プチ特集│クラシコム的・読書のススメ。後編「ぼくらの最近の読書。」

編集スタッフ 田中 編集スタッフ 田中

昨日からお送りしている、
プチ特集「クラシコム的・読書のススメ。」の2日目・後編です!

前編は小さな頃を思い出してもらったり、
人生の転機になった本を紹介してもらいました。
それぞれに色々な本と思い出があって、
そっとしまってあった場面を見せていただいた気分でしたよ。
 
さて、本日は過去から一転、現在の読書事情について
教えてもらおうと思っています。

早速、まいりましょう!

読む本が変わった?「今見つめたい、リアリティ」

-これまで読んだ本と最近読む本でジャンルなど変化はありましたか?

上山:
昔はフィクションのストーリーを読んで、空想を世界観を楽しむことが多かったけど、最近はノンフィクションが増えたんじゃないかな。

フルタ:
私も虚構からリアリティのあるものになった、という感覚です。

青木:
いやーよくわかる。ぼくもそう。楽しみのために読む本が減って、何かを学ぶための本が増えたと思う。

上山:
よく読んでた恋愛小説やドラマとかの、先が分かる展開のものはもういい、と。現実のドキュメンタリーや史実の方が、ドラマティックだったり思いもよらないような状況になったりするのでリアリティを感じられて自分が共感できるんだと思います。

青木:
そうだね、共感できる現実の世界のことをもっと知りたいと思うようになったのかも。最近は「群言堂の根のある暮らし」(松場登美著)を読んだな。世界遺産の石見銀山がある島根県で、地域に根ざした事業展開をしてる方たちのことなんだけど、自分の周囲から始まって大きくなっていくビジネスの形とかに興味が高まってる。自分たちに近いロールモデルをもっと知りたいのかも。

フルタ:
わーいいですね、ここ。宿泊施設もあるんだ。行きたい!

青木:
そうそう、今度ひとりで行こうかなー。

上山:
え?ひとりで行くんですか?みんなは?

フルタ:
え?行かないんですか?みんなで?

青木:
、、、、なんだ、この責められ具合は!(笑)フルタさんまで!いや、ぼくは彼らが周辺で店や施設をやってるのが、「本拠地」のようでいいなと思って、その様子を見たいんだよ~。

エッセイ、推理小説、ギャングスター小説。
わかりやすく本の世界に入って気持ちよく現実へ帰ってきたい。

上山:
最近読んだのは「生きるコント」(大宮エリー著)。この方、テレビで見てるとちょっとおかしなキャラクターに見えるけど、自分の失敗談や恥ずかしい話もここまで笑い話にできるのかっていうところがすごいです。自分が落ち込んでるときに読んで、転換したら悲劇も喜劇になるのかな?って思える。頭のなかの気分転換というか。

青木:
気分転換ね、わかるわかるー。そういう意味で読むのはギャングスター小説。「ヒートアイランド」(垣根涼介著)とかね。寝る前に読む漫画に近い感覚。警察、時代、ギャングなどの非日常のジャンルは「瞑想」に近い状態にするために読む。

上山:
推理小説とかがそういう感覚で読みます。ドラマ化、映画化されているようなわかりやすく入っていけて、気持ちよく現実に帰ってこれるものを寝る前に選んでる。

フルタ:
わたしは松浦弥太郎さんの「40歳のためのこれから術」。家族のこととか、すごい身につまされる。それに70歳に人生のピークをもっていこうと言うんですよ。

青木:
それって40歳前後のひとにはとても心に刺さるよね。有名なピーター・ドラッカーも、「60歳から人生で最も生産的な20年が始まる」って、言ってるんだって。

フルタ:
そういう発想のすごさと、毎日の丁寧な送り方とか自分に響きます。松浦さんの本は好きでほとんど全部持っているかも。

青木:
最近ではないけど、ここ15年くらいずっと好きなのが佐藤正午さんの本。シリーズは大体読んでるかな。長崎の佐世保に住んでらっしゃるんだけど、自分の分身のようなキャラクターが登場するの。地方都市で小説を書く主人公、女の人にだらしなくて、身入りも少なくて、そんな日々の悲喜交々が描かれてる。

上山:
社会の根なし草的な位置にいる人が主人公なんですね。

青木:
そう、時代小説だと浪人ものとか、探偵とか。なんでだか社会から離脱している人の話が好きなんだよ(笑)。

フルタ:
わたしは以前はよく現実のように感じる虚構の話を読んでました。「クラウド・コレクター 雲をつかむような話」(クラフトエヴィング商會)「ないもの、あります」(同著)とか。フィクションなんだけど、ほんとにあったのかな?と思わせるような書き方に不思議と惹かれてます。

上山:
(本をまじまじと見つめて)不思議~。こういう本は、どうやって見つけるんですか??

フルタ:
これはカメラマンの方からだったかな?好きな編集者の方がお仕事された本を探したりもします。本屋さんで気になる本があったら、まず最初に奥付(※)を見るんですよ(笑)。

青木:
特殊な探し方だなー(笑)。フルタさんならでは。

※奥付-題名、著者、編集者、出版社などの情報が記載された部分。巻末にあることが多い。

本日のおまけ

みなさんの本棚、見せてください!


(上はフルタさん宅の本棚です。)

フルタ:
もうね、カタログとか料理本とかが多いなーってしみじみと感じました。多いけど仕事に関係するものだと捨てられないなと。雑誌も図書館にバックナンバーがないので捨てられないし、展覧会にいくのが好きなので、カタログも捨てられない(笑)。レシピとかこの1ページだけ欲しいっていうときは、スキャンしてから処分していますけどね。ちなみにこれらの本棚は自作です。

上山:
すごい、自作!アーティストな匂いがする。うちは整理整頓できてないですよ、、、そして場所が特殊です。どこでしょう??(笑)

フルタ:
ん?ここどこだろ??アレ、まさか。

上山:
まさかの、トイレです!(笑)
家で一番背の高い本棚がトイレにあるんですよ。ここで夫も私も読んでます。。

青木:
面白い~!いいなあ、こんなトイレ!
次はぼくですか。ぼくはぐちゃぐちゃなの平気なんでこんなかんじだよ。一番理想の本棚は、もっとタテヨコに本がぐちゃぐちゃしてるかんじ。整理しようとかほとんど思わないもんね。


青木:
上の写真は会社の本棚なんだけど、ビジネス系の本は読み終わったら会社に置いてる。みんな読むかなー?とさりげなく。仕事のなかで興味のあることを勉強するきっかけになればいいなと。目に留まった本をちょくちょく読んでもらえればいいかな。

-色々なお話を聞いてきましたが、いかがでしたか??

青木:
まーとにかく、なんでも読みたいんだなとわかったよ(笑)。それに常に更新し続けているかんじが再発見できて、自分でも面白かったな。

上山:
三人ともバラバラでしたもんね~。こんなんでいいの??

青木:
ほんと、ほんと。

フルタ:
なんだか話し足りないかんじがしてますが、次の仕事がありますのでっ(慌)。
こんなに話し足りない気分、久しぶりです(笑)。

一同:
お疲れさまでしたー!

青木・上山:
フルタさんお気をつけて。

フルタ:
はーい!

——————————————————–

昨日から引き続き、「クラシコム的・読書のススメ。」を
お送りしてきました。いかがでしたでしょうか?

座談会を開催し、本について語りまくるという
クラシコムではあまり試したことのないコンテンツでしたが
今のお仕事で接するのとは違う一面が見れたりして
とっても楽しく、マニアックな時間でした!

どんな本でも読み返すとフワッと漂う当時の思い出。
本は、読んだ時期や環境、自分の気持ちなども
封じ込めていてくれる存在だと思います。

そして自分の進む、まだ見ぬ道のりに不安を感じたときや
社会人になった後も、単調な日常にふと現れる本の存在。

やっぱり本って、いいですよね。

みなさんが次に読む本を選ぶ、息抜き時間になっていたら
いいなと思います。 
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

それでは、本日も座談会に登場した本と
他にも、おすすめの本をご紹介します。
気になった本が見つかったらうれしいです♪

 

本日登場した本

青木から、こんな本を紹介しました。

ヒートアイランド (文春文庫) ヒートアイランド (文春文庫)
垣根 涼介

文藝春秋 2004-06

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彼女について知ることのすべて (光文社文庫) 彼女について知ることのすべて (光文社文庫)
佐藤 正午

光文社 2007-11-08

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ビコーズ (光文社文庫) ビコーズ (光文社文庫)
佐藤 正午

光文社 1988-05

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フルタさんから、こんな本を紹介しました。

クラウド・コレクター―雲をつかむような話 クラウド・コレクター―雲をつかむような話
クラフト・エヴィング商會

筑摩書房 1998-11

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40歳のためのこれから術 幸せな人生をていねいに歩むために 40歳のためのこれから術 幸せな人生をていねいに歩むために
松浦 弥太郎

PHP研究所 2012-11-15

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上山から、こんな本を紹介しました。

生きるコント (文春文庫) 生きるコント (文春文庫)
大宮 エリー

文藝春秋 2010-04-09

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4167801752 生きるコント〈2〉 (文春文庫)
大宮 エリー

文藝春秋 2012-03-09

他にもこんな本を教えてもらいました。

青木より

勝ち逃げの女王: 君たちに明日はない4 勝ち逃げの女王: 君たちに明日はない4
垣根 涼介 

新潮社 2012-05-22

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「ヒートアイランド」の著者・垣根涼介さんの本。これも好きなんです。(青木)

ローマ人の物語 (1) ローマは一日にして成らず ローマ人の物語 (1) ローマは一日にして成らず
塩野 七生 

新潮社 1992-07

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世の中の移り変わりや人の一生、リーダーとしてのあり方を長い時間軸でみることをこの本で教えてもらった。(青木)

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫) 深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
沢木 耕太郎 

新潮社 1994-03-30

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結局旅はしていないが、夏がくるたびに毎年のように読み返してまだ見ぬ空を夢みてる、、、とかっこよく紹介してみた(笑)。(青木)

上山より

野田ともうします。(1) (ワイドKC キス) 野田ともうします。(1) (ワイドKC キス)
柘植 文

講談社 2009-07-13

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漫画。野田さんの思考回路が好きで、物事のあり方や考え方ってユニークであるべきだなと。くだらないけど好きです!(上山)

イサム・ノグチ(上)――宿命の越境者 (講談社文庫) イサム・ノグチ(上)――宿命の越境者 (講談社文庫)
ドウス 昌代

講談社 2003-07-15

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結婚式の会場に選んだ「モエレ沼公園」の設計者がイサム・ノグチ。彼の生い立ちとアーティストとしての情熱に心打たれました。(上山)

 

もくじ

◎クラシコム的・読書のススメ。その1:「この1冊があったから。」(2月14日更新)

◎クラシコム的・読書のススメ。その2:「ぼくらの最近の読書。」(2月15日更新)


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