【フィットする暮らし】シェフ 相場正一郎さん 第4話:仕事と趣味と家族と。どれか1つを選ばなくていい。

編集スタッフ 二本柳

fitaiba_20151008_r01_m-6941_SQ聞き手・文 スタッフ二本柳、写真 鍵岡龍門

自分らしく心地いい暮らしをつくっておられる方を取材し、お客さまにお届けするシリーズ「フィットする暮らしのつくり方」。Vol.09は、イタリアンレストラン『LIFE』のオーナーシェフ・相場正一郎さんにお話を伺っています。

仕事と趣味と家族と。相場さんの暮らしを象徴する3つの要素。

これらひとつひとつがお互いに影響しあって、今の暮らしがかたちづくられていました。

 


もくじ


 

仕事と趣味と、そして家族。

「好き」だけで繋がれる関係は強い。

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相場さんがオーナーシェフを務めるイタリアンレストラン『LIFE』は、2003年に開店した当初から「衣・食・住」の3つを意識したお店でした。

それは、まだ世の中が「食」に注目していた当時ではとても珍しいことだったそうです。

せっかく出会った素敵な人やモノとのつながりを大切に育ててきた。そうしたらこうなっていました」と相場さん。

「衣・食・住」というテーマは始めから意識していたわけでもなく、たまたま好きだった服飾関係の知り合いとつながって展示会をしたり、山好きが高じてイベントを開催したり。

一見、仕事とは関係ないところでの出会いが、実はすべて繋がっていたのだと言います。

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fitaiba1_20150918_01632008年に刊行したレシピ本は、イラストレーターの香菜子さんが挿絵を担当。

相場正一郎さん:
「趣味のように “これが好き” という共通項だけで、対話が生まれるものってすごく貴重。仕事だと “好き” だけじゃ付き合えないし、家族もそうですよね。

例えば僕は山が好きなのですが、お店にもそんな空気が漂っていたのか、山関連の雑誌で『LIFE』のことを取りあげていただいたんです」

その後、山岳カメラマンである野川かさねさんの写真展を『LIFE son』で開催するまでに。今年も第2回を開催したばかりです。

仕事から一歩離れた、単純に “好き” という趣味の共通項。そこで生まれた出会いが相場さんの仕事の幅を大きく広げているようです。

 

来るものは拒まない。

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どこかで生まれた繋がりは、その後のすべてに影響している。

そう考える相場さんは、仕事のオファーもスケジュールが許す限り断ったことがないと言います。

「こだわらないことが、僕のこだわりかな」と相場さん。来るものは拒まないスタイルのようです。

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そんな様子を高校時代から見守ってきたのが妻の千恵さん。仕事も趣味も、家族イベントも、すべてが境なく繋がっている相場さんのことをどう思っているのでしょうか。

相場千恵さん:
「彼の場合は、すべてがひとつの『輪』になっているようです。

以前は、彼が仕事や趣味を通じて知り合った人たちを、境なく家に連れてくるのに抵抗があって。でも実際話してみると皆さんがとても良い人たちだし、私自身もたのしめるようになってきました。

私はサラリーマンの家庭で育ってきたので、父親が働いているイメージを持っていなかった。でも今は子供たちも彼の背中を見ながら育ってくれているように思います。

今は家族みんなで彼の趣味を共有し、彼の仕事を共有している。そんな感じですね」

 

仕事か生活か?どちらかを選ばなくたっていいんだ。

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「仕事を選ぶか?それとも生活を選ぶのか?」

そんな二者択一のテーマが、映画やドラマ… 様々な場面で語られてきました。

でもそれって選ぶことでもないのかもしれない。相場さんを見ているとそう思います。

なぜなら相場さんの場合、仕事も生活も、すべてが互いに影響を与え合っているから。仕事、趣味、家族、それぞれの点がひとつの線になって、相場さんの暮らしが出来上がっていたからです。

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毎日、相場さんは、大好きな植物をベランダと室内と置き場を変えて育てているそうです。

ひとつが日光をたっぷり浴びたら、次は別の植物を光のもとに置いてあげる。

その習慣は、相場さんが「フィットする暮らし」をつくる様子にも似ているような気がしました。

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仕事、趣味、そして家族。それぞれが100%の光を同時に放つのではなくて、お互いに譲り合いながら調和する。

仕事のときは仕事を。でも時には、仲間を頼って家族を優先させることも。

そんな相場さんから、「仕事」と「生活」って選ぶものじゃない。お互いに寄り添いながら、時には妥協点も見つけて、一緒に共存するものなんだと、わたしも気付かされました。

それでは最後に、相場さんへバトンタッチして本特集をおわりにしたいと思います。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

相場正一郎さんにとって、
「フィットする暮らし」とはどんなものですか?

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仕事、子育て、遊びのバランスを上手く取ること。僕にとって全てが必要なんです。

無理なく自然に自分が向いた方向にまっすぐ精一杯進むようにしています。それが仕事であればとにかく一生懸命働く。時間がある時には趣味に没頭する。

そして子育てや奥さんのお手伝いにも興味があるし、週末は朝起きる時から寝る時までずっと子供たちと一緒です。僕も子供と早寝しています(笑)。

自分は少し飽き性なところがあると思うのでルーチンで、今やるべき事を良く考えて、少しずつ変化させて毎日の生活を、そして仕事を楽しんでいます。

僕にとって仕事も趣味も家族の時間も全て混同しているような感じです。

優先順位は正直言うと、全く意識をしていませんし、全ての事が全てに繋がっていくと思って仕事もしています。だから仕事で知り合った人も、趣味で知り合った人とでも、僕にとっては一緒。

『好きな人たちと、好きな時に、好きな事をみんなで一生懸命にやる』

それが僕の今の生活です。

相場正一郎

(おわり)

 
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