【ノルウェー日記】ノルウェーの主婦は、やりくり上手?
ライター 桒原さやか
ノルウェーのスーパーは真剣勝負だった?
買い物をしているときに、あれ、日本とは何かが違う感じがする……と思うことがチラホラありました。
スーパーに入る前に何を買おうか、腕組みしながら相談しているカップルを見かけたり。肉売り場でどれを買うべきか、話し合っている家族がいたり。
その他にも、メモを片手に買い物をしている人がとても多かったり。
どうやらスーパーに向かう意気込みが、日本とは違うようなんです。真剣勝負!な感じがヒシヒシと伝わってきます。
はじめは何でだろうと思っていたのですが、理由はすぐにわかりました。
物価の高さは想像以上でした……(泣)
ペットボトルのジュースが、1本280円。トイレットペーパー、12ロールで800円。
お店や時期によって変わりますが、食材や日用品がおおよそ日本の2、3倍の価格がほとんど!ノルウェーは消費税率が高く、北欧の中でも一番物価が高い国なんです。
もちろん外食するのも高いので、「食べたいものは自分でつくる」が基本です。
さて、今日は何をつくろうか。
これは高いから、違う食材にしようかしら。
買ったお肉をどうやって使いきろうかな。
そんなことを考えながら買い物をしている様子が、わたしの目には「真剣」に映ったようです。いまだにスーパーに行くたびに、値段の高さに驚くまいにち。これもいつか慣れてくるのでしょうか。
日本のように小分けのパックで売っていないので、お肉を買うときはどうやって使い切るか?計画が必要です。
野菜や果物、チーズなども1kgの値段が必ず書いてあります。キログラムの値段でお得なのはどちらかを、いつも確認します。
「1週間の献立を考える」が習慣になりました。
日本にいたころは、外食をすることもしばしば。食べたい料理はその日に決める。そんなお気楽な主婦生活でした。
でも、ノルウェーに来たからには、同じではいられなさそうだなあ……と。
ということで、1週間の献立を考えはじめるようになりました!(今更ながらで、恥ずかしいのですが。)
これがなかなか難しいものですね〜。全部食材を使い切ろうとして、同じメニューが続いてしまったり。ある食材を使い切ろうとすると、違う食材がたっぷり残ってしまったり。
苦戦しながらも、献立をもとに買い出しリストを作って、スーパーに出かけています。
気に入ったレシピページを切り取って、日本から持ってきました。本当に持ってきてよかった!かなり重宝しています!
スーパー主婦になれるかも?
ノルウェーに以前住んでいた友人が、こんなことを言っていました。
「日本に戻ったら、スーパー主婦になっていたよ!」と。
というのも、その友人曰く、物価が高いノルウェーで食を楽しもうと、やりくりしながら、いろんな料理に挑戦するようになり、気がついたら料理上手の、やりくり上手になっていたのだとか。
ノルウェーの主婦は、実は凄腕なのではないかと思っています!
わたしもいつか、スーパー主婦になれるでしょうか?
夫も料理に凝りはじめるようになりました。ストックをたくさん作るのが喜びだとか。
ライター 桑原さやか
『北欧、暮らしの道具店』で、お客さま係として6年間働いていた元スタッフ。旅が好きで、冬の旅行で訪れたノルウェーの北極圏にある町、トロムソに一目惚れ。スウェーデン人の夫と共に、2016年6月より移住をはじめている。
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