【店長コラム】2日間だけ書いた「日記」を公開してみます。あっというまに過ぎる平日を細かく記録。

店長 佐藤

2月3日(月曜日)の日記

週末にAmazonプライム・ビデオで懐かしの『東京ラブストーリー』を一気見したせいで、月曜日から寝不足のスタートをきる。
『東京ラブストーリー』については当時のあらゆる記憶が呼び覚まされたこともあり、またゆっくり書いてみたい。

コンビニに寄りカフェラテを買ってからオフィスに行く。

朝イチ。
今日から3名の新スタッフが入社したので経営陣とのオリエンテーションという名の、実はなかなかにゆるいお喋り会から。

編集部門にひとり、お客さま対応の部門にひとり、社長室にひとり。20代から40代まで年齢も様々で個性もきっとそれぞれ。本当に楽しみな3名。

自分たち新スタッフに期待してることは?
この会社にとって社員とはなに?
今後会社が行きたい方向は?
気分転換の方法は?

などなどヘビー級の質問からライトな質問まで、代表の兄が答えたり、わたしも補足したりとそんな感じで。笑いあり、マジメあり、でも笑いあり。

次は役員会議へ。
と言っても長年続く恒例の兄と妹のふたり会議。

北欧、暮らしの道具店を最近知った方や初めてお買い物する方に、もっともっと提供できるはずの発信がある気がしていて、そんな思いつきを兄に聞いてもらう。

兄が「いいんじゃない」と言ってくれたので、ふつうにうれしい。「じゃ、やれるときに手をつけるね」とわたし。
反対に「うーむ」と難しい顔をされたり、無関心な顔してるときは駄目なんだなと思うが、それでもわたしがしぶとく諦めないことも多い、笑

こんな時の兄との会話は、ある意味で試金石。
それは取り組んでうまくいきそうか?だけでなく、自分がそれでも本当にやりたいと思っているのか?を問い直すための。

あとは会社のなかのいろいろを。お互いが見ている部門の近況などもポツポツと話す。

次の予定が迫っていたので、お昼はコンビニに走り、レンジで温めるタイプのきつねうどん。デスクで社内チャットをチェックしながらいただく。うまし!

午後はスタジオでスタッフと一緒に洋服の撮影。
ああでもない、こうでもないとコーディネートを組みながら写真を撮っていく。

わたしは何らか表現したいテイストや雰囲気といったものを言葉で伝えるのを難しく感じるタイプ。でも不思議と、うまいこと言葉にしようとせず、スタッフと一緒に現場に身を置き実地でイメージしているものに近づけていく作業にやりがいを感じる。

そして「そうそう、こうしたかったのだよね」という絵をできることなら一緒に見つけたい。スタッフに伝えたいことがあるとして、一方的に伝えようと思うとなぜかうまくいかない。なので、結果「伝わる」「感じとってもらう」ことを念頭に置きながら一緒に試行錯誤するのが自分のホントの性には合っているのかもと思う。

最近は他のことで時間を使うから、現場で一緒にやれるシーンは少なくなっているけれど。でも、だからこそできるタイミングくらいは出し惜しみせずこんなコミュニケーションを大事にしつづけたいな。

そのあと2本のミーティングを通過して、今日はフィニッシュ。

帰宅して、昨日仕込んでおいた葱と鶏肉のスープを温めなおす。炊飯器のスイッチをいれて、冷えたワインを一杯だけ。
プハー。癒しです。

豚肉の生姜焼きをつくり、カットしただけの豆苗を大皿に敷き、そこに熱々の生姜焼きをジューッとのせる。今日はこれだけ。

梅干しと塩のりも賑やかしに並べる。くたびれて生姜焼きさえ作りたくない日もあるので、今日はなんだか気分がよい。

食べ終わったあとはソファーでゴロゴロ。今日はジョギングはサボる。

お風呂上がりに息子の顔が乾燥でカサカサしていたので保湿クリームを塗ってあげる。クリームを塗りながらついでに目の周りや顎のラインをマッサージしてあげると大喜び。まだまだ、かわいい9歳男子。

こんなたった10分程度の戯れを宝ものだったと振り返る日が、きっとそんなに遠くない未来にきてしまうのだろう。明日もこんなされど10分を、大事にしよう。

 

2月5日(水曜日)の日記

一度オフィスに行って荷物を置き、デスクのパソコンを立ち上げたあとで、お財布だけを持って外に出る。今日も近くのコンビニで朝イチのカフェラテを買う。こういう5分の行動が、自分にとっては毎朝の大事なスイッチになる。

午前中は3つの会議をはしご。

一つ目は、春頃にリリース予定の新しい取り組みのためのキャッチコピーを決める会議。

新しい取り組みを見たお客さまに、真っ先にどんなことを感じていただきたいか。
自分たちが「伝えたいこと」以上に、まずはそれをウンウン唸りながら考える。

最終的に決定しなければいけない責任はあるけれど、一緒に開発しているスタッフたちに「どう思う?どう思う?」と意見を聞く。それぞれの年代、それぞれの好み、それぞれの職種の立場からいろんな意見がフラットに出てきて、とてもとても面白い。

みんなの意見を聞くと、正直言って心が揺れる。やっぱり、こっちかな〜と。でも、大体においてこういうときは「最初」に感じたことに従う場面が多いかも。
今日もみんなの意見をひととおり聞いて、なんとか決めました。

二つ目の会議は、この新しい取り組みをリリースするためのコンテンツの準備についての会議。

お客さまにお披露目する前に、まずは「最初のお客さま」である社内のスタッフにプレゼンをするという場。だからこそ、スタッフがプロダクトを見たときの反応や表情、話を聞いているときの様子はとても気になる。ドキドキしながら見つめる。

今回のプロジェクトリーダーを務めるスタッフから関係者へ説明がある。
・なぜこれをやるのか
・どうこれをやるのか
・これからどうなっていきたいと思っているのか
この3つの軸で話をしてくれた。

わたしは各スタッフがここからコンテンツを制作していく上で、さらに深堀りして話す必要がある情報を隣から補足する。
今日詳しい情報を知ったばかりのスタッフが、早速スイッチを入れてどんどん意見を言ってくれる、そういう当事者意識を本当にありがたく思う。

三つ目の会議は、今後の商品ページのクリエイティブの方向性を話し合うための会議。参加者はわたしのほかは、商品ページのチェックを担当しているディレクターたち。

最初のうちはページ作りのための具体的なことを話していたのだけれど、だんだん仕事のやり方にまで話題が及び、話が深みにはまっていき「沼」と化す。が、ぜんぜん悪い沼ではないです(笑)

パッと解を出せないテーマについては、どうしても話が沼と化すことってあるなと。でも、その沼が時折どうしても必要で、あえてスタッフと一緒に沼にズブズブと入っていくことに意味を感じている。

沼を一緒に経験した相手とは「これをなんとかしなきゃ」という解決モードから、「なんとかかんとかやっていくしかないよね」という思考も同時に手に入れることができるように思うから。勿論変えていくことはとても大切で、だけれどやり方を変えても変えても、新たな課題というのは常に浮上し「これでスッキリ!」なんて状態が訪れることもないのも分かっているので。

わたしの最近のテーマ。
「焦らずに、諦めない」

焦りたくないから、早めに諦めようとする。
諦めが悪すぎると、やたらに焦ったり人を焦らせたりしてしまう。
この両方ともからできたら自由になりたいなと、いつもいつも思う。

全然できるようにならないのだけれど。でも、心がけだけでも。そして、この塩梅、スタンスをスタッフと共有するために、時折「沼」と化すコミュニケーションは必要と思う。

ランチは近所の喫茶店へ。
ハンバーグ定食をいただき、大満足。付け合わせのお野菜も美味しい。お昼をゆっくり食べられた日はとてもうれしい。

午後は、明日発売予定の「春いちボトムス2020」の準備のためにあちこちとコミュニケーションを取りながらバタバタ。みんな、それぞれが本当によくやってくれていて、感謝。

ギリギリになって「やっぱり、こうしたいのだけど」と伝えても、趣旨を理解し対応してくれたり。

「本当、昨日まではああ言ってたのにごめんやで、ごめんやで」と謝りながら、それでもギリギリまで粘る。

なにより、誰より、当店のお客さまに喜んでいただけますように。心の中で祈るような気持ちで準備を進めている。

———————-

この日記を書いた翌日、無事に今年の「春いちボトムス」新作を発表することができました。

発売から2週間弱。すでにたくさんの方にご注文頂けていることを心からありがたく思っています。

久しぶりにこういう日記を書きました。

「佐藤さんてどんな仕事をしているのですか?」と聞かれることがあります。日々向かい合う仕事の領域の変化に「そうですよね〜。わたしったら一体何をしているのでしょう」と自分でもパッと説明できないことが多いのですが、こんなふうに日記を書いてみることであらためて見えてくる自分の仕事の中身がありました。

また、時々このような日記スタイルにもお付き合いいただけたら嬉しいです。

 


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