【スタッフコラム】新生活シーズンになると思い出す、一人暮らしを始めたころのこと
編集スタッフ 津田
ずっと一人暮らしをしたかった
わたしの実家では、2LDKに家族4人(父と母と姉と私)が暮らしていました。
古くて狭いマンションなうえ、父も母も自宅で仕事をしていたので、私と姉には「個室」がなく、リビングダイニングのはじっこに勉強机が置かれているのみ。
アコーディオンカーテンで仕切れるようになっていましたが、テストだろうが受験だろうがお構いなしに、ほかの家族が見ているテレビの音がリビングから筒抜けなのです。
集中したくても、頼れるのは己の精神力のみという、なかなか過酷な環境でした。
もちろんプライバシーも皆無! 携帯電話を持ちはじめた高校生のころは、話を聞かれるのがイヤでベランダに何時間もいたことも。
思春期には「自分の部屋がいかに必要か」を、あの手この手で親にプレゼンしたのですが、あちらは「スペースがない」の一点張り。いったい幾度、悔し涙を流したことか。
いまとなっては恥ずかしいのですが、お金を稼ぐ大変さをつゆほども知らない10代の私は、1日もはやく一人で暮らしたいと心の底から思っていました。
なつかしい物件選びのこと
とはいえ、実家も新卒で入った会社も都内にあったので、結局のところ、一人暮らしをはじめたのは社会人3年目でした。
先に一人暮らしをしていた姉や友人に、アドバイスをもらいながら、自分の住む理想の部屋を探していた当時のワクワク感は、いまもはっきりと覚えています。
私にとって街を選ぶ条件は、
・職場にも実家にもアクセスがいいこと
・おいしいごはん屋さんが多いこと
・繁華街と住宅地の中間くらいの賑わいがあること
部屋を選ぶ条件は、
・2階以上であること
・独立洗面台があること
・駅から近いこと
・スーパーかコンビニが近いこと
家賃の目安は給料の30%という話を聞き、その予算のなかでこれらの条件にあうものを選ぶようにしました。
そして見つけたのは、ヴィンテージ感のある雰囲気のいい、4階建ての小さめのマンション。
建物自体は古くても部屋のなかはリフォームしたてだったこと、南向きで日当たりがよかったこと、1階に入っていたアパレル兼雑貨屋がいい感じで気に入ったことが決め手になりました。
自分にとっての「原点」
エレベーターもオートロックもなく、電車の音がかすかに聞こえる、築30年のマンションの一室。
古い部屋でしたが、住み始めてみると、想像していたよりもずっと居心地がよく、結果的に5年ほど住むことになりました。
すこし前に引っ越してしまいましたが、あの部屋は自分にとっての原点だと確信しています。
お気に入りの食器を少しずつそろえたり。料理が楽しくなりそうなキッチングッズを買ったり。
こう書くとステキな感じにも聞こえますが、自分ひとりだけというコンパクトなサイズの暮らし方が分かっていなかったので、雑誌や書籍、実家を参考にしては、なにか違うと反省することも多々。
一人なのにプレートを6枚セットで買ってしまうという「やりすぎ」もありましたし、実家を真似て20cmから26cmまで2cm刻みで4つもフライパンをそろえたけど、26cm以外はほとんど使わなかったという「トホホ」な経験も。
でもそのときに味わった、自分の暮らしをつくる面白さと大変さは、いまの仕事にもどこかでつながっているような気がしてなりません。
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