【スタッフコラム】年明けの気分にぴったりな映画
編集スタッフ 松田
年末年始の休暇中は、映画館やDVDで映画を何作か観ました。
その中で、いまの自分に最も響いたのが、2018年に公開された黒木華さん主演の「日日是好日」という作品。ずっと観たいと思っていたのに、つい後回しになってしまって、この休みにようやく観ることができたのですが、図らずも年明けの気分にぴったりな映画でした。
ストーリーは、「本当にしたいことがわからない」と話す、まじめで、理屈っぽくて、少しおっちょこちょいな20歳の主人公が、茶道の世界を通してその奥深さと、生きる喜びについて気づかされていくというもの。
四季折々を描いた映像や音も心地よくて、またお茶のシーンで登場するお菓子もとっても可愛く、着物も凛として素敵。ドラマティックな展開こそないものの、観ているだけで、清々しく穏やかな気持ちになります。
特に、樹木希林さん演じるお茶の先生のひとつひとつの仕草や、セリフが印象的で。茶道の世界の話ではあるのですが、日常生活や仕事に置き換えても大切だと思える内容もあり、忘れたくないなとノートに書き込みました。
「お茶はね、まず形なのよ。はじめに形をつくっておいて、後から心が入るものなのね」
「頭で考えないで。自分の手を信じなさい」
「最近、わたし思うんです。こうして毎年、同じことができることが幸せなんだって」
(『日日是好日』 2018年 監督・大森立嗣)
休み中はここぞとばかりにたくさん寝て、食べて、娘と遊んで、と時間の流れるままに過ごすばかりでした。でも、この作品を観てからは、そんな中での些細な瞬間が不思議とかけがえのないものに見えたり、代わり映えがしないと思っていた食べものや風景さえ愛おしく思えたりして、すっかり影響を受けています。
▲早朝から近所の公園へ娘と。澄んだ空と朝の太陽の光が、いつも以上に気持ちよく感じました
▲お餅は、砂糖をまぶした上からしょうゆを垂らして、海苔で食べるのが好き。なんの変哲もないお餅ですが、小さな頃からよく祖母が出してくれた思い出の味
同じように思える機会でも、二度と巡ってはこない、たった一度きりのもの。物語に出てくるお茶の先生のように、物事を自然とそんな風に捉えられるひとになれたら、どんなに素敵だろう。
しゃんと背筋が伸びるような、でも温かい。そんな気持ちになれたのは久しぶりでした。その気持ちが残っているうちに、原作となった森下典子さんのエッセイも読んで、この余韻をもっと味わいたいなと思っています。
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