【店長コラム】「ちいさな敷物」に詰まった、思い出と未来。
店長 佐藤
我が家に着実に増えてきた、クロス型の雑貨たち。
「好き」が、新たなカタチになった喜び。
自分たちのブランド「KURASHI&Trips PUBLISHING」から新商品としてドイリー(小さな敷物)をリリースした日、わたしが心のなかで噛みしめた気持ちはシンプルにこのひと言でした。
「これを作れて、本当によかった!」
さかのぼること数年前に、プライベートで偶然出会ったスウェーデンの古い敷物。クロス型にカットされ丁寧な刺繍が施されたその小さな敷物のことを、あっという間に好きになりました。
以来ずっと自分の「好き」を象徴する存在のひとつとして自宅で愛用してきたこのドイリーを、オリジナルアイテムとして新品で再現できる日が来るなんて。
昨年、群馬県桐生市にある老舗の刺繍メーカーを訪ねたとき、このヴィンテージのドイリーを握りしめ「もしかして、こちらの技術を活かしたらこういうモノも作れるのでしょうか?」と真剣勝負で投げかける私たちがいたことを思い出します(汗)
紆余曲折もあったけれど、ようやく新品のドイリーが出来上がった日。「好き」や「ほしい」の気持ちをまっすぐに”商品”にできたことが、嬉しくてしょうがありませんでした。
喜びを心に刻みたいから、一枚は額装しました。
特に『生成り×ホワイト』のほうは、生地の色合いがベージュに近いこともあってか、木製の額縁との相性がよいことを発見!
敷き物とは言え、こんなふうに「飾る」と割りきって額装してしまうのもかなりオススメです。
ドイリーをリリースできた日の喜びをいつでもハッキリと思い出せるように。
わたしは目に飛び込んでくる確率が高いリビングのニッチに飾っていますが、玄関などの真っ白な壁にポツンと掛けてあげても可愛いだろうなぁ……そんなふうにも想像します。
クロス型だから、食卓にこそ。
正統派な使い方のひとつ、花瓶敷きとしては『オフホワイト×グレー』のほうを。
四角い食卓にクロス型の敷き物は、ちょっとした変化球。
食卓の真ん中に敷いても、隅っこに敷いても、それなりに主張のある眼差しでこちらを見ているような気さえしてきます。
個人的に嬉しくなってしまったのは、KURASHI&Trips JAM LABORATORYの空き瓶とこれまた相性がよいこと。
この日はジャムの空き瓶にアルストロメリアを活けました。
ジャムの空き瓶だってドイリーを敷けば、それっぽく見える。より一層、花瓶「らしく」なる。これも嬉しい発見のひとつでした。
ドイリーの未来について、考えてみる。
額縁に入ったドイリーと目が合うたび、最近はこんなことを考えています。
「いつの日か、今度はこのドイリーがヴィンテージになってほしいな」と。
この先、たくさんの人の暮らしに入り込むことができたとして。そうして数十年が経ち、いつの日かこのオリジナルのドイリー自体がヴィンテージ品になって、どこかの家庭から発見されたりしたら幸せなことだなぁ。
勝手な妄想はとまりません(汗)
古いモノから新しいモノが生まれて、それがまたちゃんと古いモノになっていく。モノが生まれ深みを増していくサイクルのどこかしらの地点に、ささやかでもいいから立ち会っていきたい。
自分のなかに、新しい目標がひとつできました。
このコラムで紹介したアイテム
・KURASHI&Trips PUBLISHING ドイリー
・正方形の額縁(20センチ正方形)
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