするのですが、今年はいまだに、そんな振り返りや今年の抱負を考えるという気持ちがあまり湧いていません。もしかすると、あの長い長い移動が、自分の中では1年の区切りのようなものとして作用していたのかもしれません。
だからといって、「今年の自分は、気合が入っていなくてダメだなぁ」とも思わないようにしました。というのも、年末に観た映画のひとつに救われたような気持ちになったからです。
その映画は全編を通して、「過去は変えられないし、将来はどうなるか分からないけれど、今ここの幸せは自分でコントロールできる。だから、今の時間をまず大事にできれば、それで十分なんだよ」と伝えてくれる雰囲気が漂っていて、観終わった後に、肩の荷が下りたようなすごく楽な気持ちになりました。
目の前の今の時間を大切にすることを積み上げていければ、それで十分。きっと今年も良い年にできそうと思えたんです。
2020年は実家に帰れずじまいで、家族や仲の良い親戚とも会えずじまいな寂しい1年のようにも思えましたが、「今何してるの?」といった家族との他愛のないメールや電話の頻度は、2、3年前に比べると格段に増えました。
ある日には、仲良くしている関西に住む叔母から、「今の気持ちをあなたに伝えたくてね」と「good luck」とメッセージの入ったマグカップが贈られてきたりもして、なんだか身近な人との親密さはすごく増した1年だったようにも感じます。
家族も叔母も、「今ここ」の時間を大切にしようとしてくれていたから、自分も嬉しかったこととしてこうした出来事を思い出せたのだと思います。
と、ここまでコラムを書いてみて、今年の抱負は「今ここの時間を大切にする」にすればいいんだと気づけ、遅まきながら自分の中で新年の始まりを感じられている今日この頃です。
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