【衣替えのコツ】第4話:オフもオンも一カ所に!衣替えをしない、という選択肢。

衣替えをするのは正直めんどう。だから敢えて「しない」という選択をした住空間収納プランナー・整理収納アドバイザーの梶ヶ谷陽子さんに収納アイデアを提案いただきました。1カ所でオールシーズンすべての洋服を収納するコツは、クローゼットの中に入る量しか洋服を買わない、ということ。買い物をする前に、手持ちの服を手放すことで、一定の全体量を守ります。また、子供服の収納アイデアは、クローゼットや押入れに無印良品の突っ張り棒を活用することで、上下に分割。手の届かない上の段にオフシーズンの衣類を収納していましたよ。必見の整理整頓アイデアです!

編集スタッフ 二本柳

koromogae_DSC_8823写真 清永洋

衣替えをしない、というのも一つの手。

整理収納アドバイザー・梶ヶ谷陽子(かじがや ようこ)さんのクローゼットから教わる 「衣替えのコツ」。

1話から3話にかけて、(1)衣類の整理 (2)収納アイテムの選びかた (3)クローゼット収納術、の順にアイデアをご紹介してきました。

最終話となる第4話では、一気に発想を転換! “衣替えはしない” という選択肢についても考えてみたいと思います。

 


オフもオンも一カ所に!
衣替えを「しない」方法


 

(1)服の全体量を守ろう。

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シーズンオフのものとオンのもの、両方が1年中共存できるクローゼットにできれば、それ以上にラクなことはありませんよね。

でも言うまでもなく、そんなに贅沢なスペースはなかなか無いものです。

梶ヶ谷さん:
「全部を出しておく、とまでいかなくても、少しでも衣替えをラクにするには 『一定の全体量を守る』 ことが大切です。

我が家では1枚あたらしいものを買い足す前に、必ず1枚手放すようにしました。クローゼットのスペースに入る量しか持たないようにしたんです」

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梶ヶ谷さん:
「だから、ここに入り切らない洋服を 『とりあえず……』 と別の部屋 (子供部屋とかね) に移動するのも、マイルールでNGに。

これまで紹介してきた収納を実践すると、クローゼットに入り切るだけで十分な量を入れておくことができるんですよ。

私も洋服は大好きなので、『○○着しか持たない!』 なんてストイックなことはしません。

でも今ここにある衣類は全部把握できていると思います。そして、どれも本当のお気に入りですよ」

 

(2)上下でオンオフを切り替えよう。

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服の全体量を見直したら、収納を工夫してオールシーズン対応のクローゼットに仕上げます。

ここでは夫婦用と子ども用、両方のクローゼットを見せていただきました。

梶ヶ谷さん:
「私たち夫婦の収納は、第2話で紹介した無印良品のユニットシェルフ+帆布バスケットがポイントです。

引き出しごと取り外しできるアイテムなので、手の届きやすい上段にオンシーズンの衣類を。滅多に手に取らないオフシーズンのものは下段に。

あとは衣替えの季節に上下を入れ替えるだけで完了です!」

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(3)子供服は突っ張り棒で上下をつくる。

一方、子ども部屋のクローゼットは突っ張り棒を活用

3歳の長男と、8歳の長女、それぞれの成長に合わせて上下の段をつくっていました。

梶ヶ谷さん:
「子ども服は丈が短い分、1つの空間を上下に分けてオンとオフを収納できます。

オンシーズンの衣類は、子どもが手の届く下の段にかけて。毎朝自分たちで身支度をしてもらっていますよ。

こちらも季節の変わり目に上下を総入れ替えをするだけなので、大きな衣替えは不要です」

<長女のクローゼット>
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突っ張り棒は、子どもの背丈に合わせて位置を変えられるのもポイントですね。

梶ヶ谷さん:
「ちなみに長女は引き出し収納がフィットしたのですが、下の子はこれが苦手。

だから長男のクローゼットは下着や靴下以外、すべての衣類を 『かける』 収納に統一しました」

<長男のクローゼット>
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△無印良品 スチールアジャスターポール

梶ヶ谷さん:
「子どものクローゼットは見ての通り、スカスカです。

これは成長とともに組み替えができるくらいの余裕をもつために、そうしました。

収納用品を買うときも成長を見越して選びます。今は丈も短いけど、そのうち大人と変わらないサイズになるんですもんね……」


特集 「衣替えのコツ」 を、今日まで4話の連載でお届けしました。

収納用品の選び方から、洋服のしまい方まで、小さなところにオリジナルのアイデアが詰まっていた梶ヶ谷さんのクローゼット。

その発想の源は 「家族が不便を感じているのを見たとき」 なのだそうです。

収納かごを取り出しにくそうにしていたら、引っ張れるようS字フックを取り付けてみる。毎朝探しものをしているのを見かけたら、ラベルをつけてみる。

そんな思いやりの積み重ねが、梶ヶ谷さん自身の “ラク” を作っていました。

今年の衣替えが、皆さんの快適なクローゼット収納につながりますように……!

(おわり)


もくじ

 

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梶ヶ谷陽子(かじがや ようこ)

Bloom Your Smile代表。夫と長女(8歳)、長男(3歳)の4人暮らし。2013年の2人目出産を機に、整理収納アドバイザーとしての活動を本格的に行い、Amebaブログ「整理収納レシピ。」も多くの支持を集めている。著書に『無印良品の整理収納』(マイナビ出版)など。10月には『忙しい人のための家事をラクにする収納』(エクスナレッジ)が発売される。http://ameblo.jp/yoko-bys/

▽梶ヶ谷陽子さんの著書はこちら。


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