【スタッフの愛用品】フィンランド生まれのケトルが、朝の原風景。
編集スタッフ 二本柳
朝の薄暗いキッチンから、ピピーピーー!とやかましく鳴るやかんの音。
カチッ、シュルルル……ボトボトボト……
忙しなくコンロの火が消されると、やかんがしおれるように鳴いて、そして保温ポットに注がれていく。
早起きの父が家族のために毎朝かならず用意してくれていた、そんなお湯を沸かす音。それが私にとって「朝の原風景」だったことに気づいたのは、ここ最近でした。
実家を出て7年、私が使っていたのはずっと電気ケトルで、湯気をたてるやかんの懐かしい光景を、ひさしく忘れていました。
フィンランド生まれのケトルを迎えて
そんなことを思ったのは、1年ほど前、撮影のためにOPAのケトルを借りてお湯をわかしたのがきっかけ。
寝ぼけた耳で聞いていたあの懐かしいコンロの気配に、やかんの温もりを思い出したのでした。
それと同時に驚いたのが、OPAってこんなに沸けるの早かったんだ……ということ。
火の強さにもよりますが、ガスコンロで中火の場合、500mlで約2分半、1リットルでも約4分半で沸きます。この早さは電気ケトルに慣れていた私にとってもノーストレスでした。(IHも対応していますよ)
そんなことにも背中をおされて、正式に我が家のキッチンに迎えることに決めました。
早くて、軽い。「用の美」を実感してます
OPAのケトルを愛用してから、デザインだけでなく、使いやすさへの細かな配慮を実感しています。
・そのひとつが、先にも書いた「お湯の沸ける早さ」。
・片手でもラクにお湯を注げるくらい「軽い」こと。
・留め具がしっかりしていて、傾けても「蓋が落ちる不安がない」こと。
・注ぎ口がすぼまっているから「ドリップケトル」を兼ねてくれる。
・見た目は小ぶりなのに1.5Lとなかなかの「大容量」。
北欧デザインの魅力は、この「実用性」をともなった美しさなんだなぁ……と、OPAのケトルを通じてそんなことにも気づかされました。
大好きな『かもめ食堂』気分で、コーヒードリップも
OPAのケトルといえば、『かもめ食堂』を思い出す方も多いのではないでしょうか。
主人公のサチエさんがコーヒーを淹れていたように、我が家ではドリップケトルとしても愛用しています。
ドリップ専用ではないけれど、お湯を細くきれいに注ぐことができるので、私にとってはこれで十分。
取手が熱くなるのは最初こそ不便と感じましたが、お気に入りのSolwangのディッシュクロスがよく似合って、それもなんだか嬉しいのです。
この佇まいは、唯一無二のあたたかさ
▲こうしておいても違和感がないのは、きっと小ぶりで丸っこい、でも甘すぎないシンプルなデザインだから
最後に、キッチンにOPAを迎えてから私がなんと言ってもうれしかったのは、ケトルがもつ「生活感」でした。
OPAは実家のやかんのようにピピーっと鳴ってはくれないけれど、そのかわり、控えめなシュシュシュ……という愛らしい蒸気の音と、白い湯気で湯が沸けたことを知らせてくれます。
このあたたかい佇まいは、唯一無二なんだなと、あらためて感じるんです。
朝のキッチンでケトルに水を注いでコンロに火をつけて、数分後に湯気がたちはじめたらマグカップにそっと注いで……。
そんなことをしていると、「ああ、私も暮らしを受け継いでる」なんて気がしてくるのです。
そしてきっとそれが、私の家族にとっての「朝の原風景」になるのかもしれないな、そうなるといいな、と。
小ぶりで丸っこい、でも甘すぎないフィンランド生まれのケトルは、実家にあった無骨で格好いいやかんとはまた違う。それもまた、自分らしい選択ができたなと思います。
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