【スタッフコラム】梅雨になると思い出すこと。
編集スタッフ 奥村
▲今年は昨年の倍量仕込んだ、梅シロップ。夏が楽しみです
八百屋さんで青梅を見かけ、はりきってたくさん買ってしまいました。近所の軒先には、紫陽花が顔を出すように。気づけばもう6月も半ばです。
梅雨の気配を感じると、思い出すもの。
天気予報に傘マークが増えて、週末の予定もだんだんに立てづらくなってくる。
毎年、そんなちょっと憂鬱な時期が始まると頭をよぎるのは、自分の誕生日。
梅雨生まれの私は、季節の予感とともにやってくるその日を、だからこそ毎年、律儀に思い出してしまいます。
大人になった今、”誕生日”はどんな日?
”誕生日”と聞くと、何を思いますか?社会人になったり、実家を出たりして、いつの間にかその日を意識することなんてなくなったなあ、という方も多いのでは。
子供の頃は、なにはなくとも自分の誕生日が楽しみで仕方なかったのに、なぜだろう。
そう考えてみると、思い当たる答えはやっぱり「大人になったから」。
幼い時はうれしかった、歳をとることに対して、「まだまだ大人になれていないのに、歳だけ重ねていくなあ」という焦りや不安ばかりが勝るようになっていました。
そうしていつの間にか、自分の誕生日って、忘れがちなものに。というよりも、なんだか気恥ずかしくて、あえて「忘れようとする」ものになっていったなあ…と思います。
毎年、していること。
▲10年分の日記が一行ずつ書き込める、「10年日記」をつけています。
そんな、誕生日。けれどそういえば私は、毎年この日にしていることがありました。
それは、一年前の自分を思い出すこと。正確にいえば、昨年のこの頃に自分がいた環境や、日々なにに悩んで、どんな気持ちでいたかなあ、という心境を思い出すことです。
手がかりになるのは、3年前から時々つけている「10年日記」と、携帯電話の写真フォルダ。
ずぼらな私らしく、気まぐれに残している僅かな記録ですが、この日にだけは読み返してみています。
これは、一昨年の誕生日の日付で保存されていた写真。眺めていると、この日、葉山の海に行ったときの気持ちが思い出されました。
対して昨年は、日記にも、写真フォルダにも、記録がなし。一年前は、どんな心境だったんだろう。記録がないという手がかりからも、かえって思いだせることがあるから不思議なものです。
一年を振り返る、自分だけの節目に。
▲大好きな「成城アルプス」のモカロール。誕生日やたまのごほうびに食べたくなります。
こうして考えてみて気づいたのは、毎年、きっかり一年ごとにやってくるこの日の、私なりのとらえ方でした。
昔のようにワクワクと心待ちにする日ではなくなってしまったけれど、「一年前の自分はどこにいただろう?」そんな風にちょっと立ち止まって、後ろを振り返ってみる日。
まだまだな自分を痛感しつつ、それでも一年前よりは、少しだけ大人になれたかな。そうやって肯定して前を向くための、自分だけの大事な節目。
そんな風にとらえてみるのも、案外悪くないんじゃないかと思っています。
いろいろなことが純粋には喜べなくなってしまった、ちょっとねじ曲がった自分に苦笑しつつも、大人ならではの「誕生日」の受け止め方はあるのかもしれません。
そう思ったら、なんだかちょっと、その日の来ることが楽しみになりました。
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