【クローゼットと私】バイヤー佐藤の「洋服偏愛」ヒストリー

商品プランナー 斉木

バイヤー佐藤の、クローゼット探訪!

「衣食住」という言葉があらわす通り、洋服はわたしたちの暮らしをつくるうえで欠かせないものです。

昨年から本格的に始まった当店オリジナルファッションアイテムの製作。それは、わたしたちが “本当に気に入った洋服と過ごす時間” を大切に思っているからこそ。そんな当店のなかでも、とりわけ「洋服が好き!」と声を大にするスタッフがいます。

今日から不定期にお届けする新連載「クローゼットと私」では、そんな当店の洋服好きスタッフのクローゼットをご紹介します。

その洋服愛がどのように育まれたのか、また、日々どんなふうにコーディネートを考えているのか。クローゼットを中心に、スタッフの偏愛ぶりを紐ときたいと思います。

1人めとして紹介するのは、当店のオリジナルアパレルの企画にも携わる、バイヤーの佐藤。自宅にお邪魔して、話を聞いてみることにしました。

※登場するアイテムは、全て私物です。過去に購入したものを紹介しているので、現在手に入らないものもございます。どうぞご理解、ご了承いただけると幸いです。

 

9歳で作ったおそろいスカート。わたしの「洋服好き」の原点

わたしはコレが好きなんだ!と気づいたのは「あの時」だと、明確に憶えている思い出はありますか?

バイヤー佐藤:
「小学3年生の頃、仲良し4人組で『おそろいの生地で洋服を作ろう』という話になったんです。それまでのわたしは、正直洋服には興味がなくて。

でも、みんなで放課後に生地を買いに行って、それぞれにデザインを考えて、初めてミシンを使って。『この日に着ていこうね!』と決めたその朝、集団登校でみんなの姿を見たとき、わぁって心がワクワクしたんですよね」

▲当時作ったスカートを絵に描いてくれました

 

心地いい洋服ってなんだろう? 家政学部で学んだ「素材」の面白さ

そこで芽生えた洋服への想いは、その後も消えることはなかったそう。ファッションについて幅広く学びたいと、大学では「家政学部」に進学することを選びます。

バイヤー佐藤:
「わたしが所属していたのは、『衣服と身体』の関係性について研究するゼミ。着ていて気持ちのいい服のデザインや素材について学んでいました。

なかでも好きだったのは、週に1度の『実験』の時間。そこでは、繊維を燃やしてみたり、溶かしてみたり、洋服に使う素材についての知識を深めるんです。この実験を通して、素材って面白いと思うようになりました。

今でもオリジナルアイテムの企画をするときには、その頃の実験の風景を思い出しながら素材選びをしています。

あとは、買い物に行ってもつい素材をスリスリ触ったり、洋服のタグを見て『なるほどね〜』なんてニヤニヤしてしまうようになりました(笑)」

 

「アイビー・ルック」全盛期の両親のもとに生まれて

▲母から譲り受けた指輪は、気に入ってよく身につけるそう

幼少期に自分で洋服を作ったり、大学で専門的に学んだりと、ファッションへの好奇心を着実に深めていった佐藤。そんな彼女を陰ながら支えていたのが、両親の存在でした。

バイヤー佐藤:
「好きなファッションのテイストに一番影響を受けているのは、両親かもしれません。

わたしの両親の青春時代は『アイビー・ルック(*)』の全盛期で。ふたりとも洋服が大好きで、当時着ていたものを譲り受けたり、その頃の本を一緒に見たりしていました。

父のお気に入りのお店について行ったとき、店員さんがいきいきと洋服について話してくれたこともよく覚えていますね。

クローゼットには、母のおさがりのアイテムも多いです。父がアメリカ出張をしたとき、お土産として母にプレゼントした革のバッグも愛用しています。

せっかく買ったのに母がなかなか使ってくれないから父は内心ふくれていたみたいなんですけど、わたしが持つようになったらなんだか嬉しそうでした」

▲母のおさがりのチェックスカートを履く佐藤

*アイビー・ルック:米国のハーバード大学などの学生が好んで着ていたファッションをもとにしたスタイル。1960年代に「VAN」や「JUN」などのブランドを中心に、日本でも流行した。

 

バイヤー佐藤のつい増えていく「偏愛アイテム」

佐藤宅のクローゼットの約半分を占めるのは、ずらっと並んだワンピース。その長さが、揃えたように同じことに、本人もたまに驚くといいます。

身長165cmの佐藤は、ふくらはぎが隠れるくらいの「長めワンピース」好き。別々のお店で買っているはずなのに、家に帰っては「また同じような長さの買っちゃった……」と苦笑いするんだとか。

サブバッグにしたり、収納に使ったりと、気軽に手に取れる「布バッグ」も佐藤が偏愛するアイテム。カゴからあふれんばかりに収められたバッグには、夫も呆れ顔だそう。

基本的に洋服が捨てられず、タンスの肥やしが多いと話す佐藤。クローゼットにはおさまりきらず、家中の至る所に分散して収納しているんだとか。ふと目に入ったのは、3年前にフィンランドを旅行したときに買ったmarimekkoのワンピース。よく見るとまだタグがついたまま。

バイヤー佐藤:
「旅行先でテンションが上がって買っちゃったんですけど、わたしにはすこし丈が短くて。これからもきっと着ないんだろうな……とは思いつつも、思い出がある服は捨てられないんですよね」

 

次回は、「今日のコーデ」ができるまでにせまります!

今回は、佐藤の幼少期から今に至るまでの洋服ヒストリーや、偏愛アイテムについてご紹介してきました。両親や友達、大学の教授や同期……いろいろな人の影響を受けながら、佐藤の「洋服愛」は育まれてきたようです。

次回は、そんな彼女が毎日のコーディネートを「どのように」選んでいるのかを、レシピのように順を追ってご紹介します。毎朝何から手に取り、どんなところで「う〜ん」と悩んでしまうのでしょう。来週の公開を、お楽しみに!

(つづく)

 

【写真】平本泰淳


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