【あの人のバッグ】歳を重ねるごとに、宝物がふえていく。50代の元ショップオーナーのかばんの中身
編集スタッフ 寿山
リップに手帳、お財布、ポーチ。名前をみるだけで心おどる、そんなアイテムたちが一堂にあつめられた「バッグの中身」には、そこかしこに 「その人らしさ」 が詰まっているのかもしれません。
特集「あの人のバッグ」は、気になるあの人のバッグやポーチの中身を、あれこれ聞いてみる連載シリーズ。
今回のバッグの持ち主は、沖縄にあったセレクトショップ「Shoka:」の元オーナーで、いまは心理カウンセラーとして活動している田原あゆみさんです。
ーバッグとその中身ー
これからも時間を共にしたい
大切な愛用品たち
左上から時計まわりに
・財布/ヒロコハヤシ
・ノート/無印良品
・巾着/真木テキスタイルスタジオ
・マッサージ器具/ネオヒーラーテック
・キーホルダー/ARTS&SCIENCE
・ハンカチ/四角い布 プロジェクト
・山羊革のポーチ/ヨーガンレール
田原さん:
「これは私が生まれ育った沖縄の植物で糸を染めた手織りのハンカチです。いまでは手織りの布のハンカチは贅沢品ですよね。
Luftのデザイナー真喜志奈美さんが企画した一点もので、はじめて手にしたときアグネス・マーティンの抽象画のようだと思いました。小さな布の中に『美』を感じますし、織り手の人柄も伝わってくるようで、バッグから取り出す度になんだか背筋が伸びます」
田原さん:
「巾着が好きでバッグに入れて持ち歩いているのですが、なかには友人の勧めで手にしたマッサージ器具を入れています。首や肩、鎖骨まわりなどをなぞると気持ちがいいので、日頃から手放せません」
田原さん:
「いつの間にか集まった色とりどりの巾着は、真木テキスタイルスタジオのものと、ヨーガンレールのものなのですが、どちらも20年以上愛用しています。旅行の時のスーツケースにまんまるくなった色とりどりのポーチが並んでいると嬉しくなります」
田原さん:
「それからずっと理想のキーホルダーを見つけられずにいたのですが、かっこよくて、シンプルで、壊れないものを探し続けて数年前にARTS&SCIENCEのキーホルダーに辿りつきました」
とっておきの布バッグのこと
田原さん:
「アンティークの布などを使ってオリジナルのバッグを作る友人、和井内京子さんのもので、彼女がロンドンを拠点にしているときアトリエに遊びに行ってオーダーして作ってもらいました。
ヨーロッパの分厚い麻布を使った横がけリュックなのですが、布には家紋が刺繍されていて、その布をベースに革の色や質感も好みのものを選んで作ってもらいました。思い入れも味わいもあるので、手放せません」
▲アトリエで作業する和井内京子さん。現在は帰国し、秋田県美郷町で「北の暮らし研究所」を運営している
お守りのように身につけるアクセサリー
田原さん:
「ブレスレットやピアス、ブローチはコーディネートが仕上がる感覚があるので大好きです。
ブレスレットは小林七生さんの作品で、ビーズや石を使って精密な工程を経て作り上げられたもの。身につけると襟を正すような気持ちになりますし、お守りのような存在で大事にしています。
写真の右端と左端のピアスは沖縄出身の比嘉要さんが作っている『Tutle Forest』のもの。有機的で、揺らぎを感じる比嘉さんのアクセサリーは、どれも美しくロマンチックです。真ん中は『hinahimuka』の“ Sun and Moon ”というシリーズで、身につけると明るく晴れやかな気持ちにさせてくれます」
一つ一つのものや人との出合いを大切にされてきた様子がうかがえる田原さんのかばんの中身。歳を重ねるごとに、自分だけの宝ものが増えていく。そんな暮らしぶりがとても素敵だなと思いました。
▲愛猫のzoiくん
さて、次回はどなたのバッグが登場するのでしょう。お楽しみに。
田原あゆみ
沖縄にあったセレクトショップ「Shoka:」の元オーナー。現在は長野県東御市に移住し、オンラインショップを営みながら心理カウンセラーとして活動中。
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