【スタッフコラム】まだまだ子どもだと思っていたけれど。
お客様係 渡邉
▲最近お気に入りの絵本。時には息子が読んでくれることも。
息子3歳。イヤイヤは少し落ち着いてきたけれど、したいこととそうでないことの主張がはっきり。口も達者な方で、「ああ言えばこう言う」な場面が増えてきました。
仕事が終わりヘトヘトな状態で、さて夕飯の支度から就寝まですること盛りだくさん!というときも、「ママ、抱っこして!」「一緒にあ〜そ〜ぼ!」のオンパレード。
最初こそいいお母さん風に優しい口調で振舞うものの、次第に「ママは〇〇のためにご飯作ってるんだから、少しくらい待ってよね」「遊ぶのはいいから、早く着替えてお風呂入ろうよ、もう!」などと強めに言ってしまうことも日常茶飯事でした。
それでも少しずつ変化が……
▲この4月に3歳クラスに進級したのを期に保育園の連絡帳がなくなったので、3年日記を始めました。3年後には小学生か……
そんな息子と私ですが、この数ヶ月で少し変化がありました。
きっかけは、息子がはじめて一人でトイレに行けたときのこと。
いつもなら「ママ、早く〜!」と呼ばれるか、私から「トイレ大丈夫?」と促すかだったのに、その日は何も言わずに自分で踏み台を持ち込み、最初から最後まで全部一人で。
水を流す音が聞こえたので、慌てて駆け寄り、「え? 一人でできたの?」と驚くと、息子は小さく頷きました。
そして「本当にすごい、こんなことってあるの!」と褒めちぎると、「すごいでしょ〜!」と今まで見たことないような得意顔と、満面の笑みを見せてくれたのです。
その表情を見た時、思いました。一人でできるって、息子にとってもこんなに嬉しくて誇らしいことなんだ、ということ。そして、もしかしたら今までこの笑顔を奪っていたのは私かもしれない、とも。
見守る大切さを理解しているつもりだったけれど、一人でやってごらんと言いながら口出し手出しばかりの私。たとえば急いでいるとき、息子が少し手順を間違えたとき、心当たりはいくつもありました。
また別の日。
私が台所で食器を洗い終わって後ろを振り向くと、息子がタオルを握りしめて立っていました。
「お〜びっくりした。どうしたの?」と聞けば、「◯◯がタオル渡したかったのに」と悲しそう。慌ててもう一度手を洗い直し「あ〜、タオルないかなぁ」と呟くと、「はいっ、どうぞ!」と渡してくれました。
これをしたら相手が喜んでくれるかな、役に立てるかな、そんな気持ちも芽生え始めていたなんて。赤ちゃんの頃のように、私が何でもかんでもお世話する日々は終わったんだ、と気づいた瞬間でもありました。
もっと信じて頼ってみよう
▲最近は二人でご飯を作るのがブーム。この日は息子も大好きなドラマ『きのう、何食べた?』で見たクレープ作りに挑戦
もちろん1度成功したら次からはずっと一人で、とか、常に相手のことを考えるなんてことはなく、「自分でやりたい」と「甘えたい」を行ったり来たり、思い通りにならないとムキーっとなることも多い日々。
私だって、大人げなくつい怒ってしまう時もまだまだしょっちゅうです。それでも、見えないところで少しずつ成長しているんだ、小さいなりに考えているんだと思えば、少しクールダウンできるようになってきました。
この3年がそうだったように、きっとあっという間に大きくなってしまうだろうから、長く一緒にいられる今のうちに、息子のペースや気持ちをもっと尊重しながら、ゆったり過ごしていきたいなと思う今日この頃です。
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