
「光はもちろんだけど、影も大切だよ」
キャンドルを灯しながら、そう教えてくれたのは、スウェーデン人の友人でした。
全体が明るく照らされて見えるのではなく、影になって見えない部分があるからいい。そして、見せたくないものは、影に隠してしまえばいいと。
お菓子の箱やジャムの瓶、海外で買ってきた木の置物やカゴ、器やマグカップ、拾ってきた石……とにかく小さく細々したものが日々増えていく我が家。この「影に隠す」というアイデアは、なかなかの名案でした。
明かりを灯すのは、見せたい場所だけ。お気に入りのコーナーに明かりを灯せば、細々していた小物たちもなんだかいい感じ。
テレビやハンガーラックなど、ちょっと生活感があってモヤモヤしていたものは、いっそのこと影のなかに隠してしまいます。ぴしっと片付いてなくても、大丈夫。
そんな我が家のキャンドルスポットは、小物が多い棚の上と、大きさもバラバラな観葉植物が並ぶ出窓、ついついものを置きがちな食卓の3箇所。それぞれの場所で、キャンドルに助けられています。

出窓に置いたこちらは、IKEAのティーライトキャンドルGLIMMA。きっとすぐになくなるだろうと、思い切って100ピースセットを買いました。キャンドルホルダがなくても、ジャムなどの空き瓶にすっぽり入るサイズなので、気軽に使えます。(といいつつ、100ピースは意外となかなか減りません……笑)
ちなみに写真で使っているのは、実はエッグスタンド。フィンランドで買った、アラビアのRUSKAです。このティーライトキャンドルが偶然ぴったりサイズだったので、ひとりで感動してしまいました。

こちらは、スタッフの間でも愛用者の多い、IKEAのブロックキャンドルFENOMEN。大きさ違いで、3つ組み合わせて使っています。
キャンドルが垂れていく瞬間が大好きで、ぼーっとみていて、うっかり1時間ということもしばしば。大きめなので、たっぷり使えるのもうれしいです。ちなみに写真のキャンドルは、使いはじめて約3ヶ月くらい。まだまだ大丈夫そうです。

最後は、食卓。普段はテーブルライトをつけているのですが、おもてなしのご飯会は、雰囲気を変えてキャンドルだけに。
写真手前の長いキャンドルは、IKEAのJUBLA20ピースセット。なかなかかわいいキャンドルフォルダーに出会えず、代わりに、ワインやシロップの空き瓶にさして使っています。高さが出るので、料理や顔のあたりをやさしく照らしてくれて、暗さをあまり感じません。
北欧では、ご飯の時は食卓のライトをつけて、ご飯の後のお茶の時にライトを消し、キャンドルを灯す家も多いのだとか。
時間の流れとともに、少しずつ暗くするのも明かりを楽しむ工夫のひとつですね。
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