年末の大掃除について、スケジュールの立て方、窓ガラス、レンジフードの掃除についてお届けしています。今回は窓の掃除について。ガラスをピカピカに磨き上げるスクイージーやアルカリ性洗剤に加え、雑巾で拭くときのコツ、土埃や油汚れでいっぱいのサッシをきれいにするヘラやブラシなどの道具について教わりました。手順のコツをつかむことで、窓のさんまできれいに仕上がるのだそう！窓の汚れをきれいにして陽の光がたくさん入る部屋にしたいですね。

編集スタッフ　岡本

心地よく暮らすために必要不可欠な、掃除。

第1話では、大掃除に取りかかる前のスケジュールの立て方や必須アイテムについて教わりました。

今回は「窓の掃除」をご紹介します。

透明なガラスに足元のサッシレール、気付きにくい場所ではありますが、よく見るとしっかりと汚れが……。

基本的な掃除の方法ついて、お掃除オーガナイザーの木村由依（きむらよしえ）さんにお伺いします。

 

ひとつの洗剤でガラスもサッシも！

木村さん：
「使用する洗剤は油汚れに強い、アルカリ性合成洗剤ひとつだけ。

意外と知られていませんが、窓の汚れは油分を含んでいるんです。

屋外は車などの排気ガス、室内はキッチンからの油分を含んだ空気や手垢など。もちろんカーテンのホコリや砂埃などもついていますが、ガラスの油汚れを攻略することが、窓掃除のポイントなんです」

掃除道具は、ドラッグストアや100円均一など身近なお店ですべて揃えることができました。

窓掃除に必要なもの

（ゴム手袋から時計回りに）
・ゴム手袋
・レジャーシート
・雑巾×2枚
・アルカリ性合成洗剤
・モップ
・ブラシ
・スポンジ
・ヘラ
・スクイージー（ワイパー）

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  窓掃除の手順
【所要時間：約40分（掃き出し窓2枚分）】

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【事前準備】

・洗剤と水を1：5の割合で混ぜておく。
・床が汚れないようレジャーシートの上に掃除道具を並べておく。

【1】洗剤液をたっぷりと含ませたスポンジで、下から上にむかって塗布し、ガラスの汚れを落とす。

【2】サッシの汚れをブラシでかきだす。

【3】雑巾を水に浸し、ゆるく絞ったら、上から下にかけて浮いた汚れを洗い流す。

【4】サッシの浮いた汚れを、ヘラと雑巾で拭き取る。

【5】全体を上から下へ向かって水拭きする。

【6】スクイージーであらかたの水を切る。

【7】もう一枚の雑巾でガラスとサッシを乾拭きする。

木村さん：
「6番目の工程でだいぶキレイになりますが、そのままにしておくと、乾いたときに水滴や水を切った線が残ってしまいます。仕上げに乾拭きのひと手間が、くもりのない窓に仕上げる秘訣です。

そして広い範囲や高い場所を掃除するときは、モップを使うと楽チン。ご自宅の窓に合わせて道具を使い分けてくださいね」

モップを使う場合は、手順【1】【3】で雑巾の代わりにご使用ください。

 

順番を意識して、ムダなくピカピカに！

木村さん：
「今回の手順は、効率よく的確に汚れを落とすことを重視しています。

洗剤の塗布は下から上が基本。

過去に洗剤を直接スプレーし、液ダレ跡をつけてしまった経験はありませんか？下から上に塗布することで、それを防止することができるんです。

逆に洗剤をふき取る時は、少し緩めに絞った雑巾で上から下へと水拭きをします。そうすることで、洗剤液や汚水を水拭きの水分で洗い流すことができます。

この流れで掃除をすることで、サッシレールにはガラスを掃除した際の水が溜まりますよね。それを活用してレールに溜まった汚れをブラシでかき出すと、簡単に汚れが取れて時短に繋がるんです」

 

意外と知らなかった！正しい雑巾使いで効率アップ

木村さん：
「雑巾がけにも効率をアップさせる正しい方法があります。

雑巾は二つに折りたたみ、指はピンと広げます。こうすることで、一度で広範囲を拭くことができ、効率がよく時間の短縮に。

指に力が入ると雑巾を握りしめてしまい、均一にふき取れなくなります」

＊＊＊

ガラス部分の水拭きだけで済ませていた窓掃除、自分の力でここまでキレイにできるとは思っていませんでした。

今回の掃除を通して、ハッとした木村さんの言葉があります。

木村さん：
「汚れを取ることだけが掃除ではないんです。丁寧に乾拭きし輝かせることが本当のゴール。

そうするとその状態を保ちたくなり、自分にとって心地よい環境が維持されることになります。

正しい掃除の方法は、一度身に付ければこの先ずっと活かせる大事な知恵だと思ってもらえたらうれしいです」

明日は「レンジフードの掃除」についてお届けします。

（つづく）

【写真】鈴木静華

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もくじ

木村由依

女性専門のハウスクリーニングサービス『クリスタルミューズ』代表。掃除を楽しく、分かりやすく伝える講座や、自宅で学べるパーソナルレクチャーなどを実施している。その他、ナチュラル洗剤を使うなど、その人・家庭に合った掃除方法の提案が人気。

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