【ラジオ|チャポンと行こう!】第172夜:カゴ愛、再燃中! シルバニアや赤毛のアンなど、カゴ好きのルーツも紐解いてみました
【スタッフコラム】いろんな私と再会した日
お客様係 石井
夏の終わり。
実家から何の前触れもなくダンボールが送られてきました。それも3つ。
よくわからないままに開けてみると、これでもか!というほど懐かしいものが出てきました。
手紙、プリクラ、高校の生徒手帳、謎の旅行土産、大学のサークルでつくったTシャツ、好きだったキャラクターのグッズ……。
どうやら、実家の元・私の部屋の押し入れにあったもののようです。
「よくとっておいたなぁ」と呆れるばかりでした。
形をもって存在することのあたたかさ
そのなかから、寄せ書きが何枚も出てきました。
高校生のとき、海外ホームステイの出発前にクラスメイトから手渡されたもの。(たった2週間で帰って来るのに! 当時は時間感覚が今と違ったのでしょうか)
大学のゼミや、女子寮のメンバーからもらったメッセージ。(どちらもたいして顔を出していなかったのに。ありがたいことです)
サークルで「1年間がんばった私たちへ!」と同期同士で書き合った1枚。(色紙の両面に、びっちりとコメントがありました)
前職で、転勤するタイミングにいただいたもの。(あたたかい言葉ばかりでホロリとします)
一人ひとりの、あのときの気持ちが、ここに形をもってとどまっているんだ。
そのことに気づいて、なんとも心があたたかくなりました。
あの頃よりも成長できてる?
そして寄せ書きは、「あの頃の私」のタイプカプセルでもありました。
「第一印象は、スカートでチャリンコをすっ飛ばすパンチのきいた女子。笑」(それは、若気の至りです!)
「あなたのほがらかさが好きでした」(ありがとうございます)
「石井さんのように私もシャンパンの栓抜き係に任命されるようにがんばります」(私、そんな係だったっけ……?)
こんな「!」や「?」だらけで、思わず時間を忘れて読みふけってしまいました。
そのなかで、こんな苦言との再会も。
「ストレートな気持ちを出すことがいつも正しいとは限らないと思う。人間関係には必要な努力もあるよ」
大学時代の同期に送られた言葉です。
このころに比べたら、今はだいぶ成長できたかなぁ。
私らしさってなんだろう
そして面白かったのは、大学時代のサークル、ゼミ、寮のそれぞれで、私のキャラクターが全然違ったことです。
「しっかり者」で「脱力系」で「おちゃめ」だったみたいです、私。
でもそれは、何かを装っていたとか、無理してこう見せようとしていたわけではなく、自然な状態の私が、その場のその人たちには「そう見えた」ということなのでしょう。
ん?
それなら、「私らしさ」ってなんだろう? との疑問がわいてきてしまいました。
私の自己イメージじゃなくて、あくまでも相手の心のなかに映っている自分の姿のことなのかな?
ということは、「こんなことをしたら、私らしくないかも」という不安には、意味がないのかもしれません。
だって、「こんなこと」がしたくて実際に行動しちゃった私の姿は、周りの人の心のなかで新しい「私らしさ」をつくってくれるはずだから。
次の「私」はどんな人?
同じ空、同じ雲。どう見えるかは人によって違うはず。
期せずして、寄せ書きの懐かしさが私の気持ちまで軽くしてくれました。
そして、一緒に過ごした人たちの中にいるそれぞれの「私」に目を向けていくと、いろんな発見があるような気がします。
このコラムを読んでいただいた方々のなかにも、いろんな「お客さま係の石井」がいるのかもしれませんね。
そう思うと、なんだか世界が広がったようにワクワクします。
* * *
そういえば、今クラシコムにいる「私」はどんな人なのでしょう?
こんど聞いてみようと思います。
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