【スタッフコラム】母の味、ふるさとの味「おにまんじゅう」
ふるさとから、旬のお知らせ
実家の畑は、これでもか!というほどに一気に同じものが育ちます。
子供の頃は、その様子が「旬」の合図でした。
離れて暮らすいまは、実家から届くダンボールの中身がその合図になっています。
当時、毎日毎日どっさりのほうれん草や、にんじんの山を見て「もういらない!」と……うんざりしていた日もあったなぁと、時折、懐かしく思い出します。
そして、そんな子供心を当然お見通しの母は、採れたて野菜をおやつに変身させてくれていました。
秋から冬にかけて、よく作ってくれたのが、にんじんケーキに、スイートポテト、おにまんじゅう。
慣れ親しんだ母の味「おにまんじゅう」
▲実家から届いたさつまいもは、新聞紙で包んで保管していました。こうしておくと、甘みが増すのだそう。
そういえば「おにまんじゅう」って、自分で作ったことがなかったかも。
このおやつが、地域特有のものと知ったのは、まだ数年前のこと。愛知県を中心に東海地区で食べられるものだと、テレビ番組で紹介されていました。
さつまいもの角切りが、表面にごつごつ出ている様子が「鬼」のようだから「おにまんじゅう」と呼ばれるようです。
上京前には秋冬の定番おやつだったけれど、東京では見かけたこともなく。しばらく食べていないことに気づいて、この冬、作ってみました。
材料もレシピも、いたってシンプル。
たっぷりのさつまいもに、小麦粉、砂糖、水、塩少々。ここに片栗粉をすこし加えて、ねっとり感を出すのが、母のレシピ。
さらに、砂糖を控えめに、素材の甘さを活かして私流にアレンジしました。
すべての材料をよく混ぜ合わせて、20分ほど蒸したら出来上がり!
出来立てをひとくちほおぼると、ねっとりほくほくの食感。
じーんわり甘い、素朴な味に癒されました。
▲ひとつずつラップで包んで冷凍しておくと、小腹が空いたときにぴったりのおやつなんです。
そういえば、翌日以降の温め直したおにまんじゅうに、バターをつけて食べるのが好きだったなぁ。
そんな食べ合わせも思い出して、懐かしく味わいました。
作ったのは初めてだったけれど、慣れ親しんだ母の味に、ずいぶんそっくりなものができた気がします。
母が作ってくれたおやつや料理の数々、今年はもっと挑戦してみよう。舌の記憶を頼りに!
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