【今日のクラシコム】オリジナル商品の裏側で、今日もスタッフ奮闘中です!

ここ数年、私たちが力を入れているオリジナルの商品。日々私たち自身とみなさまの「こんなのあったらいいな」という想いに応えられるよう、試行錯誤を繰り返しています。
そんな中、今年3月にはオリジナル商品の開発を手がける、PB(プライベートブランド)開発グループが発足しました。
今回はこの新しいチームの様子を、ちょっとだけお見せします。
まずは、会議に潜入!
新しいグループのメンバーはこちら!

左奥から時計回りに、マネージャーを務める佐藤。そして市川・中居・下平です。モニターに写っているのは、京都からリモート勤務をしている加藤。
この5名で、商品の企画から制作、生産管理まで、多くの仕事を担当しています。
それぞれ雑貨担当、アパレル担当など、前職での経験を生かし、分かれて仕事をしているのだとか。
みんなすごく真剣だったので、会議ではうまく話を聞けずじまい(無念です)。そこで、PB開発グループの中居と下平に、別の機会をもらい話を聞いてみました。

コスト? 流行? 私たちがこだわりたいもの

商品開発なんてしたこともない私・齋藤。そもそも、どうやってクラシコムの商品開発をしているの? まず何から始めるの? そんな疑問を胸に、まずはPB開発グループの中居に、担当だった「オーバルプレート」を例に話を聞いてみました。
中居:
「以前勤めていた会社でも、商品開発を担当していました。商品を開発するとき、何を発想の軸にするかはそれぞれのブランドで違います。コストが重要な場合もあれば、機能がとにかく重要な場合も。
ではクラシコムは?というと。
私自身の実体験や想いを軸に考えることが重要だと実感していて。
なのでオーバルプレート開発のきっかけも、元は私が暮らしの中で感じたことなんです。
私は家族3人暮らしで、共働き。平日の夜ごはんはいつもシンプルになりがちで、そのことをしょうがないと感じつつ、ちょっとさびしいなぁと思うこともありました。
そこで簡単な料理でも、盛り付けるだけでステキに見えるお皿があったらと思ったんです。作家ものもステキで大好き。でも、毎日気兼ねなく使うための丈夫さやお手入れのラクさも手放せないなって」

中居:
「でもこの理想がすごく難問で〜。見た目のステキさの鍵である、釉薬の味わい深い表情や納得のいくオーバルの形を表現するのが難しかったんです。
繊細な見た目で、でも丈夫で使い勝手の良いもの。このバランスをどう取るかに悩み、デザインを試行錯誤しました」
理想にたどり着くのは、すっごくむずかしい

最初は「こんなのあったらステキ」という、目一杯の理想からスタートするのはおそらくみんな一緒。けれどその先でぶつかるのは、時には頭を抱えたくなる、現実の連続のようなんです。
先日発売した「雨の日に着たいフレアパンツ」を担当したスタッフの下平も、制作中は様々な難題との戦いだったとか。
下平:
「私も中居と一緒で、最初は個人的な悩みから洋服作りがスタートしました。私が洋服を選ぶとき、一番悩んでしまうのが雨の日のコーディネート。
どんよりした日だから、せめて気持ちが上がるようにお気に入りを着たい。でも雨で汚れてしまう。かといって機能によりすぎるとデザインや着心地に納得がいかなくなるし、と、自分の中のベストを導き出せていないなという実感があったんです
だからレインブーツが履きやすくて裾も汚れにくいちょっと短め丈で、さらにおしゃれも楽しめるパンツを作ろうと思いました。
でも丈をこだわるとすると、当店で多いワンサイズで大丈夫なんだっけ? と課題が浮かびあがって……」
▲フレアの具合は、傘からでないように意識してデザインしたそう
下平:
「私自身が身長152cmと小さめ。160cmくらいの人に合わせて理想の丈に仕立てると、私の身長だと長すぎてしまって。
そこで、当店ではあまりしたことがなかったけれど、どうしてもサイズ展開をさせて欲しいと企画しました。
私は前職でもアパレルの制作をしていたのですが、ここまで1つのデザインに多くの時間を費やしたのははじめて。
先輩たちにフィードバッグをしてもらいながら感じたのは、『なんか違う』というポイントがひとつでもあったら、試行錯誤し続けた方が良い、ということでした」
耳がいたい意見もあるけれど

下平:
「いつもPB開発のメンバーや、他部署のスタッフにも着た感想を教えてもらいます。それぞれにこだわるポイントは違うものなので、正直すごくハードルを高く感じてしまうことも。
でも、どの視点もあきらめてはならないものばかりなんですよね。それは素材だったり、色だったり、微妙なラインの見え方だったり。
どの人の意見も重要だと思うので、できるだけ叶えたい。けれどあっちを立たせればこっちが立たないことの方が、どうしても多いんです」
こだわりを守るために、時には議論になることも。ケンカをしているわけでは決してないけれど、側で見ている私も「大丈夫かな〜」とちょっぴりそわそわしてしまいます。
でも、それも絶対に必要なこと。
意見を全て受け入れるのも簡単だし、逆に意見を全て受け入れないことも簡単かもしれません。けれど、それで本当に納得のできる商品を開発できるのかというと……。
もしかしたらこの過程こそ、最も尊くて、そして最も難関なのかもしれません。
暮らすって、やっぱり切実! でも……

あんな暮らしをしたい、こんなものがあったらなら。理想は尽きないけれど、ベースにあるのはやっぱり地に足ついた自分たちの生活。
オリジナルの商品開発の立ち上げから携わっている加藤は、以前にこう話していました。
加藤:
「普通に1日過ごすのってほんとに大変だなって思うんです。
朝起きて、今日は仕事だから何を着るべき?から悩みが始まって。誰かに会うのであれば、そう簡単にこれでいいや、とはならない。
家事だってしないとならないし、でもやりたくない時もあります。普通の1日を過ごすだけでも、心にざらつきのようなものがしょっちゅう現れて」
例えば1日中家にいた日。「何もしなかったな」と思ってしまうけれど、実は自分の内面では、すごくドラマティックにいろいろな感情がわき起こっているのかもしれません。
他の人には見えないかもしれないけれど、自分にとってはすごく大切な場合だってある。その想いや感じたことを、見過ごすのではなく、向き合ってみる。そうした先に「本当はこうしたかった」という理想が、ぽんっと芽を出すことだってあるはず。
PB開発グループが商品開発を通して実現しようとしているのは、この理想を叶えることなのかもしれないと思いました。

平穏に、何事もなく暮らしていくって、実はすごくむずかしい。でもとても切実な願いでもあります。
だから日々、そこに少しでも近づけたのだという小さな手応えがあれば、きっと暮らしの中の希望になるはず。
今日もそんな一筋縄では決していかない理想をかかげながらも、確かなやりがいを感じて奮闘する、PB開発グループなのでした。
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