【ノルウェー日記】わたしがボードゲームをお勧めする理由。
ライター 桒原さやか
最近気になっていることがあるんです。
買い物をしていると、ふと気になることがあります。それは、どこのお店にもボードゲームが置いてあること。
おもちゃ屋さんはもちろんのこと、本屋さんやときにはスーパーにだって、山積みにつまれているのです。
それを見るたびに、きっと北欧の人たちは長い冬を家のなかで過ごすから、ボードゲームをたのしむ習慣があるんだわ〜と思っていました。
本屋さんの前にはこんなにボードゲームが山積みに!
わたしはというと、近頃めっきりゲームはしておらず。思い出すのは、小学生のときに友達や親戚の子たちと遊んだ、人生ゲームやドンジャラ(ドラえもんモチーフの麻雀ゲーム)です。あぁ、なつかしい!
そんなわけで、お店で見かけるたびに気になっていたものの、また今度でいいかなぁ……と自分で買うまでにはいたっていませんでした。
ボードゲームはおもてなしのツールなのかも?
先日、友人の家に遊びにいったときのこと。
初めましてのメンバーもいて、わたしはちょっと気後れしてしまい、すこし話しては、沈黙……の繰り返し。なんとなく気まずい空気が流れていました。
そんなときに友人が持ってきたのが、ボードゲームでした。
「わたしが料理をつくっている間、みんなこれで遊んでいてね〜」と言い、友人はキッチンへ消えていったのです。
それならばと、お酒をチビチビのみながら、残されたメンバーでゲームがはじまります。
こういうゲームをするのは、いつぶりでしょう。思った以上に頭をつかいますね。
気がつけばみんな真剣な表情になっていて、負けると本気で悔しそう。笑
何度か勝ち負けを繰り返した後、ふと気づいたころには、すっかりみんな意気投合していたのです。
友人の家からの帰り道に思ったのは、ボードゲームって実はすごいコミュニケーションツールなんじゃないかということ。
特に面識のない人たちが集まる場所では、いい働きをしてくれそうです。
北欧の人たちは日常的に人を家にまねく習慣があるので、きっとおもてなしの仕方をよく知ってるんだわ!と、すっかり感心して帰ってきたのでした。
イイと思ったことは、すぐに真似をしたくなります。
最近よく行っている、お気に入りのヴィンテージのお店です。
「ヴィンテージのお店に行くと、古いものが置いてあるから、面白いゲームがみつかるかもよー」という情報を友人からゲット。早速お店へと足を運びました。
どれにしようかと迷っていたところ、わたしがあるゲームを見ていたら、通りがかるノルウェー人のおじちゃんやおばちゃんが「ニコ〜ッ」ととびきりの笑顔で微笑んでくれるのです。
これはなにか有名なゲームに違いないと直感でピンときて、すぐにレジへ直行しました。
こちらがお店で見つけたゲームです。なんともいえないイラストが気に入っています。
仕事からもどってきたスウェーデン人の夫に見せたところ大爆笑!
どうやら夫が小さいころに見ていた、絵本やテレビ番組の有名なキャラクターだったようなんです。
その名も「Karlson på taket (屋根の上のカールソン)」
食べることとイタズラが大好きで、ちょっと生意気な男の子が主人公。なぜか背中にプロペラがついていて、空を飛ぶことができるのも特徴です。
独特なキャラクターが有名で、北欧の人たちにとっては懐かしく、思い入れがあるものだったんですねぇ。
シナモンロールをたくさん集めた人が勝ちというのも、北欧らしいルール。
今度友人が遊びにきたときに、このボードゲームをそっとだしてみようと思っています。
ノルウェーの人なら、このキャラクターを見た瞬間に「知ってるわー!」といい反応をしてくれそうです。あぁ、たのしみです。
いい買い物をしました。
ライター 桑原さやか
『北欧、暮らしの道具店』で、お客さま係として6年間働いていた元スタッフ。旅が好きで、冬の旅行で訪れたノルウェーの北極圏にある町、トロムソに一目惚れ。スウェーデン人の夫と共に、2016年6月より移住をはじめている。
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