【開発秘話】商品企画に携わり4年。今の私が春いちボトムスに想うこと
商品プランナー 市川


こんにちは、商品プランナーの市川です。
今週から、KURASHI&Trips PUBLISHINGの2022春夏シーズンがはじまりました。
新しい季節のはじまりに、 “これさえあればという安心感” と “お買い物のワクワク” をお届けできたら。そんな想いから始まったシーズンボトムスも、今回で7シーズンめになりました。
今年は春夏シーズンとして初めて、新作と昨年発売した春いちボトムスの同時発売です。
春いちボトムスという企画がどんな想いから始まったのか、今年はどんな意思を持ち開発していたのか。はじめてご覧になる方も、以前からご存じの方も、私たちと一緒に、この春いちボトムスについて思いを巡らせていただけたら嬉しく思います。
「はじめに選んで、いちばん頼れる。」
そんな定番ボトムスをつくりたい!


シーズンボトムス企画は店長佐藤のとある買い物体験がきっかけでした。
店長佐藤:
「ある季節のはじまりに、「似合う」「コーディネートしやすそう」「いまの気分」の3本柱を叶えてくれそうなボトムスに出会う体験をしたのです。
これを手に入れた日の充実感、安心感を忘れることはできません。
「これがあれば今シーズンは大丈夫」。
バタバタ余裕のない日常のなかでも、クローゼットにあるシンプルなトップスや羽織りと組み合わせさえすれば、自信をもって仕事に出かけたり大切な人に会ったりできそうと。
心の底から、そう感じることができました。
たかがボトムス1本。でもわたしにとっては、されどボトムス1本となる体験だったのです」
この体験を動機にはじまったシーズンボトムスという取り組み。
シーズンごとに、今の気分に合ったデザインを取り入れながらも「はじめに選んで、いちばん頼れる。」ワードローブの頼もしい存在であるように、という変わらない想いと共に成長してきました。


ところで、私にとっての「いい買い物」体験とはどんなものでしょうか。
自分に似合うと感じられて、手持ちのワードローブにすぐ馴染んでくれる。そして、それを身にまとうことで元気に過ごせる。最終的には、自分で自分を好きでいられるものなのではと思うんです。
そんな体験ができたら、それが私にとっての「いい買い物」。
さらに、「これを選んだ私、最高!」って思えたら、それは完璧な「いい買い物」なんじゃないかとすら思います。


ブランドがはじまった時からずっと変わることなく一貫している、「日常(KURASHI)のなかに、ひとさじの非日常(Trips)を」という想い。
いつものスーパーでの夕飯の買い物が日常だとしたら、「北欧、暮らしの道具店」で体験した買い物が非日常になるのかもしれません。それが、ウッキウキの体験になってもらえたら、とても嬉しいことなんです。
日常があるから、嬉しい非日常が楽しめる。ちょっと落ち込む非日常があっても、戻れる日常があるから安心できる。そんな風に感じます。
4年目となる春いちボトムス
新たなシルエットに、Lサイズを加えて


私がクラシコムに入社して、開発者として初めて担当したのが、春いちボトムスだったこともあり、この企画から沢山のことを学びました。それから今、4年目のお付き合いです。
人それぞれの日常があれば、きっと装う物も人それぞれ。テーパードが定番となっている人もいれば、ストレートが定番の人もいると思うんです。もちろん両者が定番の人もいるはず。


そんな事を考え始めたきっかけは、今まで一度もシーズンボトムスを買ったことのない母の言葉でした。
「この形や丈が今の私じゃないのよね〜。」
毎回おすすめしても購入に至らない理由は、“今の私ではない” ということ。母はもうすぐ60歳。考えてみれば、最近ではいつもストレートパンツをはいていました。
どんな形であれ “私のものだ” と想えるボトムスこそが、頼れるボトムスなのかもしれない……。


そんな事もあり、今年で4年目となる春いちボトムスには「挑戦」という想いも込めて、ストレートシルエットにしてみました。
テーパードやワイドシルエットがお好みの方にも、どれどれはいてみようかなと前向きな非日常を味わってもらいたい。そんな想いも詰まっています。
Lサイズが加わり、より私らしく過ごせるように


サイズが1つ加わることで、もっと頼れるボトムスになるのでは?と考えました。
そこで、新しくLサイズを加えることに。Mサイズよりも少しゆったりとしたはき心地なのに、スッキリ見えるのがポイントなんです。
パターンと呼ばれる洋服の設計図には毎回こだわってきましたが、今年の春いちボトムスはこれまでのシーズンボトムスへのお客さまからのお声も参考にしながら、チーム内でも何度も意見を交わしてサンプルの修正を重ねました。ゆったりなのにスッキリ見える、絶妙なシルエットに仕上がっていますよ。


▲裾の折返しで、表情が変わるのもポイントです
シーズンボトムス企画を続けてきて感じるのは、いつもチームでつくっているということ。
みんなでつくることで、軸となるコンセプトは同じでも、毎回新たな感情が湧いてきて、新しいデザインになっていくんです。
だからこそ、長く楽しめる企画になったのではないでしょうか。


今日はどんな景色をつくろう。
足元15cmの宇宙と、私たち


2020年の秋、はじめて登場した当店オリジナルの靴下シリーズ。今回で4シーズン目となります。
開発のきっかけとなったのは、ボトムスと靴は決められるのに、その隙間を埋める数cmに迷いを感じるという会話でした。
その日の予定や天気に合わせて考えたコーデの最後に、私たちを悩ませる隙間はまるで宇宙……。
たかが数cm、されど数cmのこの宇宙に、前向きな気持ちになる景色をつくりたい。そう願って企画したのが、「足元15cmの景色をつくる靴下」シリーズです。


シーズンボトムスとの相性も考えながら、素材やデザインを変えてお届けしてきたこの靴下たち。これまで、秋冬に「tone」「shower」、春夏には「mist」と3つのシリーズを発売してきました。
本日発売となった「mist」は、朝靄のようなささやかなニュアンスを楽しめるシリーズ。
昨年のラインナップから、一部カラーをリニューアルして再登場です。シャリ感のある素材とペールカラーで、春夏でも爽やかにはけます。外は暑いけど、部屋では少し冷えるという時にも、頼りになる存在です。


シーズンを重ね、スタッフの間でも「オリジナルの靴下しかはいていない!」という声もちらほら。
私も毎日お世話になっている一人です。企画当初は迷える宇宙だったかもしれないけれど、今では楽しめる宇宙に変化したような気がしています。
宇宙って夢がありますもんね。
「私たち」みたいな「誰か」へ


いつかの店長コラムで佐藤は、お店やオリジナルブランドの運営を通してのひとつの願いについて話をしていました。
“ただ便利ということではなく「幸せな便利」「ワクワクできる便利」になったなら。”
なるほど……と深く考えたことを覚えています。お気に入りのお店で、頭の上からつま先まで、自分の「好き」が揃う事ってなかなか無いように思います。それが実現できたら、最高ですよね。
しかも、こんなのが欲しいな〜とぼんやり考えていた所に、これはどうかな?と教えてくれる便利な幸せ。
そんな体験をお届けできるようにと、強く願うこの頃です。
さて、今日はどんな日になるのでしょうか?
みなさまにとって、今日が「嬉しい日」でありますように。
photo:芹澤信次、木村文平(5枚目)、平本泰淳(11〜15枚目)
stylist:植村美智子
hair&make:成田祥子、原澤雅(LIM)
model:小島聖(株式会社N・F・B)、横田美憧(株式会社ライト マネジメント)
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