【スタッフコラム】モンゴルでパパラッチ
編集スタッフ 糸井
8月のおわりに、モンゴルに行きました。「昨年の秋に旅行したけど、モンゴル、本当にいい場所だった」そう語った友人の言葉がずっと忘れられずにいたのです。
どうやら日本からの直行便はなく、予約したのは、成田 – 韓国 – モンゴルというルート。ウランバートルという首都に到着し、そこから車で走ること1時間半。でこぼこ道が増え、点々と、真っ白なゲル(伝統的な移動式住居)が見え出します。遊牧民の方たちが住むエリアに着いたようです。今回、滞在する場所でもあります。
それはもう、360°どこまでも、な草原。
大地も人も、響く音も、吸い込む空気も、のびのび。あまりに広すぎて距離感がつかめないのか、身体が、夢のなかを漂っているときのようにボーッとしているのがわかります。
自分だけなじめずにポツンと浮いているようで、なんだか懐かしさもある。そんなつかの間、6日間の旅のはじまりです。
日中は、馬に乗ったり、羊毛を紡いだり、ゲルを建ててみたり。夜は馬頭琴を聴いたり、こぼれそうな星空のなか流れ星を探したりします。毎食、大体羊料理が出ます。
たとえば、乗馬。遊牧民の方が、飼っている馬を連れてきてくれて、「手綱は片手で持つ。ひっぱりすぎない。『走れ』の合図はこんな掛け声」と、簡単なコツをレクチャー。ひとりで乗れるようになったら、近所に住む方のゲルを訪ねにいったり、2時間ほどかけて森に出かけ、そのまま寝袋を敷いて夜を越したり。
▲馬と仲良くなるために、毎回同じ馬に乗るのが大切とのこと。真っ白の馬の姿は、まるで絵本『スーホーの白い馬』。
▲遊牧民の子供達。乗馬の先生です。
▲モンゴルの森に連れて行ってあげる、と連れられ、着いた場所。森といっても、写真のような白い幹の低めの木が一種類、数十本密集しているようなところ。国によって森のイメージも違うんだなぁとしみじみ。
馬も朝イチは眠いのか、乗り始めはトコ……トコ……とスローペース。気分が上がってくるとギアもかかり、みるみるうちに駆け足、そしてダッシュへ。
そのスピードは、風を切って走るとはこのことか!と言わんばかりの速さ。「振り落とされないように、馬から伝わる巨大な振動を、お尻を浮かしながらうまく体から逃すの!」。ゴゴゴッと踏み鳴らす馬の足音に紛れて、先生のアドバイスが響き渡ります。
▲馬の背中に乗っける馬具。手前の銀の金具に足を乗っけて体を安定させます。が、これが結構難しいのです。
さて、モンゴルでは素敵な方達をたくさん写真に納めました。たとえばこちらの方々。
宿泊施設の裏に小屋があり、その周りに大体毎日いる牛たちです。寝起きでしょうか、つぶらな瞳です。
その横の、ソロ活動の方に近づきシャッター。まばらな模様が美しいですね。カメラを構えると、結構な確率で目が合います。
またある日、起きてゲルを出ると、放牧された大群が!
ダッシュで、でも警戒されすぎないように何気なく駆け寄ります。
お腹いっぱい、寝そべるヤギ。栄養満点そうな体格をされていました。
太陽で輝くブラウンヘアーのヤギコンビ。みんなと離れたところでゆっくり草を食べるタイプのよう。
見つめ合うこと数十秒、意思疎通は叶いませんでした。
響き渡るのは、鳴き声と草をむしる音。
その後近づきすぎて猛ダッシュで逃げられます。
つられて走り出します、宿泊仲間の男の子。モンゴルの民族衣装を着た笑顔は、小さなプリンスみたいです。
そんな、モンゴルでのパパラッチ。旅を終えたいまも、仕事帰りや寝る前に、写真を見返しては、モンゴル気分が冷めやらぬ秋を迎えています。
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