ライター　桒原さやか

 

街はまさに、クリスマスムード一色！

イルミネーションがあちこちに灯っていて、スーパーにはクリスマス料理がずらりと並び、クリスマスのプレゼント選びに大忙し！

どこに行ってもクリスマスを意識しない日はないほど、街全体がクリスマスムード一色になっています。

「ノルウェーの人たちはこの時期、クリスマスのことしか考えていないよ」

ノルウェー人の友だちがよくこんなことを言っているのですが、もしかしたら本当かもしれない……と最近思ってきました。それぐらい、北欧ではクリスマスが一大イベントなんですね。

今日はクリスマスにむけてワクワク、ソワソワしている、ノルウェーからレポートします！

レストランにもクリスマス料理が並びはじめました。

 

 スーパーが赤色に染まっている？

ノルウェー語で、メリークリスマスの意味の「God Jul（ゴーユール）」の看板があちこちに。

スーパーに行くと、いたるところにクリスマスの看板が！

今の季節は、ビール、クッキー、チーズまで、いろんな食材がクリスマスバージョンになっているんです。いつもと比べると、カルダモンやシナモンなどのスパイスがきいてたり、ビールはすこしダークな味になっていたり。

ほとんどの食材がクリスマスバージョンになっているのでは？と思うほど、スーパーの棚が赤いカラーで染まっているのには、正直ビックリました。笑

でも、クリスマスのパッケージを見ているとワクワクして、思わず手が伸びます。

クリスマス料理「ピンネショット」。北欧のお酒「アクアビット」といっしょに食べます。

スーパーの中で大きな面積を占領しているのは、クリスマスの伝統料理「Pinnekjøtt（ピンネショット）」。

簡単に説明すると、塩漬けにして乾燥させた羊肉を、一晩水に漬けて戻して、白樺の木をつかって蒸し焼きにした料理です。

「これがなくちゃクリスマスがはじまらない！」という伝統料理だそうで、わたしも今年のクリスマスに挑戦しようと思っています！

ノルウェーでは、小人がクリスマスプレゼントを運んでくれる？

ヴィンテージショップで見かけた、おじいさんとおばあさんのニッセ。

ノルウェーのサンタクロースは、わたしが知っているサンタクロースとは、ちょっと違うようなのです。

こちらのサンタクロースは「ニッセ」という、ちいさな妖精。おじいさんだけでなく、なんとおばあさんのニッセもいるのには驚きました。

このニッセがクリスマスイブになると、子供たちにプレゼントを運んできてくれると言われています。小さな妖精がプレゼントを運んでくれるなんて、そんなストーリーを聞くだけで、思わずニンマリしちゃいます。

ノルウェーではクリスマスイブに、ニッセのために「お粥」を玄関の前に置いておく習慣があります。お粥を置いていなかったら、ニッセにいたずらされるのだとか！

ニッセの独特な風貌がちょっと怖いかも……なんて意見もあるようですが、イタズラしちゃうところも含めて、わたしはこのユニークなニッセがけっこう好きです。

玄関に座っているニッセ。ノルウェーのセーターを着ています。

 

街を歩いているだけでワクワクする、星の形のライト！

窓辺にはクリスマス飾りとして、星のライトや、キャンドルのライトが飾られています。

はじめてこの景色を見たときは「わーーー！キレイー！！」と大興奮。家の近所をしばらくの間、歩きまわってしまったほどです。

そして、北欧ではカーテンを閉めない家庭が多いので、それぞれの暮らしぶりが窓からちょっとだけうかがえます。

「素敵なインテリアだなぁ……」
「どんな人が住んでいるんだろう？」

そんなことを想像しながら歩くだけで、ワクワクして楽しいのです。

このライトのおかげで、寒い冬でも歩くのがちょっとだけ億劫じゃなくなりました。これも寒くて長い冬を乗り切るために、北欧では必要なのでしょうね！

 

クリスマスって、やっぱりいいなぁ。好きだなあ。

 街全体がクリスマスムード一色のノルウェー。やっぱりクリスマスっていいなあと思ったのは、プレゼントを選んでいたときのこと。

「これは、あの人が喜びそうだなぁ。プレゼントにしようかな……」なんて、大事な人の顔がふと浮かぶのです。

あたりを見渡すと、ちいさな子供から年配のご夫婦まで、みんな真剣にプレゼントを選んでいます。「どれがいいかなぁ〜」と、悩んでいる様子を見ていると、心がジワジワあったかくなります。

さぁ今年もいよいよ、クリスマスが近づいてきました。
みなさまも良いクリスマスを！

スーパーの横にはニッセのポストがあります。手紙を書いてポストにいれると、ニッセから返事がくるのだとか！

 

ライター　桑原さやか

『北欧、暮らしの道具店』で、お客さま係として6年間働いていた元スタッフ。旅が好きで、冬の旅行で訪れたノルウェーの北極圏にある町、トロムソに一目惚れ。スウェーデン人の夫と共に、2016年6月より移住をはじめている。

 

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