【あると、うれしい】20年ものの椅子に、IKEAの水性ペンキを塗ってみたら……
よしいちひろ
北欧諸国の人々の暮らしぶりや考え方、いいなあ共感するなあ自分も取り入れたいなと思うところはいくつもあるけれど、家具や住まい、古いものを受け継いで、自分たちの手で直しながら大切に暮らしているところもその一つだ。
雑誌をめくっていて目に留まる、古い家に住みながらのリフォーム、セルフビルドの家……DIYってすごく憧れがある。
けど実際はなかなか手が出ない。数年前ベランダ用のガーデンテーブルを組み立てるのにも、夫とふたりで四苦八苦したほどだ。
そもそも雑な私は、測って、目印通りに切って、正確に組み立てる、というのがとても苦手。同様の理由で洋裁も苦手(子どもの頃は書き取りの見本をなぞるのや、塗り絵も苦手だった)
いつだったかな「ケの日のこと」でおなじみ中村暁野さんが(旦那様はDIYのプロですよね)椅子にペンキを塗るためにやすりを掛けていた。
これだったら私も出来るかも!思い立って、かれこれ20年近く腐れ縁的に所有していたユーズドの椅子に、白羽の矢を立てた。まだ恋人だった夫が一人暮らしを始めたときに、近所のリサイクルショップで500円で買ったものだ。形は可愛いんだけど飴色で艶々にニスがかけられている。
……実はここから実際にペンキを塗るまで、約1年も放置してしまったのだが(やすり掛けに飽きてしまった)、先日、一念発起して買ったままだったIKEAのグレーのペンキを取り出した。それと、前述のやすりが掛かりきっていない椅子、何度も雨に降られて灰色に変色した(元はベージュの無垢材)レデッカーのデッキブラシも。
家族3人で塗ると、むしろ物足りなく感じるくらいあっという間の作業だった。ついでに息子がキャンプ場で作った木製の風見鶏も塗った。
いつ捨てても良いと思っていたあれこれが、愛せる一品に変わった瞬間だった。
椅子なんかはやすりもそこそこで塗りムラだらけだけど、味があって、これもまた良い。
以来何かあればすぐに塗っている。このあいだはIKEAで一番安い無塗装の踏み台を買って(塗装されていないものは、やすりなし即ペンキでOK!)、これもグレーに塗った。
ホームセンターに行けば国内ブランド、輸入モノ、お洒落な色の水性ペンキが近頃はたくさん売っているかと思います。ちなみにIKEAのものは、そのときどきで色が変わって、もともとトレンドを汲みつつ普遍性のある商品づくりをしているブランドなので、ハズレがなさそうというか、初心者でも取り入れやすいんじゃないかな。
いつかチャレンジしたいのは床。鈍く光る黒のフローリングに憧れている。
今日の、あるとうれしいもの。
✔︎IKEAの水性ペンキ
よしいちひろ
イラストレーター。1979年生まれ。女性のなにげない日常や憧れを独自の視点とリラックスしたタッチでみずみずしく描く。ファッションやメイク、子育てなど、クリエイティビティに満ちたライフスタイルも注目を集めている。http://chihiroyoshii.com
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