【スタッフコラム】レシピを見ないで作れるようになりたい。

お客様係 中川

料理はすき、だけど苦手?

スーパーや八百屋に食材を見に行くのが好きで、1日中キッチンに立っている休日があっても苦にならいないし、むしろ楽しい。

だから料理が好きかと聞かれたら「はい」と答えます。

でも料理が得意かと聞かれたら、その答えはいつも「いいえ」。

それはレシピ通りに作ることが多く、料理が「自分のもの」になっている手応えがなかなか得られないから。

前に「多分こんな感じ!」とイメージで料理してみたことがあるのですが、目指していた味とはほど遠く、かけた時間もせっかくの食材ももったいなかった……と後悔したことがあります。

それ以来、料理本やネットのレシピに頼り始めたら、だんだんその安心感が必要不可欠に。

でも、そろそろ自分の力だけでもおいしい料理を作れる人になりたい!

最近またそんな気持ちがふつふつ湧いてきていました。

1冊の本との出会い

そんなとき、偶然本屋で見つけたのが、料理家・有元葉子さんの著書「レシピを見ないで作れるようになりましょう。」

まさに私に言われているようなタイトルに惹かれてすぐに購入し、その足でカフェに入りあっという間に読んでしまいました。

「醤油、大さじ1」などの分量が書かれたレシピは載っておらず、計量しなくても作れるようにするためのコツや考え方が丁寧に書かれています。

特に一番ハッとしたのは、調理量の分量について説明する場面で、何度か「これくらい味が染み込んだらおいしいなと思う分量で」と表現されていたこと。

今まで食材の素の味をちゃんと知っていたかな?調味料が食材に染み込んでいくことを想像しながら作っていたかな?

本を読んでいるうちに、今までの自分に足りなかった考え方が明確になり、私にもできるかもという気持ちになってきました。

▲最近あたらしく仲間入りした器

その日の夜から、簡単な料理は自分の感覚で作ってみることにしています。

今までは失敗したくなくてレシピに頼りきりだったけれど、レシピを見なくなってから料理に対して少しおおらかになった気がします。

味が薄ければあとで調整すればいいし、いまいちだったら次に生かそう。

夫にも「最近レシピみないで作ってみてるから、味の薄い濃いは遠慮なく言ってね」と伝えてみたら、「これを足したらおいしいかも」「この味付けは何が入ってるの?」となんだか研究熱心です。

家庭料理って、こういうものでいいのかもしれません。

毎日ハナマルじゃなくても、家族と一緒に少しずつ「わが家の味」を見つけていければいい。

おいしいレシピを探すというのはひとつの楽しみとして続けつつ、せっかく毎日やることなのだから、自分の力で考えて試すことを、もっと楽しんでいきたいなと思います。

 


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