【スタッフコラム】7年目のサンダル。
編集スタッフ 松浦
先月、サンダルを買いました。去年とぴったり同じものです。
もっというと、色も形もぴったり同じのを7年買い続けています。
毎年同じサンダルを一足だけ買い足して、去年から履いてる2年ものとバランスよく交互に履く仕組み。これでもう7年やってきました。(ちなみに上の写真は2013年の夏。はじめてこのサンダルを買ったときのものです)
友人には、飽きないの?とよく聞かれますが、飽きません。 履き心地は?と聞かれますが、最高です。ちょっとなら走れるくらい。
それに、何年も飽きずに持ち続けているものがあるって、何だかいい大人になったみたいで嬉しいのです。
下駄箱から去年履いていたサンダルを引っ張り出してきて、「はいはい、これこれ」となるあのかんじ。 気持ちが上がるとか、ワクワクするとはまた違う、安心感。
少し大げさに聞こえますが、どんなときも変わらないサンダルは、どこへ行ってもなんだかいつも私の味方をしてくれるようでした。
留学先の友達と列車でまる2日かけてアメリカを横断した6年前の夏。学生最後だからといって、バイト代でこつこつ貯めたお金でひとりヨーロッパを旅した5年前の夏。入社して初めての出張でお腹を壊した4年前の夏。留学時代の友人を訪ねてスペインに行った3年前の夏。どきどきしながらクラシコムに転職した2年前の夏。北欧のほの明るい白夜の空に思わず涙した1年前の夏。
磨り減った靴底をみてそんな夏の記憶に浸っていると、うっすら消えかかった「made in Spain」の文字にふと目がとまりました。
そして、遠く離れたスペインのどこかで、毎日変わらず同じ型のサンダルを作り続けている職人さんの姿を想像して、心の底から「ありがとう」と思いました。
だって、同じことを続けるって簡単なように聞こえて、一番難しいから。学生時代には気づけなかったけど、働きはじめて一番に感じたことでした。
何度も同じことをしていると、お客さんは本当に喜んでいるのかな?とか、本当は飽きちゃってるんじゃないかな?とか不安になることばかり。誰かのために変わらず続けるって、とても勇気のあることだと思うのです。
そして、そうやって変わらないでいてくれるものがあるからこそ、私たちはそれを味方に少しずつ変われているのだと思います。
スペインのどこかでこのサンダルを作ってる人へ。毎年変わらず同じものを作ってくれてありがとう。
地元のパン屋さんへ。何十年も毎日同じパンを作ってくれてありがとう。
マンションの管理人さんへ。毎朝「おはようございます」って声をかけてくれてありがとう。
日々変わっていく世界は、あなたのおかげです。
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