【開発秘話】オフィスでの装いにずっと迷っていたから。デザインも機能性も叶える「オフィスカジュアル」をつくりました!
編集スタッフ 藤波
オフィスでの装いというと、さまざまな選択肢があるからこそ難しさを感じます。
できるならば、休日におしゃれを楽しむように平日も自分らしい服装でいたいもの。
そんな思いを叶えるべく、当店では初の試みとなるビジネスシーンをイメージしたジャケットとパンツを作りました。上下合わせれば、セットアップにもなります。
こちらのアイテムは、過去の勤め先では営業職だったプランナー加藤が、オフィスカジュアルとの付き合いに悩んでいた実体験から企画したアイテムです。
「デザインも機能性も、着心地の良さも。全部叶えた自信作です!」と話す加藤。この特集では、開発に込めた思いと着回しコーデをたっぷりご紹介します。
「自分らしく、凛としたい」
ショールカラーのオフィスジャケット
あの頃の私も、今の私も満足。
よくばりなジャケットとパンツができました!
加藤:
「オフィスでの装いって、普段着とは全然違った基準があるからすごく迷いますよね。もう15年以上前になりますが、服装の正解が分からず心細かった新社会人のときの気持ちをよく覚えているんです。
私は昔から作家さんの手仕事で作られた雑貨やナチュラルな雰囲気の服が好きなのですが、世の中にあるビジネス向けの服を見渡してみると、自分の “好き” の延長にある身の丈にあった服はなかなか見つけられませんでした。
気がつけば当たり障りのないシンプルなアイテムを選んで、なるべく目立たないように、まるで忍者になったような気持ちで毎日過ごしていました」
▲好きな雑貨を集めた加藤宅の飾り棚
「今思えばそこまで思い詰める必要はなかったと思うのですが、だんだん装いだけでなく好きなものや本来の自分まで押し込めているような気持ちになってしまって。
でもそれくらい、本当は仕事の場面で着る洋服って大切ですよね。その経験を思い返して、あの頃の私が着ていたらもっと前向きに仕事に向かえる、そして年を重ねた今の私も心から着たい服を作ることにしました」
目指したのは「しなやかな人」
加藤:
「オフィスカジュアルというと、ビジネスシーンでもスーツよりはカジュアルなスタイル。 だからこそ解釈が難しいのですが、自分自身がどういう佇まいでいたいかという軸を大切にすると、答えに近づけるかなと思ったんです。
仕事ができそうな演出をしたいわけではないけれど、何かあったら頼ってもらいたい。芯がありつつも臨機応変、しなやかな人で在りたい……。
そんなことを考えながら、肩肘はらず着られるカジュアルさを出しつつも着崩しすぎないよう、細部のデザインまでこだわって制作しました」
「仕事でしか着られない服を買うということにもモヤモヤしていたので、休日も着られる着回し力があることも大事にしたポイント。
初めてビジネスファッションが必要になった若い方にも、年齢を重ねてきちんとしたシーンの装いに悩むようになった方にもぜひ手に取っていただきたいものができました。
会議やプレゼンなど緊張してしまうシーンも、これを着ているからきっと大丈夫! そんなふうに思っていただける、お守りみたいな一着になったら嬉しいです」
手持ちのトップスで自分らしい着こなしを。
頼れるセットアップの着回しコーデ
プランナー加藤(158cm)
クライアント先に訪問。一番かっちりコーデ
セットアップ(ブラック)+ ブラウス + パンプス
加藤:
「大事な商談に行くようなピシッとしたい日には、ブラックのジャケットとパンツを合わせて、セットアップにパンプスで臨みたいです。
いわゆるスーツよりだいぶ柔らかな素材を使用しているので、締め付けがなくリラックスできると思います。
158cmの私が着ると、パンツは足の甲が隠れるくらいの丈感。初めての試みということもあり今回はワンサイズで作りましたが、お声をたくさんいただけたらサイズ展開もしていけたらと思っています」
「こだわりポイントがありすぎてもう語り尽くせないほどなのですが(笑)。なんと言っても肩線をどこに設定するかは最後まで調整した部分です。
カジュアルな雰囲気にしたかったので、袖付け(袖と身頃を縫い合わせた部分)を少し低い位置にして、肩を落としたように見えるデザインを採用しました。
かっちりとしたジャケットスタイルが苦手な方にもおすすめしたいですが、同時にきちんと感も残したく、ちょうどいいシルエットになるよう塩梅を探りました」
「生地は、立ち上がったときにシワがついていると悲しいので、なるべくシワのつきにくいものを選んでいます。
座りっぱなしになってしまう商談や会議のようなシーンでもきっと安心して着ていただけますよ」
柔らかな印象にしてくれるニュアンスグレー
セットアップ(グレー)+ 半袖トップス
+ ローファー
加藤:
「ブラックよりも柔らかな印象のグレーは、ぜひおすすめしたいイチ押しのカラー。薄ピンク色のトップスにブラウンのローファーを合わせてみました。
わざわざビジネス用を買わなくても、手持ちの服と合わせるだけできちんと見えたら嬉しいですよね。
カジュアルな雰囲気とマッチすることを大切に作ったので、手持ちの服がちゃんと輝いてくれるはずです」
「ジャケットのボタンはあえて1つにしています。丈感や袖とのバランスも考えて、シルエットが一番綺麗に見える位置に取り付けました。
細かい部分ですが、裾のカーブもかなり粘った部分。エッジが効きすぎるとかっこよくなってしまうし、丸すぎると可愛らしくなってしまうので、バランスよく見える絶妙なカーブを目指しました。
生地は麻の混じった合成繊維なのでツヤツヤしすぎず、これもカジュアルなインナーとの合わせやすさに一役買ってくれています」
▲トップスの薄ピンク色のブラウス当店オリジナル。6月に当店発売予定です「襟元はエッジの効いた切り込みのあるデザインではなく、ショールカラーと呼ばれるゆるやかなラインに。ハイネックや襟付きのシャツなどどんなトップスとも合わせやすいと思います。
ボタンを開けたり外したり、ポケットのフラップを出したりしまったり。その日の気分で好きなバランスで着ていただけるのもおすすめポイントです」
ジャケットを脱いでも大丈夫。内勤だけの日
セットアップ(グレー)+ ラフなシャツ
+ レースアップシューズ
加藤:
「大事な会議や外出がないちょっと気楽な日は、この春買った淡いイエローのトップスと合わせてみたいです。
後ろ姿も抜かりなく、ほんのりとフリルをあしらいくしゅくしゅっと可愛く。センタープレスは永久ではありませんが、タックに沿ってたたむことを意識していただくことで型崩れしにくい仕様にしています」
「私自身がコーデを考えるのがすごく苦手なので、『これさえあれば!』と思えるようベルト付きにしました。
ややハイウエストなので、トップスはインしてもアウトしてもバランスよく決まると思います。
あとこれはとっても細かい部分ですが、ウエスト周りのタックはミシンで縫っていて。お腹がぽっこり出づらいので、ランチを食べすぎてしまった時なんかにも安心ですよ」
「春から夏にかけてはジャケットの袖をまくりたいシーンも多そうなので、袖口と裏地までの幅を広めにとって、まくったときに裏地が出にくい仕様になっています。
オフィスでの装いって、自分の “好き” を全面に表現したいわけではないけれど、押し込めすぎるのも私は苦しかったんです。だから、普段休日にも気に入って着ている服と合わせられたら、少しだけ自然に気持ちも上向きそうだなと思っています」
休日コーデ。ジャケットを羽織ってお出かけ
ジャケット(ブラック) + ロゴT
+ フリルスカート+ スニーカー
加藤:
「最後に、休日のお出かけコーデにジャケットを羽織ってみました。
基本的にナチュラルな服装が好きなのですが、年齢を重ねるとそれだけだと心許なく感じるシーンも出てきて。
こういうジャケットが一枚あるだけですごく心強いですし、コーデの幅が広がる気がします」
▲ポケットのフラップをしまうとよりカジュアルな印象に◎「ややオーバーサイズなつくりなこともあって、カジュアルな服装との相性はお墨付き。
今回はスニーカーを合わせていますが、革靴やパンプスを合わせたら保護者会や親戚との食事など少しかっちりしたシーンにも合いそうですよね。
家で洗濯OKなので、においがついてしまうような外食も安心です。今回4つのコーデを着てみて、改めて万能なジャケットとパンツが作れたなと実感できました」
***
自分らしい装いをきっと叶えてくれる、こだわりを詰め込んだジャケットとパンツ。
ぜひこの機会に手に取っていただけたら嬉しいです。
「自分らしく、凛としたい」
ショールカラーのオフィスジャケット
【写真】芹澤伸次(2、12枚目)
スタッフ5名が試着しました
こちらのページでは、身長や体型の異なる5名のスタッフが試着した様子をご紹介しています。サイズ感やコーディネートの参考にぜひご覧ください。
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