【年内最後の店長コラム】ずっと会うことができなかった前職の上司との10年ぶりの再会。

店長 佐藤 店長 佐藤

「前職の上司」と聞いて、真っ先に思い出す人って誰でしょうか?

わたしは20代の頃いくつもの職業を転々としていたので、これに当てはまるお世話になった上司が何人かいるのですが、最近ひとりの元上司と10年ぶりに再会することになりました。

「北欧、暮らしの道具店」を立ち上げるタイミングまでお世話になっていた、インテリアデザイン事務所時代の上司です。

 

スタイリングのイロハ全てを教えてくれた人

20代後半から30代のはじめまで、わたしはインテリアデザイン事務所に勤めて、主にモデルハウスのインテリアコーディネートに携わっていました。

案件をとる営業から、プレゼンボードづくり、最終的には現場での小物の飾り付けまで、先輩や上司に付いて広い範囲で様々な経験をさせてもらいました。

特にインテリアのコーディネートや、小物のスタイリングについてはそれまで仕事人としての知見がまったくなくて、ただ「好き」というだけだったので、現場で教わったひとつひとつがいまだに身体のすみずみに染み込んでいることを実感します。

忘れもしない出来事があります。

それは、はじめての現場での出来事。

とあるハウスメーカーから依頼を受けたモデルハウスの設営の現場でした。

建物自体はハウスメーカーさんがつくるわけですが、その中身についてはこちらで請け負ってデザイン・コーディネートするという仕事。

わたしが最初任せてもらえたのは、空間すべてが完成したあと最終最後の小物の飾り付け……でもなくて、あらゆる収納扉を開けた中身の設えでした。

モデルハウスを訪れたお客様がキッチンや玄関の収納扉を開けてくれない限り、決して人目につくことのない「内なる部分」の飾り付けでした。

扉や引き出しを開けたときに「わっ、ここまでちゃんと設えてあるんだ!」とワクワクしてもらえたらいいな。

収納の具体的なイメージが湧くように、ここにはこんなものを仕舞おう。

そんなふうにひとつひとつ自分なりに考えながら進めていきました。いや、進めていたつもりでした。

それがですよ。

「どぞ!こんな感じにしました」と上司に見せるなり、「もっと収納の奥行きを見せるために、横一列に単調に並べるんじゃなくて、手前・ちょっと奥と、少しずつずらして並べていくといいよ」と、その場でテキパキなおされちゃうんです。

ぐ、ぐやじーーーー。忘れもしません。あのときの悔しさ。いや、ぐやじざ(笑)

「次に同じことは絶対に言われたくない。いや、言わせないぞ」と、学んだ要素は心にもノートにもメモメモ。

次の機会に表舞台を飾るチャンスを与えられて、「いいじゃない!佐藤さん、センスよくなった!」なんて上司からお褒めの言葉をいただいたときは、天まで昇りそうな気持ちになったのを覚えています。

 

10年ずっと会えなかった理由

そんな元上司と、つい先日とあるキッカケがあり10年ぶりに再会し、ゆっくり食事をすることができました。

退職後、一度も会えてなかったのは、まだまだインテリアコーディネーターとしては道半ばで辞めてしまった……会社の戦力になりきれていない状況なのに起業という次の道へ進んでしまった……という心苦しさからでした。

でも、10年ぶりにゆっくり食事をしたその時間が、あらゆる心苦しさや当時抱えていたモヤモヤを払拭してくれました。

わたしが当時感じていた戸惑いや悔しさ。でも、教わったひとつひとつ、あんなことやこんなことまで覚えているし今の仕事に生きていますという感謝をちゃんと言葉で伝えられたこと。

そして元上司が当時のわたしをどんなふうに見て評価してくれていたのかについても、話を聞くことができました。

「そんなふうに思ってくださっていたんだ」と、ウルウルしてしまいそうな言葉もたくさんかけていただきました。

一緒に働いていたときだって、きっとそういう言葉をかけてくださっていたはずなんですけれど、わたしはちゃんと自分の心で受け止められてなかったのでしょうね。

10年経って、いや、10年という時間の経過があったからこそ、お互いに心を開いて話し消化できる大事なことがあったような気がしています。

「元上司」という関係から、一歩進んだ関係がここから新たに始まったような気さえしました。

わたしより人生の先をゆく先輩女性としても、あらためてリスペクトする気持ちが深まった感じです。

 

「疎遠」も関係が続いているってこと?

最近「疎遠になったとしたらそれは、疎遠という関係が続いているってことだ」というような文章がふと目にとまる機会がありました。

そうか、それも「関係が続いている」ことのひとつなのかと、ストンと腑に落ちる自分がいました。

「元上司」という存在も、もしかしたらそれに近いのかもしれないと。

一緒に働いていた頃のように会わなくなってしまうかもしれないけれど、どこかで関係は続いている。

そしてお互いに長い時間を経験した後だからこそ、再び打ち解けあって、新たな関係に突入することもあるのかもしれないと。

感謝や伝えたい思いはたくさんあるけれど、今はいろんな事情で疎遠になってしまっている。そんな人を思い出したときは、今回の元上司との再会で経験できたことが糧となりそうです。

論理は飛躍するようですが、もしかしたら、私たちとお客さまとの関係にも同じことが言えるのかもしれません。

お客さま一人一人にも、きっと、色々なタイミングがあるのではないかと思います。毎日のように当店を訪問してくださる時期、疎遠になって久しぶりに訪れたという日。

そのどれもこれもが「関係」が続いている証だといいなと願います。

濃い頻度であっても、疎遠気味だったとしても、このお店とは関係を断ちたくないな、久しぶりに訪れてみようかなと思ってもらえるお店であれるよう、来年もスタッフと共にさまざまなことに取り組んでいきたいです。

年内最後の店長コラムになりました。

今年も「北欧、暮らしの道具店」を見てくださり、本当にありがとうございました!
皆さまも、どうぞ良い年をお迎えください。

 

 


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