【バイヤーのコラム】あいさつ上手な人と、マイルール。
バイヤー 山根
昔、前の仕事をしていたときです。仕事がうまくできなくて、叱られました。一度ならいいのですが、二度三度、叱られることが重なって、ふだんは前向きな自分もそのときはいつになく自信をなくしていました。
その足で駅に向かい、ホームに上がる僕。そこで突然、「こんにちは」と声をかけられました。
顔を上げると、そこにいたのは知り合いの男性。まっすぐな笑顔と目が合いました。こんにちは、と僕も弱めの笑顔で返しました。
この一瞬のやりとりで、すごくホッとしたのを覚えています。ふだん関わりの少ない方からのあいさつだけど、だからこそかもしれませんが、職場で自信を失い居場所がないような気持ちになっていた自分にも居場所がもらえたような気がして。
たったあいさつひとつで、こんなに気持ちが変わることがあるんだなぁと思い、それから自分も良いあいさつができる人になろうと思ったのでした。
* * *
同じマンションの上の階に住んでいる男の子がすごくあいさつ上手です。
いつも会うたび「こんにちは!」とまっすぐに、ハキハキとした声で挨拶をしてくれます。小学校低学年くらいだと思うのですが、しっかりしてるなぁと感心します。
僕もこんにちは、と返しますが、出会うのが突然のことなのでなんとなく遠慮がちな声が出てしまう。大人になると、例え同じマンションに住んでいても(住んでいるからこそ)気を遣ってしまうというか、距離感を測りかねてしまってあいまいな態度になってしまうことってないですか。
ほんとうはこの男の子みたいに、透明感のあるあいさつができたらいいなと思います。
日頃、「あれもやれたらいい」「これもやらなきゃ」という気持ちでいっぱいになり焦るときもありますが、そういうときはあいさつを意識。というか、そういうときこそあいさつだけ。あいさつだけちゃんとできたら、他のこともなんとなくうまくいきそうな気がするというのが、自分なりのマイルールです。
……と言いつつ、最初の話はもう7・8年も前のこと。いつになったらあいさつ上手になれるのか、先は長そうです。
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