【私たちの定番服】自分だけの持ち味を生かして。「Permanent Age 林多佳子さん × 店長佐藤」着こなしのコツ
編集スタッフ 二本柳
すれ違ったあと、なぜだかふっと気になってしまう。そんな人。
“憧れの女性像” について、そう語るのは、神戸のセレクトショップ「Permanent Age(パーマネント エイジ)」の林多佳子さん。
「いかにもお洒落というのではなく、あれ……今のかた、素敵だったんじゃない?って後から気になっちゃう。そんな人になりたいですねえ」
それはまるで、Permanent Ageの魅力をそのまま象徴しているかのようだなぁ……と思いながら、私はその言葉を聞いていました。
Permanent Ageと当店のコラボで生まれたブラウスは、それこそ決して主張はしすぎずに、だけれど着た人を魅力的に見せてくれる。そんなお洋服です。
林さんも初めて袖を通したとき「あら、これはなんて素敵なの!」と成功を確信。
着こなし次第で、ちょっとスポーティなポロシャツにも、可愛らしいブラウスにも、その人の佇まいに不思議にフィットするデザインです。
今回、このコラボブラウスの発売を記念して、かねてから林さんに惹かれていたという店長佐藤も神戸を訪れることにしました。
佐藤の実の母と、林さんは同年代。
そんな二人が同じブラウスを使って、思い思いにコーディネートを組んでみました。
林さんと佐藤の「らしさ」が滲みでる、4つの着こなしをご紹介したいと思います。
※コラボブラウスの再販売に合わせて、過去の記事を再掲載しております
NAVY 01.
「紺×白が大好きです」
▲林さんは身長155cm。Sサイズを着用
林さん:
「私ね、紺と白の組み合わせが好きなんです。だからこのブラウスもネイビーの生地に白いボタンがアクセント。
それに合わせてボトムスも白に。メガネやピアス、時計などの小物も白で統一しました。
夏って、重ね着をしないでしょう? 秋冬なら色数を重ねていく楽しさがありますけど、夏は使う色を絞って、さっぱりとコーディネートするのが好きですね」
とくに林さんが気に入っているのが、袖のシルエット。
林さん:
「いい具合の袖になりましたよ。二の腕はしっかり隠れますし、かといって長すぎない。
腕が綺麗に見えるバランスにしてあります。
みなさん、『脚の長さ』っていうのはよく気にされるでしょう? でも実は、『腕の長さ』というのも隠れた魅力なんですね。
だから袖のカタチは大切で、半端な丈だとかえって短く見えてしまう。これはね、ちょうど良いところで止まっていますよ」
林さん:
「着丈もね、あまり長すぎるのは好みではないんです。
背の高いかたなら何を着ても似合うんですけどね、私なんかは155cmでしょう。バランスがとても大切なんですね。
このブラウスは細いパンツでもストレートなデニムでも、スカートでも、なんでも合わせやすい着丈にしました」
キュッと小さく愛らしい襟は、敢えてボタンを全部とじて。
白いボタンをアクセントに効かせるのが林さんのお気に入りです。
NAVY 02.
「スカート合わせも新鮮でした」
▲佐藤は身長160cm。Mサイズを着用
次は佐藤のコーディネート。林さんも「このボリューム感が “今” を感じるシルエットで素敵!」と大絶賛してくれました。
佐藤:
「私も紺×白は定番カラーなのですが、めずらしくスカートを合わせることができました。
上半身をコンパクトに華奢にしてくれるブラウスなので、マキシ丈のボリュームスカートともバランスが取りやすいんだと思います。
いつもならパンツを合わせるところを、こうしてスカートにするだけですごく新鮮!
ボトムス選びをちょっと冒険しようと思えたのは、間違いなくこのブラウスのおかげですね」
佐藤:
「後ろ姿も、ギャザーが入って素敵なんです。
引きで見るとブラウスだけれど、生地がカジュアルなのでポロシャツのようにも着られて。
このフェミニンとカジュアルのバランスが、Permanent AgeさんとKURASHI&Trips PUBLISHINGのコラボならではですね」
▲アクセサリー類はシルバーに統一して、ネイルだけ夏らしい元気なカラーを。
佐藤:
「他にも試すなら、ボトムスを思い切って黒系にして、格好良くワントーンも良いかもしれない。
ブラウスのディテールが愛らしいから、そのくらい振り切っても素っ気なくならず、いい感じにコーディネートできそうな予感です」
WHITE 01.
「どんな色にも負けない白の魅力」
一方ホワイトのブラウスには、綺麗めのサマーウールパンツを合わせた林さん。
林さん:
「白っていうのは主役にも脇役にも、一番オールマイティな色ですよ。
こうして上品なフラットシューズと合わせれば、お食事にも行けるんじゃないかしら」
林さんの着こなしは、小物使いにもセンスが光ります。
林さん:
「お洋服そのものにインパクトがあると、それが全面に出てしまうでしょう。それよりも、小物やアクセサリーで表情を変えるというのが好きですね。
だからアクセサリーは日頃から気にして見ているんです。『買うぞ』と思って出合えるものではないから、常に色々と見てね。目の訓練にもなりますでしょう?
そうして少しずつ自分の顔立ちやサイズ感に合ったものを増やしておくと、何年経っても生かせる時がきますから」
WHITE 02.
「大好きなサロペットとも好相性!」
佐藤の着こなしは、またガラッと印象を変えてカジュアルに。大好きなサロペットと合わせました。
佐藤:
「このサロペットは、ゆったりしたシルエットなので、足元は細めのストラップサンダルで抜けをつくりました。
このブラウスは袖も広すぎず、襟元もコンパクト。だから、こうしたワイドなお洋服とも相性がいいみたいです」
佐藤:
「ホワイトのブラウスには、ゴールド系のアクセサリーを選びました。ホワイトといっても優しいアイボリー系なので、ゴールドのアクセサリーとも相性がいいように感じます。
多佳子さんのように綺麗めにも着られて、私のようにカジュアルにもできて、本当に着こなしの幅が広いブラウスですよ」
体型カバーより「バランス重視」です
5分でいい。毎日かならず全身鏡で自分の姿をチェックしてほしいと話す林さん。
そんな林さんも、寝る前に翌日のお洋服を決めておかないと気が済まない性格です。そして必ず家を出る前に、全身を見てチェック。
そのとき一番気にするのが「トップスとボトムスのバランス」なのだそう。
林さん:
「私ってね、今でこそ犬の散歩のおかげで痩せましたけど、結構がっしりした体型なんですよ。身長も155cmと低め、首なんてプロレスラーになったら良いんじゃないってくらい太いですしね。
でも、どんな体型の時だって『どうしたら、あのパンツを素敵に着られるかしら』って、いい歳して楽しく悩んでました。
もっと手足が長ければ……なんて、そんなことを言っても始まらないのでね。自分自身の体型をどうしたら素敵に見せられるかしらって工夫するのが楽しいんですね。
なんでも似合ってしまう人よりも、ちょっぴり努力してきたかもしれませんねえ」
林さん:
「そんな私が言えるのは、“バランス” が何より大切だということ。
トップスでお尻を隠したいという声もよく聞きますけれど、まぁ、隠れないんですよ。
お尻が半分くらい出ているところにパンツやスカートを合わせた方が、かえってスッキリと素敵に着られると思うんです。
だからもう良いじゃないですか。バシッと見せちゃって!
短いものを着る必要はないですけれど、上下のバランスの方がやっぱり大事ですよね。
自分だけの持ち味を、ぜひ生かしていただきたいです」
自分だけの「持ち味」を生かして
Permanent Ageというお店の名前は「ずっと変わらない」という意味。
いつでも変わらず好きでいられるもの。そんな林さんの思いが込められています。
そして私たちのオリジナルブランドKURASHI&Trips PUBLISHINGが掲げるのは「日常の中に、ひとさじの非日常を」という思いです。
その両者がコラボした、今回のオリジナルブラウス。
何歳になっても着られるような定番服でありながら、その人の持ち味を生かしてくれる、そんな「とくべつ」が秘められています。
佐藤:
「ずっとお会いしたかった林さんと、こうしてお揃いのブラウスを着て話すことができて心から嬉しい。林さんのことも、Permanent Ageのことも、ますます大好きになっちゃいました」
すれ違った時に、ふっと気になってしまう、素敵なひと。
このお洋服も、きっとそんな気配を纏っているのではないかな……と思います。
【今回着用したのは…】
・林さん(155cm):Sサイズ
・佐藤(160cm):Mサイズ
photo:中川正子
stylist:植村美智子(佐藤のコーディネート)
林 多佳子
兵庫県神戸市生まれ。夫・行雄さんと共に、西宮市苦楽園に、世代や性別を超えて支持されるセレクトショップ『Permanent Age(パーマネントエイジ)』を開く。シンプルながら、その人らしさを引き出すコーディネートアドバイスが人気。
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