【ノルウェー日記】春になったので、あたらしく習いごとはじめました。
ライター 桒原さやか
まだまだ雪がつもっていますが、日に日に太陽が長くなってきて、最近は夜の8時まで外が明るくなりました。太陽がしずまない夏の白夜にむかって、季節が急速に変わっていくのを感じています。
これが北極圏の春なのかぁ……と、ダイナミックに日々変わる景色に驚いています。
さて、わたしはというと、最近変わったことといえば、ようやく重い腰をあげてノルウェー語講座に通いはじめました。
「まだ通っていなかったんだ!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はわたしにとってはけっこう大きな決断でした。
英語かノルウェー語、どちらを先に勉強するべき?
どちらも話せた方がいいに決まっているのですが、わたしには二つの言語を同時に学ぶのはなかなかむずかしく……。
ノルウェーの人たちは小さい頃からテレビや音楽で英語に親しみがあるので、子供から年配の方までビックリするくらい流暢に英語を話します。そんなわけで、ノルウェー語ができなくても、ほぼ問題なく生活はできるのです。
「英語ができれば仕事が見つかるよ!」と夫から何度か励まされ、主に英語を中心に勉強をしていました。ノルウェー語は勉強しないわけではないけれど、やっぱり集中的に時間をとらないと身につかないというのが正直なところです。
でも、ふとした瞬間に、なんだか寂しい気持ちになるのです。
道端でノルウェー語で声をかけられ、基本的なことなのにサッパリわからないとき。
夫が話している言葉がわからず、ただただ横で待っているだけのとき。
わたしがわからないのを察すると、英語に切り替えてくれるので問題ないといえばないのですが……。でも、住んでいるのに馴染んでないような、そんな寂しさをちょっと感じるのです。
直感でピーンときたのは「居心地のよさ」でした。
ノルウェー語の教科書は、イラストもかわいいんです。
そんな気持ちがありつつも、春から英語にもっと力をいれようと、語学レッスンの相談に行ってきました。
そこで出会ったのはロシア人の女の先生。
一目会った瞬間から、この人が好きだわ〜と感じるくらい、いいオーラを持っている先生でした。すっかり気をよくしたわたしは、英語の勉強のことから、毎日の過ごし方、ちょっとしたお悩みまで気づけばいろいろと話していました。
一通り話がおわり、先生からもらったアドバイスはこんな感じでした。
「そうねぇ……英語は大事よねぇ。でもね、あなたがこの街で居心地よく過ごすためには、ノルウェー語のレッスンを受けることを強くオススメするわ。 女性はね、居心地のよさがとっても大事なのよ!」
この言葉を聞いたときに、わたしが求めているのは「これだ」と直感的に思ったのです。
というのも、英語を優先して勉強した方が効率的だし、仕事が見つかる可能性も上がるかもしれない。でもわたしにとっては、ここで居心地よく暮らすことの方が、何倍も重要なことだと思ったのです。
そんなわけで、英語のレッスンを受けようとしていたのに、結局ノルウェー語のレッスンに申し込んでウキウキな気持ちで帰ってきました。
夫からは英語を受けるんじゃなかったの〜?と、若干呆れられていますが、わたしはこれでよかったと思ってます。
そして先日、ついに1回目の講座を受けてきました。6人の小さなグループで、これからいっしょに頑張ろうと集まった同志たち。そんな仲間が出来ただけで、すでに心強い気持ちです。
春からいいスタートがきれて、何かがはじまりそうな予感がしています。
ライター 桑原さやか
『北欧、暮らしの道具店』で、お客さま係として6年間働いていた元スタッフ。旅が好きで、冬の旅行で訪れたノルウェーの北極圏にある町、トロムソに一目惚れ。スウェーデン人の夫と共に、2016年6月より移住をはじめている。
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