【ノルウェー日記】子供たちが歯磨きを欠かさないのにはヒミツがある……?
ライター 桒原さやか
ノルウェーの歯ブラシJordanは、使うだけで楽しいデザイン
炭酸ジュースをオーダーした子どもたちが放ったことば。
友人とカフェでコーヒーを飲んでいたときのこと。隣にすわっていた小学生の子供たちは、炭酸ジュースをたのんでいました。
ジュースを運んで来てくれたおねえさんに、子供たちが一言。
「虫歯になっちゃうから、ストローをください!」
急いでストローを取りに行ったおねえさんは「えらいわね〜」と子供たちを褒めていました。
不思議に思ったので友人に聞いてみたところ、虫歯にならないように、ストローを使うよう親から教わっている子供が多いのだそうです。直接ジュースが歯に触れないようにするためなのだとか。
その他にも、ノルウェーのスーパーには、歯ブラシ、歯磨き粉など、歯をケアするアイテムがずらりと並んでいたり。子供から大人まで、歯の定期検診は欠かさず行く人がほとんど。
「歯を大切にする」という意識が、小さなころから自然と身についているんだなぁと感じます。
口の中にお家をつくってしまう、かわいい2人組とは?
こちらはノルウェーの人ならば、きっと誰もが知っている絵本です。
その名も「KARIUS og BAKTUS(カリウスとバクトゥス)」
虫歯がどうしてできるのか、虫歯ができたときのこわさを、学べる絵本なのです。
甘いものを食べるのが大好きな男の子イエンスくんの口の中で、楽しく暮らしているのがカリウスとバクトゥスのふたり。
甘いものをイエンス君が食べると、ふたりは大喜びで家づくり(虫歯づくり)をはじめるのです。
この絵本を読んだ子供たちは、親からこんなことを言われます。
「甘いものばっかり食べていたら、カリウスとバクトゥスが口の中でお家をつくっちゃうわよ〜!」
虫歯のこわさを知っているこどもたちは、必死に歯磨きをするのだとか。
とてもわかりやすく描かれていて、楽しく読めるので、みんなが大好きな一冊です。きっとこの本のおかげで、たくさんの子供たちの歯が守られているんでしょうね。
カリウスとバクトゥスが歯に穴をあけて、楽しそうに暮らしています。
虫歯を治療しているシーン。見ているだけで、歯が痛くなってきます。
もうひとつ、ヒミツがみつかりました。
そしてもうひとつ、ノルウェーの人たちが歯を大事にしている理由があるのです。
それは歯の治療費がとっても高いということ。
福祉サービスが充実しているノルウェーでは、ほとんどの医療費は一定額までの負担ですが、歯の治療だけは別なのです。20歳からはすべてが自己負担となります。
そんなわけで「歯を大切にする」という意識が、自然と備わっているのはこんなところにも理由があるのだろうなぁと思います。
わたしはということ、歯医者が苦手ということもあって、もともと歯にはかなり気をつけていました。でもノルウェーに来てから、ますます慎重に丁寧に歯のケアをしています。
みなさまも、歯は大切に!
家でつかっている歯のケアグッズ。電動歯ブラシも、最近買いました。
ライター 桑原さやか
『北欧、暮らしの道具店』で、お客さま係として6年間働いていた元スタッフ。旅が好きで、冬の旅行で訪れたノルウェーの北極圏にある町、トロムソに一目惚れ。スウェーデン人の夫と共に、2016年6月より移住をはじめている。
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