【開発秘話&インタビュー】足掛け5年で生まれた、ほんとうに欲しかったスキンケア。店長 佐藤に思いを聞きました

編集スタッフ 藤波

私たちがいま、自分のために選びたいスキンケアってどんなものだろう?

そんな問いにとことん向き合い、足掛け5年の時間をかけて、当店初となる基礎スキンケア「シンボリック モイストチューニングローション」(化粧水)と「シンボリック モイストミルキーヴェール」(美容乳液)が誕生しました。

肌や心、暮らしはゆらぐものだから。どんな日の肌も委ねられるよう、安心して使えることにこだわった自信作です。

「メイクアップアイテムからはじまり、ここに辿り着くまでの思考の道のりが長かったゆえに、発売の日を迎えられた事実に胸が震えます」と話す、店長 佐藤。

基礎スキンケアシリーズが生まれた背景やコンセプトに込めた思いなど、開発裏話をたっぷり聞いてきました。

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足掛け5年。どうしてそんなに時間が?

シンボリック オイルインミスト」の発売から1年弱。今回の基礎スキンケアの発売は佐藤にとって念願でした。

佐藤:
「足掛け5年くらいずっと夢見ていた景色に、やっと辿り着いたような感覚でいます。

昨年発売したオイルインミストは、雑貨やアパレルを取り扱う私たちが、今度はスキンケアというジャンルでお客さまに信頼していただけるのだろうか?という真剣な手探りからのスタートでした。

まずは、スキンケアで信頼していただくきっかけになるたったひとつのプロダクトからはじめよう。それがもし受け入れてもらえたら『基礎スキンケア』をつくりたいというのは5年前から構想していたんです。

そうして発売したオイルインミストは予想できなかったほどの好感触をいただけて。お客さまに背中を押してもらったような気持ちで今回開発のスタートを切りました」

▲化粧水の最終サンプル。開発スタッフとともに最後まで調整を重ねていきました

佐藤:
「オイルインミストは反響が大きく短期間でリピーターさんも急増しているからこそ、次のステップに向かう上でさらに気が引き締まりました。これまで様々なものづくりをしてきましたが、特に緊張感を持って臨んだ開発です。

直接肌に触れ浸透するもの、かつ効果や実感を期待されるものなので、より一層シビアな視点で『本当にこれで大丈夫?』と疑い深い自分を引き出しながら開発スタッフとも向き合いました」

 

なぜつくる? 立ち返った先は自分自身でした

「肌、心、暮らし。ゆらいでいいと思っていたくて。」

スキンケアの選択肢がこれだけ世の中に溢れているから、何より丁寧に考えたのは私たちがつくる意味。その思いを込めたコンセプトを決めるまでには相当な時間がかかりました。

佐藤:
「今の肌をこうしたい、うるおいがほしい……。スキンケアアイテムに取り入れたい要素はいくつも思い浮かびましたが、じゃあどうしてそれをつくるのかという “なぜ” の部分に一番悩みました。

つくるべきだと思うものだけをつくり、届けたいから、その “なぜ” を何よりも大切にしたいんです。

開発スタッフも様々な案を考えてくれたのですがこれだという答えをなかなか見つけられず。抽象的なやりとりが続いてしまい、苦しくなった時期もありました」

佐藤:
「そこで立ち返ったのは、やっぱり自分自身でした。

40代後半に差し掛かり、外的環境やホルモンの変化に伴って肌の状態が月ごと、年ごとに変わってゆく『ゆらぎ肌』と呼ばれる状態を切実に感じていて。

元々敏感だった肌が、特に洗いたての肌につける化粧水に刺激を感じたり赤くなったりして、肌が怒っているような感覚になることが増えていたんです。自分のための時間であるはずのスキンケアがいつしか怖いものに変わってしまっていました」

佐藤:
「そんななかで、洗いたての肌が怒るのではなくむしろ凪のように落ち着くような、守られているような感覚になる化粧水サンプルを纏う体験をして。大袈裟ではなく背中に羽が生えたような気持ちになりました。

それで、スキンケアにおいては化粧水に大事なテーマが隠れていそうだと思ったんです。洗いたての肌を守りながらきちんとうるおし、こわごわではなく自由な気持ちで次のステップへ進めるような、そんな化粧水からつくろうと。

開発の大きな軸となる部分がようやく固まったのが昨年末のことでした」

 

ゆらいでしまうのは、きっと自然なこと

1年近くの時間をかけてようやく生まれた開発の軸。そこからどのようにして進めたのでしょう。

佐藤:
「『ゆらぐ』という言葉は、どこかマイナスなイメージで使われることが多い気がします。

けれど、年齢による心と体の変化や、それらに容赦なく被さる社会や仕事、家族のこと。これだけいろんな情報を受け取りながら生きている私たちなので、むしろゆらいでしまうのはごく自然なことだと思います。

日々心をゆさぶられて、外からの変化を感じて、ときには肌にも影響が出る。そんなときに『ゆらぐな』ではなく『ゆらいでもいい』と自分は言ってほしかったんです。だから肌を守るだけではなく、守った後に入っていく成分がしっかり留まり、長い時間軸でうるおいが積み重なっていくものにしようと決めました」

佐藤:
「そういった思いに耳を傾け寄り添ってくれる、実績のある化粧品メーカーさんに出会い二人三脚で開発を進められたのは本当にありがたいことでした。

たとえば、眠りが浅く変な夢ばかり見てしまった朝、肌も心もいろんなものを吸ってヘトヘトの夜。安らぎばかりではない日々のなかで、いつだって肌が最初に出合うのがスキンケアです。

だからこそほのかな香りにこだわりたかったですし、浴びるように保湿しなければ!と焦ってしまうのではなく適度な使用量で十分にうるおいを感じられる、程よいとろみ感のあるテクスチャーにしたくて。

それを叶えるべく研究者の方からおすすめしてもらったのが『セラミド入りナノ化カプセル』と『糖由来成分』という二つの成分でした」

 

とことん守り、うるおす。五感フル回転で試した日々

▲開発中に試したサンプルの一部。細かな違いを五感で感じながら配合を決めていきました

佐藤:
「水分一つとっても多くの選択肢があるなかで、私自身の肌で数えきれないほどのサンプルを試しました。

化粧水においてまず譲れなかったのが、肌をとことんやさしく守ってくれること。洗いたての肌につけるものなので、刺激をできるだけ抑えるために精油ではなくフローラルウォーターを選び、肌荒れ予防成分も配合しています。

その次に何よりこだわったのがうるおいの届け方です。角質層のすみずみまでうるおいを届ける5種の『セラミド入りナノ化カプセル』と、うるおいを留める膜をつくる6種の『糖由来成分』。

この2つの調合を最後まで調整し、ベタつかずにさらりと保湿してくれる、理想のテクスチャーができあがりました」

▲開発途中のようす。社内外の多くのメンバーと一緒に、一歩一歩開発を進めてきました

佐藤:
「実は開発初期はそれぞれのサンプルの細かな成分情報や香りの配合を私には知らされないようにして、『利酒』のように多様なサンプルを試していました。

というのも、初期段階では率直なファーストインプレッションを大切にしたかったからで。どのサンプルにどういう理由で何がどのくらい入っているのかを常に把握しているスタッフと、常にお客さまの立場で試す私。

もちろん後に詳細を理解するタイミングがあるのですが、五感と実際の中身の答え合わせをする時間を設けて、ほんのちょっとの違いをも見極めながら開発を進めました」

 

まずは化粧水を。組み合わせても使えます◎

▲佐藤の夜のスキンケアはこんな感じ。手持ちのアイテムと組み合わせて使っています

佐藤:
「まずはやっぱり、化粧水を使ってみていただきたいですね。一緒につくった美容乳液は、美容液と乳液のいいとこどりのようなアイテム。糖由来成分に加えて、ハリをもたらす成分を配合しました。

化粧水だけでは物足りなくなってきた方やシンプルなスキンケアがお好きな方は、このツーステップで終わってもOKです。

一方で、私のようにクリームやシートパックを重ねたい人にとっては、化粧水がつくるやわらかな保湿膜を活かしながらスキンケアの次のステップへの橋渡しの役目を果たしてくれます」

佐藤:
「毎日朝晩、1年で700回以上手に取るものだからこそ、スキンケアが義務的なものではなく自分に『おつかれさま』を言う時間になればと願っています。

そんな気持ちも込めて、美容乳液には8種の精油をブレンドした『ただいまの香り』を纏わせました。

オイルインミストの香りがお好きな方にはきっと気に入っていただけるような、やさしく静かだけれど包容力のある、思わず深呼吸したくなる香りですよ」

 

日々のさざ波のなか、帰ってこられる場所に

佐藤:
「実は、この開発をはじめたときに思い浮かんだ情景が一つありました。森の中の静かな湖の湖面から鳥が飛び立ち、しばらくすると凪になった湖面はまた鏡のようになめらかになる……。

日々さざ波にゆれながらも、どんな日にも肌につけることが怖くなく、次のステップへの橋渡しをして肌をなめらかに整えてくれるスキンケアはまさにそんなイメージです。

私自身、オイルインミストと今回の化粧水・美容乳液を使うようになってから自由な気持ちでスキンケアを楽しめるようになりました。相変わらず肌のゆれは発生しますが、そんなときにも安心して『ただいま』と帰ってこられる存在ができ、肌のやわらかさやうるおいを保持するのに役立っています」

そんな思いを込めて生まれた、「シンボリック モイストチューニングローション」と「シンボリック モイストミルキーヴェール」。

忙しなく心がゆらぐこともあるけれど、きっと大丈夫。そんなふうに思えるお守りのような存在になったら嬉しいです。

スキンケアの発売を記念して、セット(化粧水・美容乳液)のご注文で送料無料となるキャンペーンを実施中です。合わせてご注文の商品も送料無料となるため、ぜひこの機会にお買い物をお楽しみくださいね。

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あの人が使ってみたら

発売を記念して、当店の動画や読みものにご登場くださったことのある高橋美賀さん、仁田ときこさん、山中とみこさんにスキンケアシリーズをお試しいただきました。

年齢も、ライフスタイルも、肌も、三者三様。それぞれのお気に入りの使い方など、率直な感想をご紹介しています。

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年代も肌も暮らしもそれぞれ、スタッフ3名の使用レビュー

年齢や肌質、暮らしのリズムも異なるスタッフが、夏〜秋の始まりにかけて1ヶ月ほど使い、その使い心地について率直に話した様子をまとめました。

ご自身のスキンケアの好みや、暮らしと照らし合わせながら参考にしていただけたら嬉しいです。

続きを見る

 

髙田久美子さんの暮らしとスキンケア習慣をご紹介

群馬県で4歳と2歳の子育てをしながらフリーランスでカメラマンをしている、髙田久美子さん。

発売を記念して、暮らしの中で感じるゆらぐ瞬間やスキンケア習慣について、動画でお届けします。忙しない日々だけれど、最近の娘さんの口ぐせ「まあいっか」が、髙田さんにも響いて、ゆとりをうんでくれているそうです。

動画を見る

 

【写真】吉田周平


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