【ノルウェー日記】恋しい日本の食材、なんとか乗り切っています。
ライター 桒原さやか
やっぱり気になるのは、食べ物のこと。
「アジア食材店で買ったお米がおいしかったー!」
「スーパーでマヨネーズが売ってたよ〜」
ノルウェーに住んでいる日本の友人に会うと、必ずと言っていいほど話すのは、日本の食材情報。こんなに日本からはなれた場所にきても、同じものを恋しく思う仲間がいることを知るだけで、毎回ホッとするのです。
困っている仲間をなんとか助けたい!自分が見つけた食べ物の情報を伝えたい!というのが、みんなの根底にあります。そんなわけで、食べ物の話題になると、なかなか話が尽きません。
一番盛り上がるのは、食べ物の話といってもいいかもしれません。笑
トロムソ在住の日本人で集まり、日本食をお腹いっぱい食べるという幸せな会を開きました。
○○を△△で代用する。
むかって左が「ネペ」、右が「ポロネギ」です。
ここノルウェーでも、手に入らない食材、手に入りにく食材があります。そんなときは、友人から聞いた情報を元に、ちがう食材で代用したり、なんちゃって△△をつくって乗り切っています。
カブや大根は手にはいりにくいのですが、日本では見たことがないような根菜がノルウェーのスーパーに並んでいます。大根やカブに近い根菜を求めていろいろと試してみた結果、たどり着いたのが「ネペ」。
味は大根にちかいのですが、寒い地域で育った野菜だからか、長時間煮ても火が通りにくいので、うすーくスライスして使っています。鍋にお味噌汁にと、なにかと食卓に登場するようになりました。
その他にはネギの代わりに「ポロネギ」を使っています。
見た目も長ネギに近い感じですが、長ネギよりひとまわり大きくて、味も香りもサッパリしています。お味噌汁というよりも、どこかスープに合いそうな感じでしょうか。
そして、無性に恋しくなるのが「お好み焼きソース」。友人からソース、ケチャップ、はちみつを混ぜて代用していると教えてもらい、せっせと作るようになりました。
これはもしかして、使命かもしれない?
シソ、もやし、麺類などなど、手に入らない食材をあげたらキリがないのですが、なんとか代用食材で乗りきっています。
でも、実のところをいうと、日本で食べる味とはやっぱり何かが違うんです。
お味噌汁は野菜が違うからか、どこかアジアの香りが漂っている。肉じゃがをつくっても、日本で食べていたようなやさしい味とは何かがちがう。
「代用食材を使っているんだから、そりゃあそうだよ!」「そんなに味が変わっちゃうなら、やっぱり現地のごはんがいいのでは?」という声が聞こえてきそうですね。
でもふとした瞬間に、無性に食べたくなるのです。ないと思うと、食べられないと思うと、余計に恋しくなるのです。
というわけで、わたしはあきらめません。笑
昨日は豆腐作りに挑戦したのですが、うまく固まらず大失敗!豆乳の濃度が違うからでしょうか?
どうしても豆腐が食べたいという夫のリクエストに応えるべく、しばらく豆腐作りと格闘してみます。
どうしても豆腐が食べたい夫の後ろ姿です。
ライター 桑原さやか
『北欧、暮らしの道具店』で、お客さま係として6年間働いていた元スタッフ。旅が好きで、冬の旅行で訪れたノルウェーの北極圏にある町、トロムソに一目惚れ。スウェーデン人の夫と共に、2016年6月より移住をはじめている。
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