【店長コラム】41歳で人生初、マキシ丈のスカートを楽しんでいます。
店長 佐藤
40歳と41歳、たった一年でも違いが出た新たな好奇心。
これまでの人生で、おそらく一度だって着たことがなかったもの。それは「ロングスカート」でした。
マキシ丈スカートと言うのでしょうか。ひざ下丈のスカートは履いていましたが、靴の先が見えるか見えないかくらいのレベルで裾が長いスカートを選ぶことは皆無でした。
ひとつは自分には似合わないと決めつけていたこと。
もうひとつはここ数年に限っての理由ですが、保育園の送り迎えで自転車をこぐことが必須のライフスタイルを考えたとき、長すぎるスカートは「圏外」にあったというのがあります。
そんなわたしに小さな転機が訪れました。
それは日々ともに働いているバイヤーのひとりが、ある日、小花柄がプリントされたマキシ丈のスカートを履いて出勤してきたことがキッカケでした。
(バイヤー松田がある日履いてきたロングプリーツスカート。TOMORROWLANDのものだそうです)
「スカート、すごく素敵だね!」シンプルすぎる褒め言葉かもしれませんが、自然と自分のなかから口をついて出てきました。
素敵だな、いいな、こんなスカート自分も履いてみたいな。この好奇心が出てきたタイミングこそが、わたしの場合はいつでもチャレンジのしどき。
41歳の誕生日を迎えた数日後、偶然にも「着てみたい」と心から思えるスカートに出合うことになります。
こ、これは……気分が全然違うぞ。
(青山の「Call」で偶然出会ったmina perhonenのスカート)
そのスカートは、わたしの年齢でも安心して着られそうと心から思えるデザインでした。
何にでも合わせやすそうなキャメルの生地に控えめなグレーのプリントが施されており、 近づいてよく見ると鳥が羽ばたいていたりする遊び心もちょうどよく感じられたんです。
普段ほとんどがパンツスタイルのわたしは、このスカートをはじめて履いて出勤した日の朝、足元すれすれのところで揺れるスカートの裾ばかりを見つめてウキウキ気分で歩きました。
会社に着くと「店長、スカートなんて珍しいですねー」「ここに鳥が飛んでるんですね」
そんなふうにスタッフが声をかけてくれることさえ、デヘデヘ笑いながらも、どこかうれしい……。
今まで身を包んだことがなかったタイプの洋服を着て仕事をしたその一日は、俄然気分がよく、いつもよりちゃんと「女性」であることを意識して働いたような気が(?)します。
実は、マキシ丈スカートを履く際の身のさばきというものに慣れてなくて、階段の昇り降りで裾を何度か踏んづけたり、オフィスチェアのキャスターに巻き込んでみたりという失態もやらかしました。
と同時に、足首が出ない丈なので、スカートの下にしっかりヒートテックタイツを履けたり厚着ができるという意味においては、冷えに弱いわたし向き!と思える利点も見つかりました。
子どもの成長とともに、母の楽しみも変わる?
まもなく保育園の送り迎えで自転車を走らせるという生活が終わります。これはこれで、とても寂しいです。
そして寂しがっている隙もなく、ここから先はまた別の大変さがあるのだろうというプレッシャーも半端なく感じているのも正直なところなのですが、そういうタイミングで新しいスカートがわたしの元にやって来てくれました。
自分のもとに迎え入れようと思うあたらしい洋服って、なんだろう。あたらしい雑貨って、なんだろう。
そう考えるとき、おのずと自分なりに一筋の答えが出てきます。
それは「変化のしるし」ということです。
子どもがまだ赤ん坊だったとき、靴をえらぶ基準は、かがまずしゃがまず脱ぎ履きができるかでした。
洋服をえらぶ基準も、授乳しやすいか(セパレート必須、ワンピースはむずかしい)、自転車をこぎやすいか、自宅で洗濯できるか。そういうことばかりが先を行きました。
当時は、「装う」ことを楽しもうとする自分が復活する姿なんて、想像もできていませんでした。それくらいに必死な毎日だったのだと思います。
もちろん今は今で別の必死さがありますが、子どもの成長とともに母として新たな楽しみが浮上したり、以前楽しんでいたことを再び楽しめるようになるんだと感じられていることも大事にしたい気づきです。
だからわたしにとって、あたらしい洋服や雑貨を迎え入れることは「変化のしるし」であり「希望のしるし」です。変われたなぁ、変わったんだなぁを実感するための「しるし」なんだと思います。
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