◇◆第4回 北欧、暮らしの道具店の開店秘話その4◆◇ やぶれかぶれのストックホルム行き

クラシコム代表 青木

(前回までのあらすじ)
北欧のヴィンテージ商品を販売する事業をやろうと決めた青木と佐藤は、
大きな期待と夢を膨らませて能天気にストックホルムに飛びます。

(第4回)
買い付けのためにストックホルムへ飛んだ僕たちですが、正直な
ところ、なにか具体的なツテやアテがあった訳じゃないんです。

まぁ、とにかく行けば何とかなる。

そのヘンな確信だけはありました。

で、そのときの旅行の様子はサイト上で公開しているコンテンツ
でご紹介しているので、詳しくはそちらをどうぞ。

http://blog.hokuohkurashi.com/?cid=7157

とにかくそんな調子で出かけてしまったので、現地では本当にバ
タバタして、もっとちゃんと準備してくるべきだったーなどと当
たり前すぎる結論に至ってしまったり。

特に驚いたのが、スウェーデンから買い付けた商品を送るときの
送料の高さです。。

日本で調べて言った限りでは、船便であれば人は一箱数千円くら
いで送れるかなーという感じだったのですが、いざ現地の郵便局に
行ってみると、2004年で船便は廃止されてAIR MAILしかないよー
と言われてしまった。

調べた情報が古すぎたのでした。

航空貨物になると、一箱あたり万単位の送料がかかってしまうの
で、欲張って一箱に買ったものを詰めすぎて、気に入って買い付
けたものが破損してしまって帰ってきてから激しく凹んだり。。

とにかく最初の買付け旅行はドタバタに終始した感じでした。

でも、すごく楽しかった。

僕にとってはその時がはじめての北欧体験だったのだけれど、佐
藤が言っていたように、そこに僕らがぼんやり思い描いていたラ
イフスタイルの理想的な形が見えるような気がしたからだと思い
ます。

とにかく僕は仕事がスキなので、街のオフィスを覗きまくりました。
歩いていてちょっといい感じのオフィスがあると、硝子に張り付
いて「おースゲー!!」と大興奮。

とにかくスペースが広々取ってあって、気持ちよく働ける感じな
んです。そして本当に家具とか内装とかがザ北欧って感じなんで
すよ。
一度などはかっこいいオフィスだなーと覗いてたら消費者金融の
店舗だったり。。。

間違えて高利でお金借りそうになりました。

そんなこんなで一週間はあっという間に過ぎ、大量の荷物を抱え
て帰国の途に着きました。

帰国してから時差ぼけは殆どなかったのですが、北欧ボケとでも
言うような症状がしばらく治りませんでした。
とにかく街のアナウンスとか、広告の看板のようなものがうるさ
く感じられて仕方がないんです。そして電車に乗ったときに乗っ
てる人たちがひどく疲れて、ピリピリしているように見えて居心
地が悪く感じられました。

この感じはわりにしばらく続いたので、気がつかないうちに随分
ストレスを感じていたのかなーとちょっとびっくりしました。

そんな中、さて、買い付けてきた商品をどうやって売ろうか会議
が始まります。

僕も佐藤もとりあえず買い付けに行ってきたものの、どうやってそれを
売ろうか?ということは完全にノーアイディアだったんですね。

またいつもの感じで、あーでもないこーでもないと話し合うことになります。


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